第伍拾玖話《EXLoop:Twenty-First FinalStage:太陽の都/神話の生物が住まう巨城》
龍雅は、登っている。
ドリル状の巨塔を昇っている
空から龍雅目掛けて巨大隕石の雨が降り注ぐ。
隕石が衝突すると、水素爆弾数十発分の爆発が発生し、龍雅の目の前を光と熱で妨害する。
龍雅は、自分の影を操作し、迫ってくる敵を殺していく。
雑魚共の攻撃は、もう龍雅には通用しない。
隕石程度では、龍雅に傷一つ付ける事など出来ない。
――どうやらこれを取り込むと、自分の影を操作し、攻撃転用できるらしい…気付かなかったな…奴は、使ってこなかった…俺は、繰り返し、奴を殺す事だけに集中していた。まぁ、いい…これで俺は次に、繰り返す時に使えるな…だが、何度通用するかわからないが…
龍雅は、影を広げ、影は触手のように動き、敵を切り裂いていき、そして影を伸ばし、上へ上へと進んでいく。
――ここを留まる理由はない。俺のレベルは既に限界値に達している。なら、あの巨大都市へと行くまでだ。
龍雅は、塔の最上部、巨大都市の前に着くと結界が張られ、今までの中ボスが現れた。
――やってやるか…
龍雅は、黒液を纏わせ、黒液は黒色のマフラーと化し、龍雅の戦闘力が3倍になった。
更に鎧も纏い、攻撃と防御能力を上昇させる。
龍雅は、中ボス達を一瞬にして倒し、結界が解かれ、都市へと入る。
――ここが最終地点か…
目の前に広がるのは、意味不明な形状の銃剣を持った無機質的な異形の兵士が巨大都市を警備し、空には機械で出来た何かが都市の上を飛びっている。
都市の中心部には、無数の様々な神殿、城、近未来的な建造物が混ざり合った城が存在している。
龍雅は、都市に入った瞬間、甲高い不愉快な警告音が鳴り、何処からか戦車が現れ、砲台を龍雅に向け、撃ち始め。そして街を警備していた兵士が列をなし走り始め、龍雅に向かって銃を向け、連射し始め、上空を巡回していた機械の何かが龍雅に向かって攻撃し始めた。
ビルの窓から様々な兵器が現れ、龍雅に向かって攻撃し始める。
兵士の銃撃の一発一発が核兵器のエネルギーを一点に凝縮した威力だ。
戦車の砲撃の一発一発が月を生成した隕石のエネルギーを一点に凝縮した威力だ。
機械の何かの一発一発の攻撃が太陽風のエネルギーを一点に凝縮した威力だ。
――本気で殺しに来ているか…
龍雅は、攻撃を跳ね返し、先へと進む。
――影の力で、時間停止世界に干渉できるという事は、俺のタイムを使えば、動きを封じられずに行動できるという事か? そうだとすれば、使い分けが出来るな…否、そうではない…あの時、俺は、影を取り込んだ時、時間停止世界を超高速で動いていた。二重の意味での時間停止…だが、そうだとすると、何故俺はあいつに勝てた? あいつとて、俺と同じ技を使えるし、速度も俺よりも上…何度繰り返して動きを見切ったとて、体の反応速度が追いつく筈も無い。ならば、あいつはわざと負けたのか?
龍雅は、そう思い、時間を停止する。
――まぁ、いい…取りあえず今の事だけを考えよう…
道を塞ぐ存在を破壊しながら進む。
高速で近付いて来る無数の人型の何かが龍雅を取り囲むと、結界が張られ、龍雅は立ち止まり、無数の人型の何かが龍雅に対し、無数の何かを投げる。
その何かとは、手裏剣型の爆弾だ。
爆発が発生すると、龍雅は、反撃する為に何かに対し、反撃を仕掛けるが、回避される。
人型の何かの正体は、異形で無機質な兵士の装備を軽量化したような姿をした忍者だった。
――こいつら…俺の時間停止に干渉してくるのか?
龍雅は、自分の速度を上昇し、一瞬で忍者型の機械兵を破壊し、結界が解かれ、龍雅は城の門へと進む。
城の前に辿り着くと、門が開き、龍雅は城の庭の中へと入って行った。
庭に入ると、いきなり機械の騎士が現れ、龍雅の前に立ちふさがる。
――無駄だな…マフラーを外套型にするか…
龍雅は、黒液を外し、形状を外套に変え、黒い外套を着てから機械の騎士を倒しながら突き進んでいく。
城の入口に立つと、龍雅は正拳突きで扉を壊し、城の中に入った。
城の中は、異様な空気に包まれていた。
光と闇が協和しながらも入り混じっているような混沌とした空気だ。
天使と悪魔が同居していそうな有り得ない空気だ。
まるでそう、人の心の中のようだ。
白亜の城。
暗黒の城。
機械の城。
悪神の神殿。
善神の神殿。
全てが混ざった城。
空気が龍雅に訴える。
もうやめていいと…もう諦めていいと、闇のような深く甘い誘惑の声が心の中で囁く。
だが、一方で、お前は、まだ諦めてはいけないと…お前の野望と欲望を果たすには、ここを乗り越えるしかないと、光のように明るい応援の声が心の中で響く。
天使と悪魔の声。
それは、そう…まさしく人の心の中のようだ。
城を進むにつれて天使の声が弱まり、悪魔の声が強くなっていく。
人の悪性を語り掛けて来た。
人の愚かさを語り掛けて来た。
世界に戻る理由はないと語り掛ける。
ここで暮らせばいいと、この都市で過ごせば問題はないと…
ここには、人間界では味わえない快楽があると、憧れのキャラによる快楽が得れると
闇に堕ちろと龍雅に語り掛ける。
――煩い…俺は、既に闇に堕ちている。人類の愚かさも知っている。この世界で過ごせ? たわけがここには、何がある? 何もない…面白みが無い。機械だけだ。二次元キャラを忠実に再現したセクサロイド? それもいい…可愛いな…人間では味わえない性の快楽もあるだろう…それでどうした? 人間界では味わえない快楽? そんなもんどうでもいい…与えられるよりも俺は、自分で勝ち取る方がいい…その方がいい。セクサロイドなんざ紗里弥が作ってもらう。俺の未来は俺の手で切り開く…それが強欲たる俺がやらねばならない事…そんな誘惑に乗っては怠惰でしかない。
「貴様らの手には乗らねえ!」
龍雅は、闇の空気を振り払うと、周囲に無数の神話の生物が現れた。
ギリシャ神話、北欧神話、日本神話、ケルト神話、エジプト神話、メソポタミア神話の神話の生物が現れた。
――神話生物か…とうとう本気出してきたな…宮弥…
龍雅は、無数の神話生物を倒し始める。
神話の生物は、今までの雑魚敵よりも強い為、龍雅は、紅き戦士となって攻撃をしている。
神話生物は、龍雅の速度について来ている。
中には、ティアマット、テュポーン、ヨルムンガンドなどの巨大な生物がいてその巨大な質量と神話を再現した攻撃を交えて攻撃してくる。
ティアマットは、彼女が生み出した10の魔物を無数に生み出しながら龍雅に攻撃を仕掛ける。
――始まりの龍神ティアマットか…あらゆる神話の原点メソポタミア神話の原初神とここで出会えるとはな…さて、倒すか…
龍雅は、外套を脱ぎ、外套の形状を弓へと変え、ティアマットが襲い掛かろとすると口がブリザードで凍り付いた。
――神話通りの最期を遂げろ…操られ理性を失いし優しき慈愛の龍よ。
龍雅は、黒い弓にエネルギーを溜め、放つとエネルギーは、真っ黒なエネルギーの矢とかし、ティアマットの体を貫くと、ティアマットは煙幕を吐き、11の魔物と共にその場から去っていった。
――倒せなかった?
龍雅は、うろたえながらも倒していく。
龍雅は次々とそれぞれの神話の最強クラスの怪物にダメージを与えていくが、ある程度ダメージを与えると全員が煙幕を吐き、その場から去っていく。
――どうなっているんだ?
全てがいなくなると、扉が現れ、龍雅は扉の中に入って行った。
――なるほど…そーゆうことか…
扉の中は、和風の城へと変わり、魑魅魍魎がそこら中から湧いて現れた。
第一のエリア、日本神話エリアだ。
――つまり待ち構えているって訳か…では、攻略させてもらう




