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崖っぷち聖女、拾ったショタ魔王がくっっさモフモフだったので、ついついお持ち帰りしてしまいました!?  作者: 向夏夜なくの
二章 日常と邪悪魔法

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第29話 勇者の噂

「おはようございます!大盛りで!」


情報収集の為にまずやって来たのは、炊き出し場。


いつもの通り、マグノリア仕様の盛りを余裕で完食すると、近くに居る民達に話しかける。


「勇者について聞き込みをしていてね。勇者金融に違法な取り立てを受けたりしていない?」

「聖女様、恐れながらそれは愚問です。勇者金融が違法な取り立てをしていない訳がない。あれは悪そのものです!」


マグノリアはこれまでに何度も、勇者の手下から借金返済の催促をされてきた。けれど、これまで強制的に何かを取られたことは無い。


それはマグノリアが上手く逃げてきたこともあるが、一番の理由は彼女が元貴族であったから。


勇者金融は特に庶民に対して、かなり厳しい取り立てを行なっていた。


「例えばどんな取り立てをしているの?」

「強制的に地下で働かされたり、勇者金融の受付嬢をさせられたり、発毛魔法でモフモフにさせられたり、なんてのは聞いたことがあります」


発毛魔法でモフモフはよく分からないが、地下で働くというワードがマグノリアの耳に残った。


「まあ、いけない! 地下労働施設があるのね! そこで強制的に土木作業をさせられているとか?」

「いいえ、そうではなく。『CLUB地下労働』というナイトクラブがありまして、そこのDJは多重債務者がローテーションで回しているのです。そしてノリが悪いと、聖剣で八つ裂きにされるのです……」


──は? そういえば……


マグノリアがまだ男爵家の貴族だった頃、そのクラブにはお忍びで何度か行ったことがあった。市井のイケメンを夜な夜な捕まえて、朝までワチャワチャしたこともある。


そしてよくよく考えてみると、そこのDJは異常なほどがノリが良かったような。それは八つ裂きを避けるために盛り上げていたのかと思うと、ある意味納得できる。


なんて思い返していると、マグノリアは久し振りにクラブで踊りたい気分になった。


「そのクラブは楽しいところだったわ」

「へ?? と、とにかく、勇者様は何かと理由をつけて聖剣エクスカリバーで人を斬りたいようなのです。人の血を吸って今や魔剣のようになっているという噂もあるほどで……」

「よく分かったわ!ありがとう!」


会話を終えたところで、マオがマグノリアを人気の居ないところまで引っ張っていく。


「マオ君、どうしたの? イヤん♡」


何かイケナイことをされてしまうのではと内心期待していたが、全くそんなことはなく。内緒の話があるようだった。


「勇者の聖剣が血を吸うという話が気になっておる。もしそれが事実ならば、恐らく我が昔使っていた魔剣じゃな」

「はあ? 勇者が魔剣を使ってるってこと?」

「これは一度見に行かねばならぬな、勇者金融に乗り込むのじゃ!」


これまで散々逃げ散らかして来た勇者金融に自ら飛び込むなど、マグノリアはこれまで想像すらしたことがなかった。


「そんなことをしたら取り立てられちゃうわ!お金もないし……」

「そう深く考えることではないぞ。我の魔剣を取り立てに行くだけじゃ!正義は我にあり!」

「そっか、それもそうね!こっちが取り立てに行くのですもの!」


マグノリアは単純だった。


「せっかくならクラブにも行きましょう!ちょっと踊りたい気分なの。マオ君に大人の世界を体験させてあげる♡」

「碌なことになる未来が見えんのじゃが……」

◯作者コメント


勇者金融やナイトクラブなど、手広く色んな業態に手を出している勇者。

次回、本拠地に乗り込みます笑


ちなみに勇者は女性です。女勇者です!



【補足】

勇者は、前世のマオ君を倒した時にドロップした魔剣を使っているかも!?という状況です。

勇者金融を経営するなどの勇者らしからぬ行動から、魔剣に精神を乗っ取られている可能性もあり得ます。


一方で、人々は勇者だから聖剣を使っているものと思っており。それを確かめる為に、マグノリア達は本拠地に乗り込みます!

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