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剣ヶ峰龍雅の欲望/Life.of.Predetermined:GreedDragon  作者: 六月不二
第2.5章《逆行編:例外輪廻~Extra.Repeat.Time~》
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第陸拾肆話《EXLoop:Twenty-Seventh 始まる最後の戦い/繰り返される二人の龍雅の死》

 宮弥は、龍雅に向かって拍手をする。

 久しぶりに見る異性/人間。

 久しぶりに聴く女/人の声。

 生きている者/知っている者がそこに存在している。

 三人しかいないこの世界。

 一人は、自分/本物の影。

 一人は、自分の影/本当の自分。

 一人は、自分の妹/前世の恋人。

 最後の人が目の前に現れた。

 

 異世界の旅の終わりは来た。

 後は、彼女に打ち勝つのみ。

 何度繰り返してもいい。

 例え一中劫の時が過ぎようとも。

 最後に勝てば問題はない。

 龍雅は最後の戦いに挑む為に、宮弥に近付く。


 「この部屋は、玉座であり、俺の支配する世界を司る管理室。勿論、兄さんがいた世界も俺の管理下です。けれど、実際に支配の力を使うのは、あまりないですけどね。」


 宮弥は、そう言って立ち上がり、階段を下り始めた。


 「俺が貴方と戦う理由…わかりますか?」

 「俺を試す為と俺と戦いたいから?」

 「それもあります…けれど、戦う理由はもう一つあります。」

 「何だ?」


 龍雅は、理由を問うと、上から無数の一万円札が降って来た。


 「この百億ですよ。」

 「何だと?」

 「俺は、選別軍に雇われましてね…俺は、一銭でも報酬金が残ってさえいれば、俺は、依頼に従う…俺は、兄さんを絶望させる為に雇われた。今回の一件の黒幕は、彼ではなく俺…まぁ、彼も俺の立てたプランニングに賛同してくれましたけどね。選別軍は所詮、俺の手駒に過ぎない」

 「何故、そんな事をした?」

「何故? それは、兄さんと戦う。それだけの事ですよ…彼女、彼らの犠牲は忘れませんよ。」

 「お前…」

 「憎いですか? なら、この怒りを俺にぶつけてください。まぁ、俺が素直に攻撃を受けるとは言っていませんがね。」


 宮弥は、指を鳴らし、一万円札を全て消し、そして空間から何の変哲もない剣を取り出した。


 「さて、俺を連れてここから出たいんでしょう? その為に貴方はここまで来た…ならば、することはただ一つ…」

 「力を示す事…」

 「その通り…では、始めましょうか…地獄の時を」


 宮弥が指を鳴らすと、空間が歪み、気が付くと城の外へと移動しており、宮弥は腕を組んで暗い笑みを浮かべている。

 

「早速こちらから行きますよ!」


 宮弥は、時間を停止し、数億の光剣を射出し、光剣は、龍雅を追いかけ始める。

 龍雅は、二重時間停止し、紅き戦士第二形態となり、光剣から逃げ始める。

 光剣は、二重の時間停止の壁を突き破り、追いかける。


「逃げ惑いなさい!」


宮弥は、続けて鋸を二つ取り出し、世界/天地を裂くような斬撃を一秒にして数万回連続して放つ。


龍雅は、攻撃を全て回避する。


――強い…


龍雅は、全ての攻撃を避けるも、攻撃の衝撃が伝わり、息を切らす。


「どうしました? もう終わりですか?」

「いや、まだ始まったばかりだ。このままでいられるかよ…」


 ――強がったものの…勝てるかな?


 龍雅は、鋸を取り出し、天地を裂く斬撃を一秒にして数百回放ち、光の剣を全て消し去り、そして宮弥を追いかけると、宮弥は、瞬間移動で逃げながら龍雅に攻撃し始める。


 神槍/神剣/神矢の豪雨が降り注ぐ。

 神々の兵器の数々が龍雅に襲いかかる。

 兵器の一つ一つが星一つを滅ぼす威力を持つが、鎧の加護で全て跳ね返す。

 今の宮弥は、遊んでいる。

 龍雅を弄んでいる/嘲っている。

 

 宮弥は、天を指差すと、空から無数の小さい恒星が辺りに降り注ぎ、恒星全てが超新星爆発を引き起こし、ブラックホールが発生し、龍雅の体を引力で引き裂き始める。

 宮弥は、ブラックホールの重力を無視し、龍雅に近付き、そして鋸で龍雅の体を空間ごと切り裂き、残った肉片は、ブラックホールに吸い込まれた。


 ――残り3…このままでは…またやり直しだ…


 龍雅は、髪を整え、鋸と杖を取り出し、そして杖から世界を滅ぼす雷を宮弥に放出すると、宮弥は、時空を歪ませ、雷を龍雅に返した。

 

 「さて、次はこちらから行かせてもらいますよ。」


 宮弥は、平行世界を繋げる能力を応用し、数兆発の星を壊す攻撃を龍雅に与え、殺した後、龍雅が復活する位置を予知し、龍雅が復活した時、宮弥は指を鳴らすと、龍雅の手足が無数の槍によって封じられ、宮弥は、ドリル状の白黒の槍を取り出した。


 「嵐、螺旋、時計、転生、自転、銀河…あらゆる回転という概念が付与された槍…その名も回転槍ウロボロス…さぁ、これで二度死になさい…そしてまた挑みに来なさい! ストーム・オブ・ウロボロス!!」


 宮弥は、槍を回転させ、そして龍雅の体を突き刺し、そして宇宙崩壊級の威力を持つ龍の形をした暴風を引き起こし、世界ごと龍雅は消滅し、宮弥は、槍をしまい、世界を再建し、玉座へと戻った。


 龍雅が、目を覚ますと、そこは白亜の空間だった。

 起き上がり、周りを見ると肉体が崩れ落ちて行く獄雅の姿があった。

 

 『よぉ、負けたようだな。』

 「お前…まさか…」

 『そう、セーブしたんだよ。どうせまた俺に挑んだところでお前は勝てない。だから俺は、お前が先に進む為に俺が負けた時点でセーブをした。チートを使ってな…俺の存在意義はない。俺は所詮試作品に過ぎない。だから俺のやった事、正規品たるお前に任せるのは、俺の運命。さぁ、行け…そしてお前が繰り返す度に、俺は死を味わう事になる…その事を肝に銘じておけ…』


 龍雅の背中を押すと、獄雅は塵となって消えた。

 

 龍雅が後ろを振り向くと誰もおらず白亜の空間が広がっているだけだった。


 ――あぁ、任せろ…リョウガ




 龍雅は、数万回繰り返した。


 「あああああ!!!」 


 十回目で、全ての兵器を制覇し、戦法を変え、神話の力を使うようになった。


 「グハァ!」


 百回目で、北欧と日本を制覇した。


 「ハァ…ハァ…ハァ…」


 千回目で、エジプトとローマを制覇した。

 

 「これで最後だ!」


 五千回目で、全ての神話を制覇した。


 「どうだ!」


 一万回目で、宮弥に、大きなダメージを負わせた。


 「まだあるのかよ…」


 二万回目で、宮弥は、戦法を変えた。

 だが、しかし宮弥は、一向に本気を見せない。

 体感時間で数十万年たった。

 龍雅の精神は崩れない。

 何度妹/恋人に殺されようと。

 何度自分の死を目撃しようと。

 龍雅は十万年前から死に慣れている。

 恐らく龍雅が味わっている苦しみは、地獄で味わう苦しみさえも生温いだろう。

 

 旅は終わる? いや、旅は終わらない。

 終点に辿り着こうとすると、暴風/大波に吹き飛ばされ、中間地点という振出しに戻る。

 

 龍雅は、何度も繰り返すが、先には進めない。

 数千回目以降から、白亜の城内から聞こえる甘き誘惑が強くなっていく。

 だが、龍雅は進む。

 意味など無くとも。

 彼の人生が無意味だとしても。

 ここに来た時点でもう人生は終わりだとしても。

 

 彼は、そう…仲間がいる。

 ただそれだけで進むことが出来るのだ。

 待っている人が居る。

 ただそれだけで心は色彩を放つ。

 

 「また来たぜ。」

 「待っていましたよ。今回は、1年そして残りライフは5ですか。まぁ、この世界には時間の概念はないんですがね。」

 「さっさと始めようぜ。」

 「えぇ、今回は何処まで行けますかね…」


 宮弥は、立ち上がり場所は移動し、再び城の外へと移動する。

 

 「やりますか…」


 二人は、時間停止した。

 宮弥は、天を指差すと天を埋め尽くす程の無数の光弾が龍雅に降り注ぐ。

 一発一発が全ての加護を無効化し、そして巨星を滅ぼす威力。

 追尾力は、蛇よりも執念深い。

 龍雅は、光弾を全て回避し、そして鋸を取り出し、空間の障壁を越え、宮弥の体を斬ると、宮弥の体は、一瞬にして再生し、そして槍を取り出し、振るおうとすると龍雅はすぐさま後方へと移動する。

 宮弥は、槍を振るうと宇宙を滅ぼす程のエネルギーを持つ街を滅ぼす規模の爆発が発生し、爆風によって龍雅は世界の果てに吹き飛ばされるが、受け身を取り、そして全ての神話武器を展開し、宮弥の瞬間移動する位置を予測し、出力全開で放つと、宮弥は、龍雅の予測通りの位置に瞬間移動し、龍雅の攻撃を受け、怯む。

 

 宮弥は、指を鳴らすとブラックホールが無数に現れ、龍雅に向かって放つ。

 

 ――解体はやはり出来ないか…ならば全て回避するのみ…


 龍雅は、一つ目のブラックホールを重力ターンで遠くへと移動し、無数のブラックホールを回避すると、ブラックホールは、集結し、一つの超巨大なクエーサーとなった後、大爆発を引き起こし、爆発のエネルギーは無数の追尾式光線となり、龍雅に襲いかかる。


 龍雅は、光線を全て回避し、そして宮弥の元へと向かう。

 

 「さぁ、来なさい! 今回は何処までやれるか試してあげましょう!」


 


 

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