1章.21 祝勝会
ゲリラ公開!
隊長!残弾ゼロ!残弾ゼロ!
長かった戦闘が終わり、帰路に着く。
戦闘後、俺達はこのまま帰還するのは危険と判断し、連絡員のみが任務成功の報告の為ザイルさんの待つ街道に向かわせ、残りは救護部隊近くで固まり野営して夜を明かした。
そして夜明けと共に出発し、数時間後、無事合流した。
事後調査部隊と合流していたザイルさんが街道で迎えてくれる。
パゴダさんが、顔をぐしゃぐしゃにしながら走ってくる。
「カ、カトレア…嗚呼、カトレア!!無事で良かった!!お前を失ったら、俺はっ……!!」
「パパっ!!ごべんなざいっ!私が着いてぎだがらっ!うええええんっ!!」
助けた娘さんが、父との再会を果たして涙してる。
良かった。助ける事が出来て本当に良かった。
ぐすっ。歳取ると涙脆くなっちゃうな。
感動の再会を見て泣くのを我慢してると、ザイルさんが喋り出した。
「皆さんお疲れ様でした。今回の任務ですが、大成功です。僕も皆さんの様な優秀な方達がいてくれて本当に感謝しています。街に戻りましたら酒場を貸し切ってありますので、任務の疲れを癒して下さいね。」
「「「「「うおおおおおおおおお!!」」」」」
街道で冒険者達の咆哮が響いた。
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街に着いた頃には夕方になっていた。
俺と父さんは宿に戻って身体を洗い、
返り血の着いた服を洗い、風魔法で乾かす。
そこまでやって初めて落ち着いた。
そして思い出したのは、人を斬った感触だ。
弓で射抜くのは、これは狩りなのだと考える事で割り切れた、と思う。
しかし、剣は違う。
手に直接、感触が残っている。
首を落とした後の返り血の温かさが残っている。
不愉快だった。
顔に出ていたのか、父さんが声をかけてくる。
「ウルド、この後はどうする?疲れているようなら、部屋に食事を持って行くから早めに休むか?」
気を使わせてしまったなと少し反省する。
「大丈夫。ずっと気を張ってたからかな。一気に力が抜けちゃったんだ。祝勝会楽しみだし、そろそろ行こっか。今日は飲みたい気分なんだ。」
そう言うと父さんはニカッと笑い、立ち上がった。
「よし!では、皆に里の英雄の活躍を広める為に行かねばな!帰り道、冒険者達がお前の話ばかりしていたぞ?冒険者になればSランクになれるんじゃないかってな!ハッハッハ!!」
それは父さんの事だって。
「だから言い過ぎだって。あー、お腹空いた。」
冒険者、か。
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聞いた酒場に着くと、もうほぼ全員集まっていた。
「やっと主役が来たわね!ほら、座って座って!」
クレアさんが俺達を引っ張って席に無理矢理座らせると、エールがすぐに目の前に置かれた。
ミーアさんが隣に来てジョッキを手にしてる。
「じゃあ乾杯の音頭はモウラさんにお願いしましょうよ。私達冒険者達と勇敢なエルフの戦士達との友好の記念に。」
そう言うと、ミーアさんがジョッキを掲げる。
それに合わせて他の冒険者達もジョッキを掲げる。
それを見た父さんはジョッキを持ち立ち上がった。
「この場にいるエルフの戦士達よ!杯を掲げよ!」
俺や里からパゴダさんを護衛をしてくれた数人のエルフ達もジョッキを掲げた。
「我々は人族との接触を避けて生きて来た!しかし、こうして里の危機に協力してくれた君達のお陰でこうして生きて喜びを分かち合えている!!君達は既に友だ!助けが必要ならば我々は友の為、喜んで力を貸そう!!我らの友好に、乾杯!!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
一気にジョッキを煽る。
これまで飲んだどんな酒よりも美味い一杯だった。
ちょっとトリガーハッピー過ぎたので、残弾増えるまでちょっと落ち着きます…。




