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崖っぷち聖女、拾ったショタ魔王がくっっさモフモフだったので、ついついお持ち帰りしてしまいました!?  作者: 向夏夜なくの
二章 日常と邪悪魔法

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第17話 魔物退治

マグノリアは、小刀を恐る恐るその辺に居るスライムに近づけていく。


逃げられないように素早く、一思いの内に刀をブッ刺せば多分倒せると彼女は考えている。だが、これまで一度もゴキブリ以外の殺生をしたことがない彼女にとっての初めての魔物退治。


プルプルとした大きな瞳で見上げてくるスライムを倒すことは、彼女には中々出来ない。


「くっ、無理よ。こんなに可愛いスライムちゃんを刺すなんて、私には出来ない!」

「マグノリアよ、よく聞くのじゃ」

「どうしたのマオ君?」

「邪悪魔法のレベルアップをするにはそこら辺の野良モンスターを狩るのではいかん。そのスライムは放して良いぞ」

「それは良かったわ!」


そう言うと、彼女はスライムを鷲掴みにして、彼方遠くへ放り投げた。


「二度と見つかるんじゃないわよー!──で、どれを狩るの?」

「ふむ。まず、邪悪魔法の基本は人間を狩ることじゃ。しかし、今の我らでは街中で白昼堂々人を倒すことなど出来ぬ」

「それはそうね!夜ならワンチャン?」


聖女の自覚がどこかへ行ってしまったマグノリアは、悪い目で小刀を振り回す。


聖女は特権が認められている為、正当な理由があれば人を殺しても罪に問われないが、スライムすら倒せなかった彼女が人を刺せるはずもない。


「早まるでない。返り討ちに会うのが関の山じゃ。そこで重要になってくるのが、転生魔物じゃな」


ここでの転生魔物とは、人間から魔物へ転生した生物を意味する。


大罪を犯したり、奇特な亡くなり方をした場合に、魔物として生まれ変わってしまうことが稀にあるのだ。


「例えばそこのスライムがそうじゃな」

「え?このスライム?全然見分けつかないわね」

「我は死者の魂が見えるで見分けがつくのじゃ。ちなみに、転生魔物のスライムはツライムと呼んでおる」

「ツライム?」

「そうじゃ、無駄話はそこそこにして早くそのツライムを倒すのじゃ」


マグノリアは改めて小刀を握りしめ、ツライムに突き立てようする。


「ぐぬぬ」


だが、やはり真ん丸過ぎる瞳が邪魔をする。こんなに可愛げのあるプルプルを倒すなんて彼女には出来ない。


いつまでも躊躇し続けるマグノリアに痺れを切らしたマオは、ある作戦を思いつく。


「今、お主が小刀を向けておるツライムが前世で犯したのは、親友の婚約者を寝取った罪じゃ!」

「破ー!」


罪状を聞いたマグノリアは、瞬時にツライムに刃を突き立てた!


――レベルアップ!


「ふぅー!罪を聞けばイケるわね。可愛さが罪で中和されるのかしら?」

「良くやったぞ。この調子でどんどん倒して行くのじゃ」

「オー!」





「ほれ、ツライムじゃ。コヤツは連続誘拐じゃ」

「このケダモノッ!破ー!」


――レベルアップ!


「これもツライムじゃの」

「コイツの罪を教えて!」

「とても口には出せんな。結構ヤバいの」

「ヤバいなら破ー!」


――レベルアップ!!


「へへ、私は血を求めているわ!次に狩られるのは誰!出て来なさい!」

「おっと、おったぞ。借金踏み倒しツライムじゃ!」

「えっ?? それが罪になるの?」


自らも借金塗れのマグノリアは、借金を返さないことに対しての罪の意識が希薄だった。


「ダメかの?この者は勇者の元手下だったらしいがの」

「破ー!勇者の手下は敵よッ!」


――レベルアップ!!!


こうして、彼女の邪悪魔法のスキルレベルはみるみる上昇しましたとさ。

◯作者コメント


スライムは倒せなくても、ツライムは倒せるマグノリアなのでした。


ツライムを倒すと、人を倒したときと同等の経験値が貰えます!

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