表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【5/10発売】転生処理ミスで貧乏貴族にされたけど、錬金術で無双します!~もふもふとお金を稼いで家を救います~  作者: 空月そらら
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/98

第97話 岩の守護者と、錬金術師の閃き

目の前で立ち上がった巨大な影を見上げ、私はゴクリと息を呑んだ。


ゴキゴキ、メキメキと、岩が擦れ合う重々しい音が洞窟内に響き渡る。


岩壁から剥がれ落ちたその塊は、ゆっくりと人のような形を成していった。


太い丸太のような腕と、岩盤でできた強靭な胴体。


関節部分には、青白く発光する水晶が、まるで潤滑油のように不気味な光を放っている。


「グルルルォォォッ……!」


顔に当たる部分には目も口もないが、地鳴りのような低い唸り声が空間を震わせた。


「きゅ、きゅぅぅ……っ!」


私の足元で、ポムが毛を逆立てて威嚇するように鳴く。


だけど、その声は微かに震えていた。


私も同じだ。


足がすくんで、すぐに逃げ出すことができない。


「ゴーレムのような魔物……」


私は震える唇を噛み締め、目の前の怪物を睨みつけた。


これは、恐らくただの魔物ではない。


貴重な魔力を含んだ鉱脈そのものを守るために、ダンジョンが生み出した防衛機構。


図鑑で見たことがある、「クリスタル・ゴーレム」だ。


「どうしよう……」


冷や汗が背中を伝う。


クリスタル・ゴーレムは、その巨体と硬い岩の装甲から、物理攻撃が極めて効きにくい敵として知られている。


剣で斬りつけても刃がこぼれ、ハンマーで叩いても簡単には砕けない。


しかも、中途半端な魔法を放っても、表面の水晶が魔力を拡散させてしまうのだ。


「グルォォッ!」


ゴーレムが、その巨大な腕をゆっくりと振り上げた。


一撃でも食らえば、ただでは済まない。


私は慌てて後ろに飛び退き、ポムを抱き寄せて距離を取った。


ドズゥゥンッ!


先ほどまで私たちが立っていた場所の地面が、ゴーレムの拳によって大きく抉られる。


飛び散る岩の破片が頬をかすめ、かすかな痛みが走った。


「くっ……逃げ場がないわ」


洞窟の奥深く。


背後は行き止まりの壁だ。


戦うしかない。


だけど、どうやって?


私は必死に頭を回転させた。


これまで学んできた知識の引き出しを、手当たり次第に開けていく。


錬金術の基礎、薬草学、魔力操作……。


そして、ふと、ある記憶が脳裏に閃いた。


魔法館の図書館で軽く立ち読みした、あの一冊の分厚い本。


『ゴーレム・メイキング ~人工生命体の基礎~』。


「そうだわ……!」


私はハッと顔を上げた。


あの本には、人工的にゴーレムを作り出すための基礎知識が詳しく記されていた。


素材の強度計算や、魔力回路の設計図。


そして、ゴーレムを動かすための、最も重要な「心臓部」について。


『ゴーレムの体には、必ずどこかに核となるものが存在する』

『その核から供給される魔力によって、ゴーレムは動いている』


つまり、どんなに外装が硬くても、その「核」さえ破壊すれば、ゴーレムはただの岩の塊に戻るはずだ。


「どこ……どこにあるの?」


私はゴーレムの巨体を視察した。


表面の青白い水晶の光に惑わされてはいけない。


もっと奥深く、生命の鼓動のように脈打っている、魔力の源を。


「見えた……!」


私の目が、ゴーレムの分厚い岩の装甲の隙間を捉えた。


胸の中央より少し下あたり。


岩と水晶が複雑に絡み合った奥深くに、ひときわ強い光を放つ、魔石のようなものが埋め込まれている。


ドクン、ドクンと、まるで心臓のように魔力を全身に送り出しているのが分かった。


「あそこだわ」

【作者からのお願いです】


・面白い!

・続きが読みたい!

・更新応援してる!


と、少しでも思ってくださった方は、


【広告下の☆☆☆☆☆をタップして★★★★★にしていただけると嬉しいです!】


皆様の応援が作者の原動力になります!

何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ