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■第24話「突きつけられた現実」
レイは、上官に呼び出されていた。
薄暗い部屋の中で、重い空気が漂っている。
机の上に置かれた書類。
そこに記されている内容を見た瞬間、息が止まる。
――敵兵との接触記録。
名前こそ書かれていないが、内容は明らかだった。
「心当たりはあるな?」
逃げ場のない問い。
沈黙が続く。
否定すれば通るかもしれない。
だが、それはもうできなかった。
「……あります」
そう答えた瞬間、すべてが終わった気がした。
「裏切り行為だと理解しているな」
その言葉に、反論はできない。
守りたいと思った結果が、この形だった。
「対象はすでに拘束されている」
その一言で、血の気が引く。
リナが捕まった。
その事実だけが、頭の中で反響する。
「処分は、これから決まる」
冷静な声。
だがレイにとっては、それがすべてを意味していた。




