2章.8 異名
ちょっと時間かかってしまいました
翌朝、俺は少し緊張していたのかいつもより早い時間に目覚めてしまったので、久々に瞑想しつつ自分のステータスを確認する。
【名前】 ウルド
【性別】 男
【種族】 エルフ族
【年齢】 18歳
【レベル】33
【スキル】弓術Lv12 剣術Lv7 風魔法Lv9 火魔法Lv2
水魔法Lv2 聖魔法Lv4 魔力操作Lv12
魔力探知Lv11 拳闘術Lv5 鑑定Lv6⚫︎
精霊使いLv4 短刀術Lv5 魔弓術Lv5⚫︎
毒耐性Lv3 麻痺耐性Lv3 呪い耐性Lv2
調合Lv1 採取Lv7 解体Lv10 隠密Lv10
鷹の目Lv2 魔力凝縮Lv3 料理Lv2
【称号】女神の加護⚫︎
冒険者としてよく使用するスキルは少し伸びたけど、里を出てから瞑想ぐらいしか修行してなかったので他は伸びてないな。
ただ、毎日魔物と戦っているおかげか、レベルはそこそこ伸びているので成長は実感出来ている。
「この能力なら試験は大丈夫だと思うけど、内容によるよな。気を引き締めないと。」
魔物以外の対人戦闘は経験が浅いし、護衛とか手を出してない任務依頼も多い。
単純な力以外を求められると、どうしても経験が足りないのだ。
「というか試験なんて前世の学生以来か?筆記がない事を祈るか。」
そう願いつつ、俺は顔を洗いに部屋を後にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しっかり宿で朝食を取り、俺は少し早めにギルドに行ってウォーミングアップをしようと考えて宿を出た。
まだ店も開店準備の所が多いようで、いつもと違う雰囲気に俺は偶には早起きもいいな、などと考えながらギルドに向かった。
ギルドに入ると、いつも俺が来る時間帯より冒険者の数が多い。
遠征や、より美味しい任務依頼を受ける為には、他の冒険者より先に動く必要がある。
冒険者は個人事業主なんだと改めて実感した。
受付を見るとまだミレイさんはいないらしいが、混み合う受付の1つにジニアさんを見つけたので、その列に並び順番を待つ。
以外と冒険者って多かったんだな、と呑気考えながら待っていると、すぐに俺の番になった。
「おはよう御座います。この時間帯にお会いするのは珍しいですね。試験はまだ少々お時間をいただきますが、どうなさいましたか?」
完璧な笑顔を作り対応してくれるジニアさんに、ベテランの貫禄を感じつつ、俺は早速本題を伝える。
「おはよう御座いますジニアさん。ちょっと試験前に身体を動かしたいので、修練場をお借りしてもいいですか?」
そう聞くと、直ぐに答えが返って来た。
「勿論です。あちらの奥の中庭が修練場ですのでご自由にお使いください。試験も修練場にて行いますので、こちらの準備が整いましたらお声掛け致しますね。」
手で示された方向を目で追うと、目当ての修練場に続く道を確認出来たので俺はジニアさんにありがとうございますと一礼して修練場に向かった。
修練場は体育館ほどの広さがあり、今の時間帯は数人しかおらず、動きを見るに新人しかいなかった。
「これだけ良くしてもらって、試験落ちましたってのは格好悪いよな。よし。」
修練場の端に移動して、いつもの修行と同じく魔力を体内に循環させる。
長年の修行で意識した瞬間に魔力操作を発動出来るので、循環して止めてを繰り返して30分、側から見ると立ってるだけだが、薄らと汗をかいていた。
「ふう、こんなもんでいいか。」
俺がそう呟き、ふと振り返ると、初めて見る屈強そうな獣人の男が俺を見ていた。
「なんだ、終わりか?お前面白い事やってたな。ちょっともう一回やってみろ。」
目が合うなり、いきなりそんな事を言われて少し警戒するも、目の前の男が俺の魔力操作が“視えて“いるのに気付く。
こいつ、凄く強い。
底知れない強者のオーラを感じて、俺は相手に言葉を返さずに魔力操作を発動する。
今までで全力で魔力を回すと、男が楽しそうに喋り出した。
「いいぞ。中途半端にやるのは良くない。普段から全力でやらんと、自分より強敵と戦う時に後悔する事になる。それに、容量と出力も増えるからな。」
成る程、魔力操作スキルの事を俺より詳しいな。
俺は魔力操作をやめて謎の獣人の男に話しかけてみた。
「指導ありがとうございます。最近伸び悩んでたんで助かりました。俺はウルドといいます。」
すると獣人の男は、一瞬驚いた表情をしたが、その後ニヤリと笑い呟いた。
「へぇ、こりゃ楽しみが増えた。しかし、忙しいとか言っておいてこんな良い人材を遊ばせとくとはな。いよいよ老いたか?」
男がそんな事を呟くと、奥から2人こちらに向かって歩いて来た。
「そんな訳ないでしょう?“剛剣“、彼は今から昇格試験です。ウルド君、準備はいいですか?」
ザイルさんと、また知らない厳つい男が並んで入って来た。
俺は唯一厳つくないザイルさんに、いつでも行けるという事を伝える。
すると“豪剣’’と呼ばれた男が、とんでもない事を言い出した。
「その試験、俺がやってやる。ザイル、構わないよな?」
流石に勝ち目が無さそうだし、ザイルさんも止めてくれるだろうと考えていると、意外な答えがザイルさんから返ってきた。
「おや、良いんですか?丁度、試験官を探していたんですよ。貴方程の実力者なら是非お願いします。」
まさかの返答に俺が絶望していると、そんな事はお構いなしに“剛剣“は俺に向かい名乗りをあげた。
「よし、俺はAランク冒険者、“剛剣“のローガン。ウルドだったか?俺に本気を見せてみろ。」
ストックが貯まらないので、貯まるまで1話は必ず上げられる様に頑張ります!
公開する時間って何時が良いんですかね?




