第斜拾話《ゲームテスター龍雅》
龍雅は、剣を振るうと、裏ボスは回避し、龍雅に向かって弓矢を乱射した。
弓の本数は、百で、全てミサイルの如く龍雅を追尾する。
――ならば…
龍雅は、全方位に障壁を張り、矢を弾き返すと、矢は大爆発を起こし、龍雅は爆発の衝撃で怯むと、裏ボスは怯んだ隙を狙って常人では捉えられない速度で攻撃しかけてくるが、龍雅はニヤリと笑い、裏ボスの顔を蹴り飛ばすと仮面はひび割れ、素顔を表した。
その素顔は、龍雅そのものだった。
「待て…」
龍雅は、ゲームを一時停止し、現実で起き上がった。
「何で俺が裏ボスなんだ!? 肖像権の侵害だ!」
「良いじゃないか。アイドルの弟がゲームに出演している。それだけで益があると思うが? もし収益が出れば、その金はお前にも入る…悪い話ではないと思うが?」
「おいおい、俺達素人が作ったゲームが売れるわけがないだろう。それに売るつもりなら何処に?」
「コミックフェスに決まっているだろう。」
「いやいや、コミックフェスの場所取り難しいと思うのだが!?」
「何…面白いと思える内容するまで! おら! デバック作業に戻った戻った。」
「クソッ、わかったよ。自由に使ってどうぞ。でも知らんからな。そいつの戦闘能力が俺と同じだったら敵に情報を与えるのと同じだからな」
「戦闘行動は、お前とは別の行動を取る。お前の顔をした別人だ。」
「そうか…ならいい…では、再開するか…」
龍雅は、そう言い、頭部にゲーム機をセットし、ゲームの世界へ向かった。
――さぁてやるか…
ゲームを再開すると、裏ボスは動き出し、裏ボスは、銃を生成し、龍雅に向かって無数の銃弾を放つ。
銃弾は、1cm進むごとに様々な属性の爆発を放ちながら、龍雅を追尾する。
龍雅は、無数の銃弾を剣と盾で叩き落とすとの同時に後方100mに瞬間移動する。
地面に落ちた銃弾は、数秒間半径10mの複合属性の爆発が発生する。
『その攻撃は、様々な属性や状態異常が付与された追尾式の銃弾だ。』
――次の攻撃は…何だ?
裏ボスは、様々な属性を纏った無数の剣や槍を生成し、龍雅に向けて回転させながら放つ。
武器は、地面に刺さると、高速で回転し、4秒後、属性ごとに応じた属性の爆発する。
人体に刺さった場合、腹を高速の回転で抉った後に爆発する。
そんな惨たらしい攻撃になるだろう。
『一応言っておくが、その攻撃は、実質的に即死技だから防御無視と無敵無視が付与された連続大ダメージだ。お前の思っている通り、これを受けた時、惨たらしい最期を遂げる。…言うのを忘れていたが、こいつの全属性耐性は65535…無属性攻撃以外は全く通用しない。無敵時間なしの全攻撃十六連続攻撃設定、そしてHP設定は16777216、攻撃力と防御力は255。全攻撃スリップダメージ大を付与…回避能力最高クラス…常時発動スキルは常時回復超…文字通り最強だ。…裏ボスの名前はまだ決まっていないが』
――これは…本気で辿り着かせないようにしているな。
龍雅は、外の話を裏ボスに入るまでは、ゲームをプレイしながら聞いていた。
――HPは、24bit、耐性は16bit、攻撃と防御は、8bitか…連続攻撃は、4bit…それぞれ数値の最大級の力でやってくるか…
龍雅は、全ての攻撃を回避、無効化し、そして装備を変え、裏ボスに一度に十回攻撃するが、裏ボスは攻撃を全て回避し、そして龍雅に向けて攻撃を放つが、龍雅は攻撃を回避し、裏ボスに向けて投げナイフを放つが、ナイフは弾かれた。
「おいこれ絶対に勝てねえだろ。」
『まぁな…そいつは、条件的に考えて全ての裏ボスをノーダメージで倒した後に出てくる最強最悪の敵だからな。』
「なるほどな…」
『伝える事は以上だ…では地獄を味わえ…』
龍雅は、裏ボスの後ろに瞬間移動し、殴りかかるが、裏ボスは回避し、裏拳で攻撃、龍雅は攻撃される前に、盾で防ぐと、盾は衝撃によって消滅し、武器を変更し、無属性かつ防御無視の最強の剣で攻撃する。
「まだまだァ!」
龍雅は、必中攻撃を相手のあらゆる攻撃を紙一重で回避し、MPをアイテムで回復しながら連続して放ち、裏ボスの体力を半分削る。
「はぁ…はぁ…」
ムービーに入る。
裏ボスは、ローブを脱ぎ、様々な紋章が体に刻まれた上半身裸の龍雅が現れる。
そしてオーラを纏うと、裏ボスの間は、大きく揺れ、全てを凍えさせるような神々しい氷と全てを焼き尽くすような禍々しい炎に包まれ、空には深黒の雷雲がかかり、雲には電流が迸始める。
迸る雷鳴は、地面に落ち、電流が地を走る。
もはや暇などない。
戦い続けろ。
この戦いは、あの時の戦いよりは遥かに優しい。
故に龍雅にとってはこの戦い簡単に見える。
だが、油断は許されない。
そう、慢心するものは足元を掬われるのだ。
龍雅は、それを知っている。
龍雅は、それを味わってきた。
龍雅は再び剣を構える。
裏ボスから放たれる攻撃をズバズバと切り裂いていく。
まるで豆腐のごとくいとも簡単に切り裂かれる。
「ハァアアア!!!」
龍雅は、前方に見えない力を放つと裏ボスは大きく吹き飛ばされる。
その見えない力に押された裏ボスは、壁にたたきつけられ、そして多少のホーム画面に向かい、調節をし、龍雅は裏ボスの四肢に向かって封印効果を付与された槍を四つ投げ、動きを封じ、そして剣を持って裏ボスの体を切り裂いていく。
全ての攻撃がクリティカル。
龍雅は、乱数を弄り、封印効果発生率とクリティカル発生率を100%まで上げたのだ。
「これで終わりだ!!」
龍雅は、最後の一撃を加えると、裏ボスのHPはゼロになったが…。
「な…何だ!?」
裏ボスの体から光が漏れ出し始め、光は全てを破壊しながら飲み込み始める。
龍雅は、バトルエリアから逃げ出し始める。
バトルエリアから出ても光が迫ってくる。
300m先に転送エリアが現れる。
光が迫る速度は、秒速10m
この世界における龍雅の走る速度も、秒速10m
一回気を抜けば、光に飲まれて死ぬ。
龍雅は、走り続け、そして転送エリアに入ると、龍雅の目の前に、ミッションクリアという文字が現れ、龍雅は、何処かへ転送されていった。
龍雅が、目を開けると、そこは主人公の家の中だった。
道具を調べてみると、いつの間にか謎のメモが入っており、メモの中身を見ると、そこにデバッグルームに入る為のパスワードが書かれてあった。
『手に入れたか…本当は、裏ボスを倒した後にイベント入れるつもりだったんだが、今調べておきたくて一応、今は主人公の家に飛ばしておいた。後で、裏ボスを倒した後のイベントを入れる』
「了解した。では、このパスワードを入れてくる。」
『あぁ、では、入った後に全て作動するか調べておいてくれ。それが終わったらまたお前は現実世界に戻ってプログラム作業だ。』
「わかった。」
龍雅は、扉を開き、地下室へと向かう。
龍雅は、地下室のデバッグルーム前で、デバッグルームの扉にパスワードを打ち込むと、ロック解除されると、何処かに転送され、目を開けると、01が無数に浮かぶ謎の空間へと移動した。
龍雅が空間を歩いていると、目の前に警告という文字が現れ、デバッグモードに入った時点で全てのトロフィーは剥奪されると書かれてあった。
龍雅は、了承ボタンを押し、デバッグモードへと入った。
『よし、では、次に所持金をマックスにしろ。その後、ゴブリンのステータスを全て1に設定し、戦え』
龍雅は、マネーと書かれてある場所をクリックし、ゲーム内の所持金を限界値まで上昇し、そしてエネミーと書かれてある場所をクリックし、ゴブリンのステータスを全て1に設定し、バトルボタンを押すと、後ろにゴブリンが現れた。
龍雅は、ゴブリンのHPが1になっているのと所持金が限界値に達しているのを確認すると投げナイフを投げ、ゴブリンの体に直撃すると、ゴブリンは霧散した。
『異常なしっと…よし、現実世界に戻ってこい。』
龍雅は、ゲームを一時停止し、そしてゲーム機の電源を切り、起き上がった。
「よし、じゃあゲームの開発に戻れ。」
「了解…」
龍雅はゲームの開発へと戻っていった。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。




