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剣ヶ峰龍雅の欲望/Life.of.Predetermined:GreedDragon  作者: 六月不二
第2.5章《逆行編:例外輪廻~Extra.Repeat.Time~》
53/222

第伍拾話《EXLoop:Eleventh Venus→Neptune:死に戻った龍雅》

 銃弾、槍、矢、剣が飛び交う中、龍雅は鉱山を駆けていく。

 余りの速度で発射された弾幕の一発一発が、地球上の物体あらゆるものを破壊する事の出来る威力を持つ衝撃波を放ちながら鉱山に着弾する。

 龍雅の皮膚は、地球上の物とは思えぬ強度を持つ為、衝撃波を受けても影響はない。


 ――ここは、敵は居ない…だが、罠が数多く仕掛けられているようだな…


 龍雅は、そう思い、光の柱へ向かって走る。

 阻むものは、弾幕しかない。

 ならば、龍雅が留まる必要もない。

 龍雅は、鉱山エリアを駆け抜け、光の柱の前に到達すると、結界が展開された。


 ――敵はいない筈だ…何故だ?


 龍雅が、そう思った時、空から巨大な何かが降って来た。

 遠くに居ても見上げなければ、全貌が見えない巨大な何かだ。

 金属音/起動音/蒸気音/唸り声が聞こえる。

 巨大な何かがこちらを見つめている。

 明確な殺意だ。


 ――何だ? あれは…機械の巨兵…?


 視界を遮る程巨大な巨兵。

 巨兵は、龍雅に向けて銃弾の弾幕を放ち始めた。

 いいや、銃弾ではない砲弾だ。


 「適当な敵だ。飽きて来た…対して美味くねえし…俺の道を阻むな…雑魚が」


 龍雅は、巨兵が放った弾幕を蹴り返し、巨兵の体に向かって飛び、巨兵の足に着地すると、巨兵の体を昇っていき、巨兵の心臓部を足で穿つと巨兵は倒れ、消滅した。


 「単体で来るお前が悪い…」


 結界が解かれ、龍雅は光の柱の中へと進んでいく。


 白亜の空間。

 再び改造兵の影人形が無数に現れ、龍雅に立ち向かっていく。

 

 「フッ…」


 龍雅は、改造兵の頭を線でなぞる様に、切り裂き、分解で全ての改造兵のコアを破壊した。

 

 「さぁ、出て来いよ…」


 現れたのは、虎太郎の影人形だ。

 それも何故か桃色の闘気を纏っている。


 ――桃色の闘気? あれは、虎太郎の紅き戦士か? まぁいい…始めるとするか…解体


 龍雅は、いきなり解体を使おうとするが、分解が無効化された。


 ――こいつも俺の力を上回っているか…


 龍雅は、虎太郎の強さを確認した後、鎧の機能を発動し、時間を停止した。

 時間停止した世界で二人は高速戦闘を開始する。

 

 ――一撃一撃が紗里弥と違ってかなり痛いな…防御力を最大に設定しているのに、鎧がひび割れ始めている。いいや、鎧だけではない。鎧を通り抜けて直接攻撃が入ってきている。紗里弥は、鎧で覆われていない場所から攻撃してきた。だが、虎太郎は…まさかだと思うが、俺のクリティカルヒットを真似ているのか?


 龍雅は、そう思うと、突然、左腕を切断されたような激痛が走り、左腕の感覚が無くなった。

 龍雅が、左半身を見ると、ある筈の右腕が消えていたのだ。


 ――虎太郎の解体は、元素程度…俺のエネルギーレベル解体まではいかないか…乱数調整と反射システムの指示を出す右腕が無くなっていないことが幸いか…それにしても、虎太郎を操っていたあいつが解体を使わなかったのは、虎太郎の能力の全容を理解していなかったからか?


 龍雅は、左腕を失っても冷静な状態だ。


 ――まぁ、いい…再生するか…

 

 龍雅は、左腕を鎧ごと再生し、再生した左腕で虎太郎を殴り、再び解体を使用してくる事を確認すると龍雅は、心の中で「ステルスアクションモード」と言い、マントを翻し、姿を消した。


 ――このマントは、精神系能力を遮断し、そして背景と気温に溶け込む事が出来るマント…更にステルスアクションによって気配とあらゆる音を消す事が出来る…未来予知は避けられないが、それでも解体は避ける事は出来るだろうな…まぁ、乱数調整で、解体を使わせない方がいいのだが…


 龍雅は、気配を隠し、攻撃を開始する。

 虎太郎は、未来予知で龍雅が攻撃してくる方角を見て、攻撃するが、龍雅は、攻撃が届く前に攻撃を回避し、虎太郎に攻撃し、虎太郎を翻弄する。

 攻撃する瞬間、龍雅は手/拳/足にエネルギーの刃/エネルギーを纏わせ、虎太郎の体を切り裂く/殴る/蹴る。

 虎太郎は地面に、蜘蛛の巣を張り、更に蜘蛛の巣を凍らせ、龍雅の足を奪い、そして電流を流し、龍雅の体を感電させる。

 凍った蜘蛛の巣に流れる電流は、美しく見える。

 

 ――電流か…良い攻撃だ…だが電力は、鎧に吸収されるから実際に伝わる電撃は、そこまでの威力はない…残念だったな…


 龍雅は、そう思い、氷を砕き、自分の体を分解される前に身を隠すと、虎太郎は、蜘蛛の巣を燃やし、龍雅の行方を追う為、その場から移動した。


 ――さて、未来予知の限界はどれほどかな?


 龍雅は、定期的に無数の剣弾とエネルギー弾を放ち、剣弾とエネルギー弾は、不規則な動きをしながら虎太郎に近付き、虎太郎を惑わせ、その間に虎太郎の周囲を回りながら徐々に距離を詰めていく。

 虎太郎は、剣弾とエネルギー弾を分解していく。

 剣弾とエネルギー弾を撃つ度に、距離が狭まっていく。

 虎太郎と龍雅の距離がすぐ近くになると龍雅は、拳に力を籠め、殴りかかろうとした…だが——


 ――何!?


 虎太郎は、龍雅の方を向くと、龍雅は、全身を塵へと分解され、死んだ。

 龍雅は、虎太郎の後ろで生き返り、虎太郎の後頭部をエネルギーで纏わせた拳で殴り飛ばした


 ――残り8…気を付けなければ…そもそもあいつは気付いていたのかもしれないな…


 龍雅は、そう思い、スタイリッシュアクションモードに移行し、姿が少し曝け出された。


 ――さて、行くか…


 龍雅は、全能力を限界まで上昇させ、二人は高速戦闘を開始した。

 虎太郎は、手に分解の能力を纏わせ、龍雅の体を貫いていく。

 平行世界から放たれる無数の攻撃が龍雅の体を壊していく。

 貫かれた体は、治癒で回復し、内包する物質を削り、MPを回復する。

 龍雅の口から血が流れる。

 だが、高速戦闘は加速する。

 龍雅の命の焔は激しく燃え上がっているのと同時に、命の蠟燭も激しく消耗していく。

 否、命の蝋燭は、この戦闘が始まるから消えていた。

 今は、限りある燃料を燃やし、戦っている。


 ――残り…7…


 虎太郎は、無数の手数で攻めて来る。

 虎太郎は、紗里弥を超える戦闘力で、龍雅の能力を無意味にする。

 虎太郎の攻撃は、反射×解体×防御無視二倍攻撃×紅き戦士×地の戦闘力×平行世界からの攻撃で、龍雅に、地獄の一片を見せる。

 

 ――残り6…勝てない…俺には早すぎた…いいや、かまけていた…

 

 龍雅は、あの無駄に強く経験値の少ない無数の敵を倒さずここに来てしまった事に、自分を憎んだ。

 渋い経験値とは言え、経験値は経験値…地道の作業こそがクリアに繋がる道筋だ。

 

 ――残り5…


 龍雅は、必死に抵抗するが、


 ――だが、俺は諦めねぇ…ここまで来たんだ…! やってやる!


 龍雅は、今の実力では無理だとわかっていても虎太郎に立ち向かう。

 高速戦闘を再開する。

 体から無数の武器が飛び出始める。

 武器によって穴だらけとなり、異形の体となった龍雅は、全身を使って突撃しようとしたが、虎太郎が龍雅の全身を分解し、再び死んだ。


 ――残り4 


 龍雅は、立ち上がる。


 ――残り3


 だが、歯が立たない。


 ――残り2

 ――1


 最後の残機が尽きようとしている。

 龍雅は、特攻覚悟で雄たけびを上げ、虎太郎の元へと駆ける。

 一瞬、龍雅は、青紫のオーラを纏い、そして眼がネコ目になり、虎太郎に一撃を加えると、虎太郎は、大きく吹き飛ばされ、龍雅は、一瞬謎の状態になった反動で倒れ込み、龍雅の体は分解されて死んだ。


 ――0…


 龍雅の残機がゼロになった瞬間、意識が消え、そして気が付くと、海王星エリアまで戻っていた。


 ――あの時の青紫のオーラは一体…俺は、大して激しい憎悪など抱いてはいないのに…あれは、まさか…


 龍雅は、悩んでいると、いきなり光と闇と水の弾幕が龍雅に襲いかかって来た。

 龍雅が、弾幕を避け、後ろを振り向くと、天使と悪魔が混ざった機械の他に、砂浜を泳ぐ怪魚が龍雅に敵意を向けていた。


 ――あんな奴いたか? まぁいい…今度こそは、お前を倒してやる…虎太郎…

 

 

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