表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LEVEL5 〜超能力を巡る戦いの記録〜  作者: 更待クロム
第1章:政府革命編
2/20

第2話:レボルからの手紙、そして成長

数ヶ月して仮設住宅ができた。


俺はまだ立ち直る事が出来なかった。動きたくない。何も考えたくない。


鼻水...ティッシュ...


俺は鼻をかもうと手を伸ばした。


...届かない...この前の本みたいに使えないかな...超能力......


この時の俺は現実逃避していた。馬鹿らしいことを本気で試したのだ。


動け...動け...


俺はティッシュを引っ張るイメージをした。


その時 、


「ピクリ」


ティッシュが少し動いた。


俺は気付かずにさらに続ける。


動け...動け...え、え?動いた?


気がつくとティッシュを手に持っていた。


本当に...動いた!もう一度やってみよう。


動け...動け......動いた!


本当は試せばできたってことか?俺は興奮した。試したことがないわけじゃない。


俺の疑問は止まらなかった。何故超能力を使えるようになったんだ?

いつから?じつは誰でも使えるのか?それともこれは夢なのか?


冷静になるんだ、俺。考えてもしょうがない。とりあえず誰にも見せない方がいいな。


この力を使って出来ることはあるのか?ないな。弱すぎる。はっきりいって使わないほうが早いまである。...


でも、もし練習すればもっと強力になるとすれば?することもないしやってみるか。


その日から俺は特訓を始めた。やりたい事があるのは楽しい。


この時は特に理由もなく暇つぶしにやっていた。


まずはティッシュを出来るだけ速く引き抜くことから始めた。


数日するとティッシュを宙に浮かすのは簡単にできるようになった。これ以上上手くならないと思っていたが能力は発現して終わりではなく練習して上手くなるようだ。俺は練習を続けた。


1週間経つとコツを掴むことができた。なるほど、手で持ち上げるイメージよりも直接動かすイメージの方がスムーズだな。これで俺はティッシュを手足のように動かせるようになった。


そこで俺はティッシュ以外のもので試すことにした。試して気付いた事は対象が重ければ重いほど動かしにくいという事だ。俺は筋トレをしている気分になった。


それでも2週間練習し、バスケットボールを持ち上げられるほどになった。


重い物が持てるようになったら次は数だ。今度はティッシュを2枚同時に動かす練習をした。


もっと難しいと思ったが意外と簡単にできた。普段手足を同時に動かしているからだろうか?慣れると見なくてもできるようになった。これは驚く事に1日で習得できた。


ここまで出来るようになると能力を生活に取り入れられるようになった。ただし誰にも見られないように細心の注意を払った。


ある日、ポストに一通の手紙が入っていた。


手紙?誰からだろう。全く心当たりがない。


手紙を読んで俺は呆気に取られてしまった。手紙にはこう書かれていた。


「初めまして、露草一希くん。私はレボルという者だ。君は何らかの超能力を持っているね。それは誰にも見せないように。

それと君が超能力を得た理由を知りたくないかい?とある住所を記しておく。そこに来れば教えてあげよう。


さて、ここからが本題だ。君の街を襲った地震を覚えているかい?あれは地震ではないと私は考えている。

落ち着いて読んで欲しい。理由は物凄く強い揺れでありながら周りの被害が不自然に小さかったからだ。


具体的に言うと織野市以外はほとんど被害が出なかったんだ。証拠のデータも入れている。

これを君はどう思う?私は今回の地震を超能力を使った事件だと考えたている。そして犯人は政府の人間だ。根拠はあるが今は教える事ができない。


私のグループは今の政府を倒し、新しい政府をつくる事を目標としている。私はこの悪業が許せないんだ。

君も私のグループに入らないか?入る気になったら前述した住所に来てくれ。


最後に、この手紙は読んだ後すぐに燃やしてくれ。レボル」


地震じゃない?犯人がいる?達也達はみんな殺されたってことか?


俺は酷く動揺した。


達也が死んでから俺の心は疲れてしまっていた。だがおかげで冷静になれた。


達也達が殺されていたのだとしたら俺はどうしたらいいのだろう。レボルという人は信用できるのか?


どこまでが本当の事なのか分からないが許せないな。俺は怒りがふつふつと湧いて来た。


でもこの住所には行かない方が良いだろう。罠かもしれないからな。


そう言えばレボルは新しい政府をつくるっていっていたな。革命という事だろうが政府が悪いと考えているという事は犯人は政府の指示でやったという事だろうか?それもかなり上からの命令だ。


もっと情報を集めないとな。いっそ復讐するか。


この時、俺の心に強い復讐心が生まれた。


その日から俺は能力の猛特訓を始めた。あの手紙は燃やすのが面倒だったのでゴミとして出した。


きっと焼却処分してくれるだろう。


そう言えば忘れてたけど能力を持っているのは俺だけじゃないってことだな。


レボルは「何らかの」といっていた。種類があるという事だろうか?だとすればどんな能力なんだろう。


物凄く強力だから勝てるかわからないな。でも接近すれば勝てるかもしれない。起こした地震の影響を本人が受けるならの話だけど。


今は新しい学校に慣れながらアルバイトをしている。かなり重労働だが俺には超能力があるから問題ない。


例えば重い物を運ぶとき手で持ちながら能力で持ち上げることで二人で持っている感覚になる。


そのうちバレない範囲で浮かせて手で触るだけという事もできるようになった。


もっと重い物で続ければ持ち上げられない物も動かせるようになりそうだ。


新しいアパートでは空中でバスケットボールを出来るだけ速く動かす特訓をしている。パスするよりも速く部屋の端から端まで動かせるようになった。


次に数だが今では消しゴムを8個同時に操れる。でも複雑な動きは同時にできない。


重い物を浮かすのと速度を上げる特訓、複数同時に操る特訓に分けてしているがふと俺は頭に疑問が浮かんだ。能力の影響範囲である。


これには二つの意味がある。一つ目は物理的な距離の事だ。俺は少し実験をしてみる事にした。


目の前から1メートルずつ離してどれくらいで動かせなくなるか試した。


人目につかない場所で行ったが思った以上に記録が伸びたので方法を変えてみることにした。


そこら辺で拾ってきた石を真上に飛ばすだけという簡単な実験だ。


実験は外でするからバレないようにしないとな。よし、この辺りでいいか。


俺は投げる動きをしながら思い切り能力で飛ばした。飛ばしたというよりは上に動かしたという感じだ。


感覚がなくなるまで続けたが驚く結果になった。なんと見えなくなるまでボールは上昇し続けたのだ。


つまり視認可能な場所は全て影響範囲という事である。


でも見えなければできないわけではないし、特訓をしたからかもしれないな。元々は範囲がもっと小さかったかもしれないしさらに広がるかもしれない。と、物理的な距離の話は置いておいて二つ目だ。


二つ目は影響範囲というより効果範囲である。


何が動かせて何が動かせないのか、例えば固体以外も動かせるのか、生き物は動かせるのか、というか操れるのか。


一番気になっているのは「固体以外も動かせるのか」である。もし液体や気体を操れるならいろいろ応用が効きそうだ。


でも気体は見る手段がないな。とりあえず液体から試すか。


この実験もコップに入った水を操れないか試すという単純なものだ。俺は早速試してみた。


あれ?何も起きない、実験は失敗か。俺はがっかりした。


でも、もしかするといつかできるようになるかもしれない。浪漫があったんだけどな。


そんなこんなで実験もしつつ、俺は確実に強くなっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ