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間話 とある少女の物語

今日はとりあえずここまで!

気力があったら頑張ります!

私はカトレア。


商人の家に産まれ、今は少しずつパパの手伝いを始めた。


しかしある日、私達は野盗の襲撃を受けた。


冒険者を雇っていたので、無理を行って同行させてもらったのだ。


往復し慣れた販路だったのもあり、渋々パパは納得してくれた。


その結果がこの様だ。最悪だ。


パパが殺された所を見てないので、生きて助けを呼びに行ってくれていると信じたい。






捕まって暫く経った。


食事は固い黒パンを一つ。


一食ではない。一日でだ。


「ふっ…うぅぅっ…うぇぇっ…」


私はこんなに泣き虫になってしまった。


助けは来ない。外の景色が見れないから分からないけど、恐らく数日は過ぎたはずだ。


絶望。


パパもきっと死んだ。捜索も行われていたとしても打ち切られる頃だろう。


「嫌ぁ…パパぁ…助けて…助けてよぉ…」


私は起きてる時間ずっと泣いているか死んだ様な顔をしている。


最初の頃は私を馬鹿にしたり、まるで見世物小屋みたいな扱いだったが、余りにも辛気臭かったからだろうか、ご飯を持ってくる以外は近付かなくなった。


そこからまた暫く時間が過ぎた。


今日は親玉が来た。


女を捕らえたと聞いて来たらしいが、私が幼過ぎたという理由で仲間に八つ当たりしている。


ただの八つ当たりで、人が死ぬ。


私的には助かった。

身体に触られるなら死んだ方がマシだもの。


どうやら私は売られるらしい。

身なりの良い格好だから、身代金目当ても考えてるみたいだけど、私は口を割らなかった。


私のわがままで招いた事態なんだ。

私の命で償う。


ママ、ごめんなさい。


パパ、ごめんなさい。


謝っても許して貰える訳がない。

荷物を盗まれ、商会長のパパもきっと…。


こんな親不孝、当然の報いだわ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



冒険者がここに攻めて来たらしい。


また野盗のリーダーが騒いでいる。

どうせ助からない。


この野盗は50人以上いるらしいから、中途半端に戦えば返り討ちに合うだけ。


もういっそ、売られる前に私を殺して。


死にたい。


そう、願う様になった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



野盗のリーダーが焦っている。


助けが来るの?本当に?


野盗のリーダーが私に当たってくる。


怖い、怖い、怖い。


もう涙も枯れ果てたと思っていた。

でも、希望を持ってしまった私の瞳からまた涙が溢れ出す。


「嫌っ!嫌ぁっ!来ないで!助けてよぉ!」


声を張り上げる。もしかしたら外まで聞こえるかもしれない。


必死に叫ぶ。無駄な抵抗なのはわかってる。


でも、きっと最後の希望なんだ。

そう思うと叫ばずにいられなかった。


誰か!誰か!誰か!誰でもいいわ!

例え悪魔でもいい!私の全てを捧げてもいい!




「来ないで!やだっ!嫌なのっ!助けてぇっ!」




その瞬間、風が吹いた。




何かを野盗が防ぐ。


何事かと私が見渡すと、入り口方向に金髪の男が弓を構えていた。


「助け…なの…?」


目の前の光景が信じられない。


彼が構える弓に光が集まっている。


ついに私は壊れてしまったんだろう。

こんな事、どんな物語でも読んだ事ない。


「ゴハッ!?」


野盗が倒れる、その瞬間、首が飛んだ。


何が、起こったの?


ついさっきまで、絶望の中心だった男が、一瞬で二度と動く事がなくなった。


私が呆気に取られている間に、金髪の男が鍵を手にこちらに歩いてくる。


もし、さっきの力が私に向かってきたら。


きっと私は一瞬で消える。文字通り、一瞬だ。


身体が勝手に震える、また涙が溢れてくる。


怖い、怖い、怖い。



「嫌ぁっ…!殺さないでぇっ…!」



勝手に口から出た言葉だった。

正解なのだろうか?間違えたのなら次の瞬間には私は消えるはずだ。


私が自分の死を受け入れる前に、彼は檻の扉を開き、手を出した。


「俺はエルフの里のウルドといいます。貴女のお父様、パゴダさんの依頼で助けに来ました。外には大勢の冒険者もいるのでご安心ください。」


エル、フ?里?パパが生きてる?

あの凄い力を持つ人が、私に、手を?


ただ、恐怖に支配されている私は、その手を取るのが怖かった。


「助け…?パパが……?本当ですか?また、別の野盗とかじゃ……」


お願い、もし私を殺すつもりなら希望なんて持たせないで。


そう思い、私が彼の次の行動を警戒していると、少し困った顔をした男は、また笑顔で話し始める。


「近くにエルフの里がある森が広がってるのをご存知ですか?貴方のお父様を偶然、我々が発見したんですよ。そして里の近くにアジトがある事が発覚したんで、ザガルタの街と協力して助けに来ました。

もし、途中で信用出来ないと感じたなら後ろから刺していただいて構いません。さぁ、脱出しましょう。」


そういうと強引に私を引っ張り出し、私の手にナイフを握らせる。


そしてそのまま私をおぶさり、走り出した。


暖かい。何日振りの暖かさだろう。


私はもしかして助かるのかもしれない。


そう思った瞬間、流れる景色に驚いた。


馬で全速力で走っているかの様に流れる景色。

私は怖くて全力で抱きついてしまった。


しばらくすると、スピードが遅くなった。


どうやら私が抱きついてたのは首だったようで、私は何度も何度も謝った。


その後は、彼の綺麗な金髪が風で流れる様子がとても綺麗で、修道服の綺麗なお姉さんの所に着くまで夢中だった。


彼は私を降ろすと、そのまま戦いに戻ろうとしてお姉さんに怒られた。

物凄く困った顔をしていたが、整った顔なのでそれすら見惚れてしまう。


彼がテントから出た後に、お姉さんとお話をした。


男に乱暴されてない事を聞かれたので伝えると、良かった、と抱きしめてくれた。

私は安心して、また泣いた。

もう流し尽くしたと思ったのにな。


その後、お姉さんに身体を拭いて貰ったが、彼に数日も汚れた身体で抱きついてた事を思い出し、死にたくなるぐらい恥ずかしかった。


私は勇気を出して、お姉さんに彼の事を尋ねた。


「あの、私を助けてくれた金髪のお兄さんは何者なんですか?」


私の問いにお姉さんは少し困った顔をして話してくれる。


「ウルド君ですね。何でも、エルフの里で狩人を普段は生業としているそうですわ。私も今回の任務で御一緒しただけなので、多分貴女が聞いた事しかわからないの。ごめんなさいね?」


凄い、私がウルド様からお話されたのもお見通しなんだ。


私がぽかんとしてると、お姉さんが笑い出す。


「うふふっ。ごめんなさい。何でわかったの?って顔をしてるので。そりゃ、あんな状況で颯爽と助けられて、しかもエルフの青年って。好きにならない女の子はいませんよね。うふふっ!」


私は、ぼんっと顔が赤くなるのを感じた。


ぎゅっと掌を握ると、ウルド様から渡されたナイフを返しそびれた事を思い出す。


「どうしよう……。」


私はもう一度彼に会える事に神に感謝した。

読んで頂きありがとうございます!

初投稿作品なんで、完結出来るよう頑張ります!

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