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LEVEL5 〜超能力を巡る戦いの記録〜  作者: 更待クロム
第1章:政府革命編
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第30話:二人の隊長 後編

「わしは萌黄の祖父じゃ。貴様はわしの孫を、散々いたぶってくれたようじゃのう」


「それは、...」


「だまれ!言い訳など聞きとうないわ。ここからは、わしが相手じゃ」


「おじいちゃん、殺すのは...」


「知っておるよ。追い返すだけならば、簡単なことじゃ」


おじいちゃんはそう言うと、持っていた刀を鞘に収めた。


そして近くに落ちていたおそらく自衛隊が使うマシンガンを拾った。


「これぐらいじゃ貴様は死にはせんじゃろう?」


おじいちゃんは迷いなく引き金を引く。


「ドドドドドッ!」


発射された弾丸が先生に当たる瞬間、やはり先生はそこから消え、別の場所にいる。


しかし、現れてすぐにまた弾丸が先生を消した。


その結果、先生は高速でテレポートし続ける羽目になった。


「気づいておるじゃろう?弾丸は全て当たっておるのじゃ。弾丸は貴様を追尾しておる。


そう、わしのSOPは『必中』!逆にわしの攻撃を避けられるのも貴様くらいのものじゃ」


おじいちゃんは引き金を引いたまま話を続ける。


「そしてわしの攻撃は貴様に当たっておる。


当たったと本人が気づくよりも遥かに速くテレポートしているようじゃな」


おじいちゃんが話している間も先生はテレポートされ続けていた。


あれって聞こえてるのかな。私がああなったら多分吐くわね。


ただ、優勢なのはその点だけで、完全に膠着状態になっている。


私が考えていると、いきなりおじいちゃんがマシンガンを上空に向けた。


「ドドドドドッ!」


そしてマシンガンを投げ捨てた。


「え?」


突然の行動にテレポートが止まった姫乃先生も驚いている。


直後、


「ドドドドドッ!」


上空に発射された大量の弾丸が先生に向かって降り注いだ。


またもや先生は自動でテレポートし続ける。


そしておじいちゃんはその間に何か確認するように歩き出した。


最後の弾を避け、姫乃先生がテレポートすると、そこにはおじいちゃんが待ち構えていた。


「な!?︎」


おじいちゃんは素早く先生の胸ぐらを掴み、持ち上げた。


「あれだけテレポートし続ければ、誰でも回避先が単調になるというもの。


貴様の負けじゃ。小娘よ」


そう言うとそのまま先生を地面へ叩き落とした。


「む?」


おじいちゃんが掴んでいるのは先生の隊服のみ。


いや、よく見るとインナーごといってるわね。


おじいちゃんの想定を超え、掴まれた状態からテレポートする事に成功した姫乃先生は、


上半身が下着だけになってしまった。


先生は悔しそうに恥じらいながらおじいちゃんを睨んでいる。


「ふむ。あそこから逃れるとはたいしたSOPじゃのう」


「パーンッ!」


おじいちゃんが感心していると、先生は銃を自分の頭に撃ち、一瞬でその場から消えた。


「逃げたか...」


「おじいちゃん、来てくれてありがとう!なんでここが分かったの?」


「実はな、...」


おじいちゃん曰く、私の家から遠い町で偶然私を見かけ、気になってついて行くと廃工場で私達が消えた。


色々見たが分からなかったのでその日は帰る。


後日、どこかにワープするのではないかと考え、萌黄の祖父だと叫んでいたところワープに成功。


それが今日だった。


朽葉さんから状況を聞き、私の近くにワープさせてもらった後ここまで走ってきたらしい。


「助けると約束していたからの」


「まさか本当に来るとは思わなかったわ」


久しぶりにおじいちゃんと話せて、私は少し嬉しくなった。


◆◆◆


俺が必死で打開策を考えていると、凛の足が突然止まった。


そのままスマホを取り出し、誰かと話し始める。


「どうしたの?...そうなんだ。わかったわ。...元々そのつもりだよ。じゃあね」


凛は電話を切ると、俺を見た。


「もう帰っていいって言われちゃった。


私は帰るけど、先生に恨まれたくないし、どうせなら二人も返しちゃうね♪」


突然水でびしょ濡れの2人が目の前に現れた。


「2人ともごめんね。殺すつもりは無いんだけど、楽しいからつい遊んじゃった♪


本当だよ?私は先生も大好きだし、一希達は私の友達だから」


そう言って凛は飛んで帰って行った。


「2人とも、大丈夫か!」


「ああ、...」


萌黄の方もどうやら終わったようだ。


「助かった...」


俺達は強い疲労を感じながら萌黄のところへ向かった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。次回の投稿は9月27日の19:30です。

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