2章.10 やっと言えた
4話分ぐらい書いたので、久々に二回行動!
ランク試験も色々あったが無事に終わり、そろそろ待ち合わせの時間なので俺は座学を切り上げてギルド前に向かった。
まだ鐘が鳴る前だが、ギルドから出るとみんな集まっているみたいだ。
「ごめんね、待たせちゃったかな。」
俺がそう言いつつ合流すると、セオ君が慌てて振り返る。
「俺達が早く着き過ぎただけなんで!それじゃ早速行きましょう!」
セオ君がそう言うと、みんなで目的のお店に向かって歩き出した。
みんな常連なのか、何食べる?やオススメなど雑談しながら歩いていたが、ライラだけ表情が暗い。
俺は心配になり、みんなの少し後ろを歩くライラに声を掛けた。
「ライラちゃん、大丈夫?もしまだ辛いなら無理しちゃダメだよ?」
するとライラは小さな声で、よし!と呟くと真剣な顔で「ウルドさん!」とこちらをじっと見つめてくる。
俺は謎の圧に少し驚いてしまい、「はい!」と反射的に怒られる時の様な返事をする。
「あ、あの、私、昨日お会いした時に、緊張しちゃって、助けて貰ったのに、感謝を伝えられなくて、その、ずっと後悔してて、その…。」
俺は昨日を思い出し、緊張してただけだったのかと少し安心して次の言葉を待った。
「その、…本当に、助けてくれて、ありがとうございました!絶対に忘れません!!」
ライラの真摯な感謝の言葉に俺はルルを思い出し、妹に接するようにライラに言葉を返した。
「はい、どういたしまして。俺も妹がいるからセオ君とライラちゃんを見ていると重なって見えたんだ。良いパーティだしこれからも頑張ってね。」
ライラは、はい!と花が咲いたような笑顔で返事してくれた。
エビネと嬉しそうに話すライラを見て、俺は本当に助ける事が出来て良かったと改めて感じた。
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暫く歩くと、店構えは少し古いが凄く良い匂いが漂ってくるお店に到着した。
「ウルドさん、着きました!依頼達成すると俺達がいつも来るお店なんですよ!早速行きましょう!」
前世でネットで見た街中華みたいな感じでこれは期待出来そうだ。
気絶していて昼飯が食えなかったので、俺はお腹を鳴らしながら店に突入した。
「いらっしゃい!あら、あんた達いつもありがとね!そっちのお兄さんは初めて見るね?ウチは何頼んでも美味しいから好きなのを頼んどくれ!」
THE 定食屋のおばちゃんだ!
俺は謎の感動をしながら楽しみですと伝え、6人は座れる席にみんなで座った。
メニューを見ると、お馴染みのオークやビッグボア、見た事ないジャイアントリザードなどの色々な肉を楽しめるらしい。
「俺はジャイアントリザードのステーキにしようかな。」
俺は食べた事ないのでこれに決めた。
前世はジビエ料理をよく食べたので、魔物は美味いと知った今は知らない食材を見るとワクワクする。
みんなそれぞれ注文が終わり料理が届く間、今日の昇格試験について話した。
「そういえば俺、今日昇格試験だったんだけど、試験官がAランクの“剛剣“って人にボコボコにやられちゃったよ。異名っていうの持ってる人って強いんだね。」
俺は、アハハと軽い感じで話したがセオ君は口を金魚みたいにパクパクさせて驚いていた。
「“剛剣“のローガンって言ったら、Sランク確実と言われてるあの!?…いや、ウルドさんだしな…。異名はその冒険者を一言で表す強さの指標ですから、異名持ちの方々は猛者ばかりらしいです。」
異名持ちは結構いるらしい。
中堅冒険者になると、更に上を目指す者の目標の一つが異名持ちになる事だそうで、俺もそのうち格好いい異名を貰って里に自慢しに行こう。
「もう!お兄ちゃん?まずはウルドさんにDランク昇格のお祝いしなきゃでしょ?ウルドさん、本当におめでとうございます!」
ライラちゃんを皮切りにみんなから祝いの言葉を貰い、その後も食事を楽しんだ。
因みにジャイアントリザードは鶏肉みたいで凄い美味しかった。
こりゃリピート確定だな!




