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LEVEL5 〜超能力を巡る戦いの記録〜  作者: 更待クロム
第1章:政府革命編
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第3話:涼風萌黄との出会い

休日だ!


最近ずっと強いとか勝つとか物騒なことを考えていて疲れたな。ファンタジーみたいで現実だと思えないんだよな。


ちょうどこの前旅館の抽選が当たったからそこでゆっくりするか。山海の宿という名前でそこそこ有名らしい。テレビで見たこともあるしな。



県をまたいだが県境に近かったためか意外と近かった。


しっかし近くにこんな綺麗なところがあるなんて知らなかったな。ご馳走に温泉、さらに露天風呂から絶景が見える。これは人気になるわ。


俺は温泉からあがって部屋に戻ろうとしていた。


その時だ。


「パァーン」


という音が旅館中に鳴り響いた。


「まさか...銃声か!?︎」旅行中にこんな事になるとは思わなかった。銃声がした場所がかなり近いぞ。


早くここから離れようと俺は走り出した。しかし運悪く例の現場に来てしまったのだ。


人が倒れているぞ。まずいな。


あれは、総理大臣!?︎...に似てる人か。


その時、俺には一瞬人影が見えた。


殺される!


逃げようとした瞬間、首筋に何か気配を感じた。


刃物!?︎もう一人いたのか!?︎死ぬ...


その時そいつが喋った。


「殺そうかと思ったけど...お前、何者?」


...は?何言ってるんだ。まだ能力は使っていないぞ。


とにかくコイツを怒らせないようにしないと。今は時間を稼ぐしかない。


「な、何を言ってるんですか?一般人ですよ。できれば逃してくれませんか?」


「お前から不穏な気配がする。言いたくないならいいわ。殺したい奴は殺せたし」


「あの、あなたたちは犯罪組織ですか?」


「君、勇気あるね。勘違いしてるようだけど私一人よ。それと、今回のことは誰にも言わないでね」


そう言って彼女は去っていった。


...それよりこの状況はまずい。見つかったら色々面倒くさいぞ。


慌てて俺は館から逃げ出した。


犯罪組織かは教えてくれなかったな。まあ違うんだろうけど。彼女は計画的に殺したのだろうか。それとも偶然「殺したい奴」がいたのだろうか。


もう休日が終わる。明日から学校か。


俺は憂鬱になりながら床についた。



次の日、俺は新しい友達の海棠宗一と登校していた。


「休日はどこか行った?」


「俺は山に登ったんだ。一希はどこに行ったの?」


「俺は...ずっと家にいたよ」


「ふーん、気分転換も大事だよ」


「...気をつけるよ」


殺人事件の現場にいたとは言えない。


「おはよう一希!この前のテスト、点数めっちゃ上がったよ!」


「凛、また一希に教えてもらってただろ。一希の勉強時間を削るのは駄目だぞ」


「な、なによソーイチ。一緒に勉強したからノーカンだもん。たまにわからないところを教えてもらっただけよ」


「ソーイチじゃない!俺はむねかずだ。紛らわしいからヤメロ。一希、お前凛に邪魔されてないか?」


あんまり気にしてないけどな。


「大丈夫だよ。やりたくてやってるんだし」


「それより二人とも!ニュースニュース!最近涼風萌黄って言う子が転校して来たらしいんだけど、その萌黄ちゃんが結構かわいいらしいの。ちょっと見に行かない?」


「.........」


「ちょっと、行かないの?」


「...でも、ねぇ?」


「そんなんだから点数が取れないんだよ」


「え〜!男子は興味ないの?意外だな〜」


「逆になんでお前は興味あるんだよ」


「理由なんていらないでしょ。ほら行こ行こ」


結局俺達はその転校生を見に行く事になった。俺も聞いたことはあるが正直別の教室に行くほどではないと思う。


行ってみると転校生の席にたくさん人が集まっていた。


「人気あるんだね。話しかけてみよっと」


まじか。行動力すごいな。


「萌黄ちゃん。私は平坂凛。隣のクラスなんだ。よろしくね」


「そうなの、よろしく」


凛が冷たくされてる。やっぱり隣のクラスから来られるのは怖いよな。


「ちょっと失礼。少しお手洗いに...え?」


涼風さんと目が合うと俺は動けなくなった。涼風萌黄はあの時の彼女だったのだ。


「君、ちょっとこっちに来て」


と言い彼女は俺を校舎裏に連れ出した。

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