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別世界  作者: むごな
リンドス国編
7/10

初勝利

魔法を使用する。そもそも俺がこのくらいの魔法を使えないのなら負け確定だ。俺は自分の逃げる方向に幻術を見せる。敵に見せる幻術は自分ににた外見を持つ魔物複数が俺が顔を見た三人を引っ張って連れてきて殺そうとしている様子だ。

「おい、まずいぞ。あいつらが殺されそうになっているぞ!」

「なんでこうなっているんだよ!今どういう状況なんだ!?」

敵が動揺している様子が見えた。


窓の近くで本を読んでいて助かった、俺は自分の姿を元に戻してから、窓から思いっきり音を出しながら飛び出した。相手は慌てていただからミスをする。俺の方をとっさに見てしまうだから、俺は包囲している何人かの顔を見ることができた。自分をそのうちの一人と同じ姿に変える。


そのあとすぐに、俺が姿を見ることができた敵の幻術を大量に出す。混乱に乗じて一気に包囲網を突破しに行く。しかも敵はなぜか、完全に幻術と俺との区別がついていない。何らかの対策を講じていると思っていたが俺が敵たちを高く評価しすぎたのだろうか。


しかし、例外はいるみたいだった。俺に向かって一直線でやってきて火をだして攻撃をしている奴がいる。俺は全力で走って何とか攻撃に当たらなかった。あいつは幻術にはだまされていなかった。だけどそいつだって仲間を攻撃することはできないはずだ。俺はわざと敵の仲間の近くで逃げるようにする。


「今、包囲網を抜けようとしている奴を容赦なく攻撃しろ!!その代わり冒険者は一歩も動くなよ!そういつが生き残ると何人犠牲者が出るかわからねえぞ!」

敵をまとめている指揮官らしき魔物がそういう、思ったよりも冷静になるのが早い、だけど俺は包囲網はもう突破していた。


だけど油断はしない、幻術は出し続ける、まだ幻術の中にいるように見せるために。

「もう、そこにはいない!俺が追いに行くだれもついてくるな!」

俺を把握していたらしき敵が必死にそう叫んでいる。


俺の身体能力だと魔物には勝つことはできない。だから逃げ切ることはできない。だけど、時間を稼ぐために逃げる。教会に戻るような道を選びながら。ここでこいつを殺さなければこの先ずっと苦労することになることは簡単に予測できた。


反撃開始といこう。俺は負け続けるつもりはない


俺は包囲網にいた魔物どもに幻術の姿を見せるように時限式の魔法を使っていた。

「おい、魔物が戻ってきているぞ。追え!」

3人の敵たちが俺についてくる。


遠くから指揮官が待て動くなと言っている声が聞こえるが。もう混乱しきっている現状だと指揮系統の動きは意味を成していなかった。そのまま幻術は敵たちを連れていく。この戦場では俺が最も冷静だった。


俺はそのまま走り続ける、幻術は出し続けて少しでも時間を稼ぐために。くそが町の人は一切外を歩いていない思っているよりも時間を稼げない。


逃げている最中自分の姿と敵の姿を交換する。敵は気づけずに俺を追い続けてしまう。きっと後ろから攻撃が来るなんて予想していないだろう。そしてその時がやってくる、幻術でこっちの方向にひきつけた敵が俺を追うやつを攻撃する。


状況をすぐには理解できなかったみたいだがすぐに理解したらしい絶望に表情がゆがむ。相手は俺の姿を目で見て判断していない。これは予想だけどあいつは熱で俺のことを見ている。敵が通常の視界を使えなくするために幻術を出しながら逃げて。だから気づけなかった自分と敵の姿が変わっていることに。俺はその隙に逃げだした。


敵は仲間だと気づくことができずに俺を追っていた敵を攻撃し続ける。俺が魔法を解除した時には絶命していた。汚い手だってわかっているけど、俺がこの世界で敵とまともに戦うためには同士討ちを誘うことが最も簡単で強い。


明日から敵は次はどんな手を打ってくるだろうか。考えを止めるな。まだたった1勝だこれからも勝ち続けてやる。手始めにこの町のギルドを完全につぶしてやる。手放しに喜べる勝利ではないかもしれないけど。俺は異世界に来てから初めて勝利をすることができた。空は黒く染まり切っていた。

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