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LEVEL5 〜超能力を巡る戦いの記録〜  作者: 更待クロム
第1章:政府革命編
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第17話:初任務(後編)

「そろそろ近くにいるはずだ」


俺達は周りを警戒し始める。



しばらく歩くとサルスを見つけた。


「やっといた!」


「僕があの子の友達になります」


そう言って和が前に出る。



「ドォーン!!︎」


...何が起きた!?︎


突然、目の前のサルスが爆発した。


全員驚いて動けない。


1番近くにいた和は幸いな事に無傷だった。


俺は爆発したサルスを見る。すると上がり続ける爆煙の中から人間が現れた。


「...誰だ!」


小太りした男は答える。


「俺の名前か?俺は生成圭太だ」


危険を察知した萌黄が叫ぶ。


「危ない!2人とも下がって!」


少し前に立っていた俺と和が急いで飛びのいた直後、さっきまで2人がいた地面が爆発する。


「あっぶね!」


生成圭太って確か...特審の序列5位の隊長!?︎


「お前らだな。中々捕まらねえ野郎ってのは。結局殺すしか無くなっちまったわけだ。

ハッ!ガキじゃねえか。こんな雑魚にアイツらは手間取ってたのか」


(逃げるぞ。コイツには勝てない)


(逃げるってどこに?廃工場に戻ったらアイツにテミスの場所がバレるわよ)


(そうか、じゃあアイツを足止めしている間に誰かが戻って月城さんに伝える。

その後増援と一緒に生成を追い払おう)


(なら僕が戻ります)


「お前らのSOPは知ってんだぞ。例えばそこのお前、谷川葵のSOPは確か...テレパシーだったか?」


生成はニヤリと笑みを浮かべる。


「...!なんでお前が知ってるんだ!?︎」


「さあ、なんでだろうな!ああ、それとお前らテミスを危険度レベル4にした。

隠してたみたいだが、残念だったなあ!」


「テミスの存在まで...これはまさか...いや...有り得ない!」


俺の頭の中に最悪の可能性がよぎる。


「お前たちは滅びるしかないぞ!

なあ、凛」



「そうだね♪今バラさなくてもよかったのに」


的中した!


「嘘!?︎」


「冗談だろ!?︎」


「なんで!?︎」


「...俺達を探るためにわざと仲間になったのか?」


「違うよ。一希達が仲間に引き込んだんでしょ?冗談かと思ってわざとらしいそぶりもしたのにそっちが勝手に吐いたんだよ。

すごく、間抜けだよね♪」


いつもと同じ凛ののんきな笑顔。でも今は、それがとても邪悪に見えた。


「俺の...せいで...!」


俺が動揺していると凛が指を鳴らした。


「パチン」


途端に周りの景色が変わる。


「改めまして、私の名前は平坂凛。序列3位にして、実働部隊の隊長の1人だよ」


いつの間にか俺達はサッカースタジアムのど真ん中に立っていた。


「SOPを隠してたのか!?︎」


「敵だって分かりきってる相手に正直に教えるわけないでしょ」


するとさっきまで黙っていた生成が凛に話しかける。


「おいおい、なんでこんなよく分かんねえ場所にするんだよ」


「ごめんごめん。最近サッカーの世界大会をテレビで見てたからついね。でも戦いやすいでしょ?」


「まあな。コイツらは俺が殺っちまっていいのか?」


「うーん、いいよ。私も手伝おうかと思ったけど圭太に任せる。私はあっちで見てるね」


凛は観客席を指差しながらそう言うと宙に浮かび上がった。


「あ、そうだ!終わったら焼き肉食べに行こうよ。紅葉ちゃんも誘っておくね」


「また2人分俺の奢りかよ。あんまり高いもの頼むなよ!」


「はいはーい。頑張ってねー」


そう言って凛は観客席まで飛んで行った。


(なんでもありかよ)


(まずいな。いよいよ詰んだかもしれない。すまない、みんな)


葵に凛を除いた5人のチャンネルを作ってもらった。


逃げ出せる状況では無くなってしまい、どうするべきか俺は思考を巡らせる。


(ここがどこかわかりませんね)


(凛を倒せば戻るかもしれないが勝てる見込みがないな)


(相手は殺しにくるけど、せめてテミスとして悪行を作らないために私は相手を殺そうとはしないつもりよ)


(僕も覚悟を決めました。せめて全力で戦いましょう)


(俺もだ。一希、全力を出し切れば、なんとかなるかもしれない)


(そうだな。でも、俺は戦えない)


(なんで!?︎)


(銃を二丁、朽葉さんから貰ってたんだが爆発の衝撃で落としていたみたいだ。凛がこの場所にした時におそらく銃だけむこうに取り残された。

銃が無いと操るものが無いんだ)


(僕と葵もです。トカゲマルもいないので僕には何もできません)


(...なら私と宗一しかいないわね)


(そうだな。萌黄ちゃん、同時にいくぞ)


(何か分かれば伝えるよ)


(ありがとう)


萌黄と宗一は生成を見ると、全力で走り出した。

ここまで読んでいただきありがとうございます。次回の投稿は8月19日です。

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