1章.13 師匠と弟子
ここら辺は勢いで下書きしたので、必死に手直ししてます
ウルドが俺を置いて部屋に戻ってしまった。
子供ってのは、こういう時は夜更かししたくなるもんだが、厳しく育て過ぎたか?
「しかし君が父親とは、本当に驚きましたよ。」
師匠がエールを口に運びつつ話す。
「す、すいません…、連絡するべきだと思っていたんですが、初めての子育てで慌ただしかったのと、師匠はお忙しいので御迷惑かと。」
二人はグラスを近付け何度目かの乾杯をしてエールを口に運ぶ。
「いや、確かにもっと早く彼に会うべきでした。先程ウルド君には悪いが、鑑定をさせてもらったよ。未だに信じられないが貴方達夫婦の才能をそのままに、更に精霊使いのスキルも所有している。わかりますか?もし、本国にでもバレたら王族に養子か婿入りならまだしも、最悪軟禁ですよ。」
師匠の顔は真剣だ。俺も父親としての色眼鏡を外したとしてもウルドは凄いと思っていたが、王族に?軟禁は別として俺達としてはウルドが評価されて光栄だが、ウルドは…
俺が途端に神妙な顔になると、師匠が続けた。
「はぁ…貴方もやっと分かりましたか?ウルド君が望むならまだしも、もし自由に生きたいという気持ちが彼にあるなら、そこから先は千年牢獄。彼はそれだけの力を持っています。」
俺は王族に入ったウルドの死に切った表情を思い浮かべて青ざめた。
掻き消す様にエールを喉に流し込むが、ウルドを思うとスッと酔いが醒める。
「師匠、俺、ウルドには自由に生きて欲しいんだ!
里やエルフ族に縛られるんじゃなく、師匠のように、森の外で見識を広げて!自由に!」
俺の心の底からの叫びを聞いて、師匠は苦笑を浮かべる
「彼が望むなら、僕が外でサポートします。彼には力の使い方を間違えて欲しくないですから。」
その言葉が俺は心の底から嬉しかった。
やっぱり貴方はいつまでも俺の師匠だ。
ウルドは外を知った。
きっと、里を出る事をいずれ望むだろう。
「師匠…もし、あいつが外に出たいと、里を出ると決めた時は、よろしくお願いします!」
テーブルに勢いよく頭を下げる。ゴン!という音が店内に響いたが、周りの五月蠅さで誰も気にしない。
「勿論です。ただその前に野盗退治ですよ?夜狼がいては安心して森の外に出れないですからね。」
師匠が微笑む。しかし、目は笑っていない。
師匠、やっぱり俺は父親になっても師匠が怖いみたいです…
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一足先に父さん達より先に部屋へ戻った俺は、鑑定で自分の情報を分析する。
【名前】 ウルド
【性別】 男
【種族】 エルフ族
【年齢】 16歳
【レベル】18
【スキル】弓術Lv8 剣術Lv6 風魔法Lv6 火魔法Lv2
水魔法Lv2 聖魔法Lv3 魔力操作Lv10
魔力探知Lv8 拳闘術Lv3 鑑定Lv5 ⚫︎
精霊使いLv3 短刀術Lv3 魔弓術Lv1⚫︎
毒耐性Lv3 麻痺耐性Lv3 呪い耐性Lv2
調合Lv1 採取Lv5 解体Lv8 隠密Lv8
【称号】神童 女神の加護 ⚫︎
取り敢えず、新しく覚えた魔弓術は隠蔽した。
恐らくだが、これは上位スキルだ。
魔力操作のレベルが10になった時に覚えたから多分合ってると思う。
それに最近は外に出る事を考えて戦闘訓練を増やしている。
女神様の加護で上がりやすいので、順調に強くなっていってるのを実感出来た。
風魔法もLv6まで上がり、風を纏いながら戦うオリジナルのスタイルを練習している。
他のスキルだが、里のみんなに既に知られているスキルは放置してるけど、多分ザイルさんは鑑定持ちのはずだ。恐らく隠蔽してないスキルはバレてる。
食事中に変な感覚があり、魔力探知のおかげか知らないがわかってしまった。
なんか背筋がゾクってするからあまり好きじゃないんだけど、防ぐ手段ないし今の所は放置だ。
里を出る時考えよっと。
今は明後日の野盗退治だけ考えなきゃ。
寝返りをうち、仰向けになる。
シン…とした部屋にいると、考えなくても良い事を考えてしまうな。
「人を殺すのか。」
この世界に来た時、里のみんなに見送られる時、覚悟したつもりだった。
殺さなくちゃ、殺される。
そんな事は分かっている。
そういう世界と、わかっているのに。
前世の記憶の影響か中々割り切れない。
一度考えてしまうと、頭の中でぐるぐる考えてしまうな。
「俺も酒、飲めば良かった。」
かなり良い宿らしく、防音がしっかりしている。
天井を見つめながら、今だけは安宿が良かったなと思いながら目を閉じた。
ウルド君の今のスキルとレベルはもっと頻繁に入れた方がいいですか?




