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LEVEL5 〜超能力を巡る戦いの記録〜  作者: 更待クロム
第1章:政府革命編
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第24話:作戦開始

《作戦開始!総員、直ちに地上へ転移せよ!》


朽葉さんの合図と同時に俺達は次々に転移装置に入り、地上に転移していく。



俺達3人はヘリポートがあるビルの屋上に転移した。


後からヘリが転移するため、急いで飛び立たなくてはならない。


「早く掴まって!」


萌黄と宗一は顔をしかめる。


「一希、これほんとに掴むだけ?」


「急に止まったら落ちるよな」


『スカイドラゴン』に乗るのが怖いらしい。


「大丈夫だ。俺を信じて掴まっていてくれ」


「揺らさないでくれよ」


「冗談じゃないからね」


2人は渋々取っ手に掴まる。


「行くぞ」


『スカイドラゴン』はゆっくりと離陸し、前方に進み始める。徐々に速度は上がり、やがて大阪の街が見えてきた。


「やっぱりでかいな。あれが大阪の巨大生物か」


あちこちから黒煙が昇る都市の中心に巨大な球体が浮かぶ。


無数の巨大な目は全て開いており、死角は無い。時々サルスを生み出すが、本体は空中に止まったまま動かない。


俺達を見ている?気のせいか。


「気味が悪いな」


何故こんな巨大な存在が突然現れたのか。どうしてサルスは現れたのか。謎だらけだな。


「あれは無視して、早く逃げ遅れた人を探そう」


「そうね」


助けを呼ぶ人々を見つけるため、俺達は大阪の中心部へ向かった。



宗一が人を見つけたらしい。


「一希、あそこに人がいる」


「わかった。しっかり掴まって!」


俺は『スカイドラゴン』を急旋回させ、ビルの屋上で助けを呼ぶ人達がいる方向へ向かおうとした。


「うわっ!落ちる落ちる落ちるっ!」


「怖い怖いっ!もっとゆっくりお願い!」


「ごめんごめん」


俺は速度を落とし、2人はぐったりした表情で座り直した。


「わっ!UFO!」


俺達が屋上に着いた時、最初に聞いた言葉だ。


否定すると面倒なので俺はスルーして彼らに話しかけた。


「安心して下さい。もうすぐここにヘリが来ます。あなた達を助けるので彼の言う事に従って下さい」


そう言って俺は宗一を『スカイドラゴン』から降ろした。


「宗一、任せたぞ」


「俺がこの人達を守るから2人は安心して捜索を続けてくれ」


頼もしく感じる宗一を背に、俺達は再び屋上から飛び立った。


◆◆◆


ひび割れた道路を走るたくさんの車。先頭を走るのはMARK1とトカゲマルだ。


僕は葵と共にトカゲマルの背に乗っている。


《藤黄さん、我々が今向かっているのは避難所です。すでにかなりの人数がいる事がわかっています》


「避難所に入る時間なんてあったんですか?」


《何かのイベントで使っていたみたいです。後は避難所に人がいる事を知って安心してしまった人達が集まって今に至るわけです。

ですが今では周りにサルスが集まってしまい出る事ができません。食料も底をつきかけています》


「ニュースで見ました。僕達の役割はそのサルスをどうにかする事ですね。......

今回の作戦でアレをしてもいいですか?」


《......アレ、ですか。いいですよ。

失敗すればかなり危険ですが、上手く行けば作戦は成功します。


避難所が見えてきました。ここからは藤黄さんに任せましょう》


避難所の周りには十数体のサルスが見える。朽葉さん達が見守る中、僕達は避難所に向かってゆっくりと進み出した。


(失敗する事ってあるん?)


葵が僕に聞いてきた。


(そもそも、僕のSOPは使用回数が少ないから万が一があり得るんやけど、

僕は失敗するとは思ってないで)


(健人の奴がいちゃもんつけてただけで和が失敗なんてするわけ無いもんな)


(それは分からんけど、まあ見といてや)


僕はトカゲマルから降りると、サルス達に向かって歩き出す。


「ギャオォォ!!︎」


サルスが大きく口を開けて勢いよく迫ってくる。


僕も大きく口を開ける。


「全員、僕の仲間になって!!︎」


その瞬間、僕は少し違和感を感じた。


何か引っ掛かったような、些細な事だ。


「グルルル...」


作戦通り、サルス達は僕に懐いた。


《よくやりました!これで被害をゼロにできましたよ!》


朽葉さん達がこちらに近づいてくる。


僕はさっき気づいた事を真剣な表情で朽葉さんに告げた。


「僕のSOPの欠点に気づきました。ここにいるサルス達は自衛隊と戦った子達の様です。

この子達は人間に対して憎悪の感情を持っています。


僕のSOPは大き過ぎる感情を持つ動物を懐かせる事ができないのかもしれません。

今回は上手くいきましたが、


...僕のSOPが全く通用しないサルスが現れる可能性は、十分にあります」

ここまで読んでいただきありがとうございます。次回の投稿は9月9日の19:30です。

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