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剣ヶ峰龍雅の欲望/Life.of.Predetermined:GreedDragon  作者: 六月不二
第2.5章《逆行編:例外輪廻~Extra.Repeat.Time~》
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第陸拾玖話《龍雅の前より変わった日常》

 戦いは終わった。

 龍雅は、レベル1へと弱体化した。

 基本的な能力が前のレベル1よりも向上し、レベルの限界値と成長力が上昇し、技も引き継ぐようになった。

 レベル上限は200へと上昇。

 更にレベルアップする事で得る技も増えた。

 そして勝ち取った日常…本来の龍雅の生活がまた始まろうとしていた。

 

 龍雅は、家から出て、宮弥と共に学校へと向かう。

 

 ――さて、行くか…


 龍雅のステータスは、黒衣のおかげで15倍になっており、現在の強さはレベルで計算するとLv30に相当する。

 獄雅のステータスは上乗せされていない。

 何故ならば、現在、獄雅は龍雅に力を貸していないからだ。

 紅蓮の戦士第二覚醒を使えば、戦闘力を20倍に膨れ上がる為、実質的にLv600になる。

 だが、龍雅はその全てを使うと戦闘がつまらなくなる為、弱体化して以来、黒衣の力しか使っていない。


 龍雅は、学校へと向かい着くと、龍雅は後ろを振り返った。


 ――日本、いや地球というものは思いのほか狭い物だな。


 龍雅は、そう思い、学校へと入って行く。

 

 宮弥は、前のように翔妃という名前で、学校生活を送っており、今日、素顔を明かした状態で登校した時、生徒の殆どが彼女の美貌を見て、心が堕ちた。


 (フッ…どうやらようやく出会えたようだな。宮弥…まぁ、ライバルが増えたわけだが、さて今と昔どちらが上になるだろうか…)


 紗里弥はそう思い、宮弥を好敵手に出会ったかのように睨む。


 「よぅ、龍雅…何かお前少し変わったな…それにお前とは何故だか知らないけど久しぶりに会った気がする…そう、遠い昔に別れたみたいにそして今、始めてあったみたいに…別人のような別人じゃないような」

 「そうか? 何でそう思う?」

 「いや、何となくだ。」

 「なるほどな。」


 ――相変わらず勘が鋭いな…確かに俺は、数億年旅をし、そしてまたLv1に戻った。今の俺は、転生したと言ってもいいだろうな。全く、その勘の良さが女の方に向けばいいのにな。


 龍雅は、そう思いながらジュースを飲む。


 「龍雅。」


 紗里弥は、龍雅に話しかける。


 「ん? 何だ? 紗里弥」

 「お前の鎧を改良したいのだが、一週間指輪を私に預けてはくれないか? 機能を追加したい。」

 「あぁ、いいぜ。具体的に言えばどんな改造を?」

 「フフフ…出来上がってからのお楽しみだ。あっ、そうだ。香織、奈菜…お前らにも強化スーツがあっただろ?」

 「えぇ、そうだけど…」

 「少し貸してくれ。その腕輪を改造したい。」

 

 紗里弥がそう言うと、二人は選別軍の戦闘服を起動する腕輪を紗里弥に渡した。


 「デザインが大きく変わるが、まぁ、悪い改造はしない。」


 紗里弥はそう言い、指輪と二つの腕輪を紗里弥自身の鞄の中に入れた。

 

 「紗里弥って、前から思っていたが、世話焼きだな。」

 「フッ…当り前だろう。これくらい出来なくて何がお前の女か。まぁ、お前に捨てられたくないという意味でもあるが…まぁ、それはあり得ないか。」

 「無いな。俺達が別れるならば、そちら側の都合だろうな。」

 「まぁな。婚約者候補とかいう無駄な事があるが、才能や好意的に考えて私がお前を選ぶのは、確定的に明らか…」

 「おっと、龍雅さんは貴方だけのモノではありませんよ? 紗里弥さん。俺こそは、一位に相応しい女です。」

 「フッ、貴様…化けの皮が剝がれてから言うようになったな。」

 「一応言っておきますが、俺は龍雅さんの貞操を二度奪いました。勿論現世で。」

 「はー? それ絶対無理矢理だろ?」

 「いえいえ、同意の上です。ククク、俺が味わった中で最高の味でした。」

 「は? 何とか言えよ! おい…龍雅!」

 「……奪われました。翔妃に…」

 「よし、殺るぞ。おい、奈菜…殺るぞ。」


 紗里弥は、体に炎を纏わせ、奈菜は、鉄粉を辺りに漂わせる。


 「えぇ、殺りましょう。さて、龍雅君覚悟はいいかしら?」

 「……まぁ、ひとまず落ち着いて俺の話を聞いてくれないか?」

 「「駄目だ(よ)」」


 二人のオーラは、殺意に満ちており、もはや止められそうにない。

 龍雅は、翔妃に助けを求めるが、紗里弥が翔妃に何かを見せると、手を出すのをやめた。

 

 ――あっ、これ一回死んだな。


 龍雅は何処かに引きずられていった。


 数分後…


 「いてぇじゃねえか…! 四回も殺すなんてよ! それに、乱暴もしやがって…物質を生成する能力があったからいいモノの…」


 龍雅は、服と体がボロボロの状態で戻って来た。

 顔はゲッソリとしており、椅子に倒れる様に座った。


 「因果応報だな。」

 「因果応報ね。」

 「うるせぇ! 香織! 虎太郎! まぁ、だが、アイツらの成長は喜ばしい事だな。」

 

 龍雅は、そう言って頷いた。

 

 「な~に、納得してんだ。龍雅…お前、翔妃に寝取られるとか、私悲しいぞ。」


 紗里弥と奈菜は顔を赤らめながら、帰って来た。

 二人は、何処かツヤツヤしている。


 「寝取られてねえよ……あぁ…これでお前の好意は下がった…」

 「でも、喜んでいたくせに…おい、香織…こいつの心を読んでみろ。嘘か本当かをな。」

 「半分本当で半分噓ね。口にするのが恥ずかしいけど…龍雅君の心は、今もまだ貴方に向いているわ。」

 「すまん…けど、俺を無理矢理したのは許さねえからな。」

 「誘い受けする龍雅君が悪いのよ?」

 「そうだ。奈菜の言う通りだ。口では言っておいて体は正直な癖に」

 「は? 俺はな。攻めがいいんだよ。受けじゃねえよ。リバはありえない。俺の欲のままにお前を蹂躙するんだよ。」

 「いや、今までの行動を考えるとお前、絶対受けだろ。お前は私達に回されるんだよ。」

 「あー、もういい…お前後で理性壊してやるよ。」

 「怖い怖い…なら、逆にぶっ壊してやるよ。そして私に服従しろ。」

 「もう恥ずかしい痴話喧嘩はやめにしようぜ。言うだろ? 夫婦喧嘩は犬も食わぬって」


 虎太郎は、顔を赤らめながらそう言った。


 「あぁ、虎太郎は童貞だからこの話は恥ずかしいよな。」


 龍雅は、虎太郎に憐みの目で見ながらハハッと笑った。


 「おい、龍雅…それって俺を煽ってるのか?」 

 「さぁな。」

 

 龍雅は、そう言い、窓の外を見る。


 ――まさか、俺が無理矢理されるとは…まぁ、金もないのに宮弥…いや、翔妃に幾つも依頼を申し込んだ俺が悪いか……


 龍雅は、回復の光を服に当て、服を元の状態に直した。

 顔色も治り、本来の生気が戻った。


 「そろそろ梅雨の季節か…」

 「体育大会が近いな。雨の予報が出ても私が強制的に晴れさせるがな。」

 「まぁ、そんな事しなくても、俺が世界の因果律をちょっと弄ってやれば済む話ですけどね。兄さ…龍雅さんは、どの種目に出場するんですか?」

 「俺か? 俺は、能力格闘技だな。武器の使用は不可能。殺しもダメな奴…それに、今年は特別強い奴が現れそうだ。」

 「特別強いってお前、去年参加してなかっただろ。」

 「まあな。その時は、俺の能力は覚醒していなかったからな。去年は、まぁ…学校に残ったG組のメンバーをかき集めて他のクラスを蹂躙したがな。俺達能力者は、覚醒する前からゴリラ並みの腕力やチーター並みの速力を持っているし…まぁ、そのおかげで俺達はG組にハンデが課せられてな…重い体操服と靴を身に付けさせられ、そしてどのクラスよりも5秒遅くスタートさせられるのだよ。まぁ、それでも俺達は楽勝に勝ったがな。」

 「そうですか、そろそろ昼休みも終わってゲーム製作の授業が始まりますよ。龍雅さん。」

 「あぁ、そうか…んじゃ、俺はこれで行くぞ。翔妃、紗里弥。」

 

 龍雅は、二人を抱き寄せると、二人は、龍雅に抱き着き、教室を出て行った。


 三人は、選択授業ゲーム製作の授業を受ける為に、ゲーム製作教室へと向かった。

 三人一組のチームだ。

 三人とも優秀な才能を持っており、三人全員が作業をし、龍雅はデバッグし、宮弥は隠し要素をゲームの何処かにバラまき、紗里弥は、プレゼンや、説明書などを担当している。

 ジャンルは、VRオープンワールドアクションRPGゲームだ。

 コンセプトは、何もかもが自由だ。

 二人は、パソコンに入力し、龍雅は、ゲームのデバッグの為に意識をゲームサーバーに転送しゲームをプレイしている。


 「さて、財産無限チートを銀行に仕掛けて、デバッグルームを自宅の地下室にセットと…」

 「おい、宮弥。それはさすがにバレるんじゃないか?」

 「いいえ、大丈夫です。例えバレたとしても32ケタのパスワードを入力しないとデバッグルームに入れません」

 「なるほど、ではそのパスワードの入手法は?」

 「全武器、全アイテムを入手し、裏ボスをノーダメージで倒すとパスワードが入手可能になる。これでどうです?」

 

 宮弥は、そう言いながらゲームにプログラムを入力した。


 「まぁ、いいだろう。では、オンラインではデバッグで得たモノやチートで得たモノを無効化させてもらう。」

 「いいでしょう。その方がゲームバランス的にちょうどいいですし、龍雅さん。プログラム入力終わりました。プレイを再開してください」

 『あぁ、わかった。』

 「今、デバックして欲しいのは、今入れた隠し要素が動いているかを確認してもらいたい。今から、お前のアバターのアイテム、装備、レベル、技を最強にし、裏ボスのパラメータや技の強さを大幅に下げてから裏ボスの場所に転送する。裏ボスをノーダメージで倒してくれ」

 『いいや、一回目は裏ボスの強さは下げなくてもいい。二回目からにしてくれ。一度試してみたい裏ボスの力を』

 「わかった。じゃあ、お前が一度ゲームオーバーになったらそうしよう。」

 

 龍雅のアバターは、裏ボスの間に転送される。

 

 「さて、裏ボスはどんな奴か…」


 禍々しい召喚陣が出現する。

 召喚陣から現れたのは、仮面を被ったローブの男だ。

 男は、指を鳴らすとゲーム内の時間が停止した。

 

 ――さぁて…始めますかね…


 龍雅も時間停止魔術を使い、動けるようになり、剣を抜き、盾を構え、戦闘態勢に入った。

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