1章.22 感謝とこれから
感謝の最新話公開!
なんと昨日のPV数が、一昨日の倍もありました!
本当に嬉しくて、読んでくれた皆様に感謝しかありません!
これからも頑張りますのでよろしくお願いします!
祝勝会が始まって1時間ほど過ぎた。
冒険者とエルフ達は、既に酒が回って肩を組みそれぞれの故郷の唄を熱唱していたり、出来上がってきた。
ソフィさんは、戦いの前の話を本当に父さんに相談している。
そんなに母さんに会いたかったんだな。
父さんも酒が入っているのもあって、快諾して母さんの事を嬉しそうに話している。
すると、パゴダさんと娘さんが身形を整えて酒場にやってきた。
ちなみにザイルさんは事後処理の為来ていない。
「失礼、貴方がウルド殿でしょうか?」
なんか凄い丁寧に聞かれて少し動揺したが、そうです、と短く返した。
殿なんて初めて呼ばれたぞ。
「おお!娘を、カトレアを救っていただきありがとうございました!!貴方がいなければ娘は…、娘は……!!ふぐっ!」
泣き出してしまった。
こちとら酔ってるし頭そんな回らんぞ。
ていうか娘さんの名前今更知ったな。
ああ、親子が再会した時に聞いた気がするな。
駄目だ。酔ってるわ。
まぁこんな金持ちと絡む機会なんてないしいっか。
そんな事考えながら、泣かれたままだと困るので声を掛ける。
「こんな若者にそんな泣きながら頭を下げないで下さい。それに、偶々俺が進んだ道が当たりだっただけで、俺一人では成功してません。なのでみんなのお陰ですから。」
そう言うと、パゴダさんがガバッと身を起こし此方を見つめる。怖い。
「娘に聞けば、一瞬で野盗の頭目を討ち取ったとか。そのような活躍を残して何をご謙遜を!娘は何やら光が弓から飛び出してーとか言ってましたが、もしや魔法もお使いになるんでしょうか!?」
失敗した。酔いが一気に引く。
商人の娘さん、カトレアだったか?
魔弓術を見られたまま口止めを忘れてた。
とりあえず、頭をフル回転させて言い訳を考える。
「そうですね。詳しくはちょっと話せないんですが、母が魔法が得意なので俺も遺伝なのか多少使えるんです。」
必死に考えた言い訳を口から垂れ流す。
魔法に関しては嘘じゃないし、バレないよな?
「成る程!天は二物も三物授けたんでしょうなぁ。おっと!改めまして娘を紹介致します!!カトレア、此方へ。」
どうやらバレてないようだ。あぶねー。
すると綺麗な服に着替えて、捕らわれていた時とは全く違う印象の女の子が横に来た。
「改めましてご挨拶を。パゴダの娘でカトレアと申しますわ。この度は本当にありがとうございました!」
ぺこっと少女が一礼する。
正に、良いとこのお嬢さんって感じだ。
礼儀作法もしっかりしていて、住む世界の違いを感じる。
しかし元気そうで良かった。
あの絶望に染まり切った顔を思い出し、心から安心した。
トラウマにでもなっていたら可哀想だからな。
「カトレアさんですね。あの時は名前を伺う余裕がなかったので申し訳ありません。元気そうで良かったです。」
そう声を掛けると、嬉しそうに微笑んだ。
ルルより大きいけど、無邪気な笑顔がルルに似ているな、と少し暖かい気持ちになる。
するとパゴダさんがそそくさと立ち上がった。
「では、私は他の方々に感謝をお伝えして来ますので、少々カトレアをここに置かせていただいてもよろしいですかな?」
親戚の集まりで姪っ子の遊び相手を任されるみたいな感じか?
まぁ、一番歳近いしな。
「構いませんよ。じゃあお話してましょうか。」
俺がそう言うと、はい!と元気なお返事を返された。
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二人で話してると、紅の乙女のソフィさん以外がこっちの席にやって来た。
ソフィさんは父さんの話に夢中だ。
「あら、早速口説いてんじゃないでしょうね?」
既に出来上がったミーアさんが揶揄ってきた。
「違いますよ。パゴダさんが挨拶に行ったんで、お話してただけです。飲み過ぎじゃないですか?」
俺は酔っ払いの軽口を華麗にスルーする。
「あらあら!お父様がお預けなさったんですね!良かったですね、カトレアさん!」
少し顔を赤く染めたアザレアさんがいつもより高いテンションで喜ぶ。
神官って酒飲んでいいの?
横を見ると、カトレアは顔を真っ赤にして俯いている。
「アザレアさんまで揶揄わないで下さい。カトレアが可哀想ですよ。皆さん飲み過ぎです。」
俺がそう注意するとアザレアさんが、あら?と反応しカトレアと二人で話し始めた。
全く。絡み酒は嫌われるぞ。
すると今まで黙ってたクレアさんが口を開く。
「まぁまぁ!今日はお祝いなんだから!みんな生きて帰れて作戦は大成功!ならこれぐらいは良いじゃない!」
そう言うと、再びお酒を豪快に飲んでいる。
それもそうか。
クレアさんに当てられたのか、俺も何も考えずに楽しもうと酒を飲んでると、クレアさんがふと、カトレアの手元の何かに気付く。
「あれ?カトレアちゃん、何でナイフなんか握ってるの?」
俺が普段使いしていた解体用のナイフだ。
「ああ、俺があげたんですよ。脱出する時に護身用で持っててもらってたんですけど、持ってると安心するらしいので。元々高い物でもないし、女性が持つには武骨でちょっと申し訳ないんですが。」
そう説明すると、三人全員が
「「「へえ〜?」」」
と、また邪推してきたが無視だ無視。
その後も終始、パゴダさんが戻るまでカトレアは顔を度々真っ赤にして忙しそうだった。
夜にまた公開出来るように頑張ります!




