表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

第2話_困惑_

周囲は極度の混乱状態だった。


人と、人ではないものの悲鳴があちこちから聞こえる。


ひとまずここにいてもいずれゾンビに食い荒らされるのが目に見えている。


逃げなければ。


それだけは分かっていた。


ホームは悲鳴と怒号で埋め尽くされ、人の波が出口へ押し寄せている。誰かが転び、その上を別の誰かが踏み越えていく。助けようとする余裕なんて、誰にもなかった。


改札を出る。まずは安全な場所だ。


どこだ? 会社か? いや、人が集まる場所は危険だ。自宅まで帰れる保証もない。


頭の中で必死に考える。


とにかく水と食べ物が必要だ。スマホの充電も、そのうち切れる。駅の近くならコンビニかドラッグストアがあるはずだ。


周囲ではまだ「何が起きてるんだ」と叫ぶ声が聞こえる。


違う。


これはただの暴力事件じゃない。


あいつらは、人間じゃなかった。


俺は人の流れに逆らわないようにしながら、改札の向こうへ視線を向けた。まずは店だ。生き残るための準備をしなければならない。


何とか人を押し、人に押されながらも改札を出た。


改札口が狭い分、逃げている人々は勢いよくあふれ出し、やがて四方に分散した。


改札前は比較的平和だったため、すさまじい表情で逃げ惑う我々を見て何が起こったのか困惑していた。


雰囲気に流されて同じ方向に逃げ出す人もいれば、めったにない光景だからといって動画を撮っている人もいる。


しかしそんなものじっと観察している余裕はない。


改札から近いお店はすでに人が殺到していて、店員も困っている。


じきにゾンビたちがここにやってきたときにすぐ飲み込まれてしまうだろう。


なるべく遠くのお店に逃げ込み、状況を説明して一度匿ってもらうのが一旦いいか。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ