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剣ヶ峰龍雅の欲望/Life.of.Predetermined:GreedDragon  作者: 六月不二
第1章《学園編~Psychic.of.Japanese~》
17/222

第壱拾陸話《体は欲望で出来ている。:色気シーンは、後少しの所で、邪魔されてしまうものである。》  

 ――あ~それにしても腹減ったな~


 夕暮れ時の得大紐、龍雅は大きな腹音を立てながら腹を抱えている。


 「うるさいぞ。龍雅…」

 「仕方ねえだろ…俺今日昼飯さ…その店のメニュー一品ずつ全部ぐらいしか食ってないんだから…」

 「喰いすぎだ! ていうか…全部って…凄いな…」

 「大丈夫大丈夫…というか俺は、能力を使って戦った日は、普通の能力者よりも多く喰わなきゃ餓えちまう。」

 「確かに、能力者が能力を使えるのは、自分の中にあるエネルギーつまりカロリーだ。自分のカロリーを消費して能力を発動する。能力者の胃の容量は、フードファイターの平均容量と同じだと言われている。そして能力者は強くなる度に食物のエネルギー変換効率が上がっていき、最終的には対消滅の如く食物をエネルギーに変換すると理論上では言われているが、戦闘力に比例して基礎代謝が上昇し、それに能力を使った後は食べ物を多く喰わなきゃやっていけない…しかし、昼飯の時は、戦う前だっただろうが、お前一体何をしたんだ?」

 「昼飯食う前に路地裏にある芸能人がお忍びで行く隠れ家名店があると聞いて噂通りに探していたら能力を悪用する能力者集団が俺好みの女の子を襲おうとするのを見かけたから女の子を助けて俺を白馬の王子が何かだと思い込ませるついでにそいつらを戦闘的な意味で喰う為に、そいつらを女の子が引かない程度に華麗にボコった。いやはやそいつらの経験値は中々美味かったよ。後、その女の子もその隠れ家を探していたらしくてね。まぁ、そこは限られた人しか入れない店だったが、俺の顔を見るなりすんなりと通してくれたよ。どうやら俺の親父が息子とその友人が来たら通せと言ってくれたらしい…いやはや親父様様だぜ。そんで女の子の分も奢ってやったよ。まぁ、俺の立場と俺の食欲に驚いて食が進んでいなかったように見えたがな。」

 「なるほど、それならば仕方がない…それに、そこは私も良く行くな…だが、しかし我が極星院邸の料理もその店の質を超えている事を証明しよう。それにしても、お前は欲だけで動くな…もっと無欲に動けないのかお前は…」

 「残念だが、俺の行動は全て俺の欲望に通ずる…権力・力・快楽・贅沢・愉悦・生存・探求・安心・食・繁栄…全てが欲に絡んでいる可能性が高い。欲は人間を進化させる要因の一つなのだ。欲望とは進化…俺の能力は、戦う度に進化する未開の能力…未開から生じるのは冒険心…冒険心の中にあるのは大抵欲望…戦いとは欲望から発生しやすい…となると、戦い=欲望、進化=欲望、未開=欲望…戦う度に進化する未開の能力=欲望の三乗=俺だから俺が欲望のままに動くのは至極当然だ。俺に無欲になれというのは、最強を目指すなという事と同じだぜ。」

 「そう言われてみると、筋が通っていて何も言い返せないな…だが、無欲になるのも一つの進化の手段とも言われているぞ?」

 「まぁな。欲は、人間を進化させる要因の一つでしかないからな…しかしその方法は俺に適合しないようだ。」

 「なるほど、飽く迄欲か…なら、友人をかばったのは欲か?」

 「…そう考えてみれば、俺は欲だけではないな…仲間を庇うのは、人の性…まぁ、友好関係を維持したいという欲求もある…」


 そうやって龍雅の欲について話していると、龍雅の腹の音が一層大きくなった。


 「そうか、ではまず、お前の今考えている欲…食欲を解消しに行くとしようぞ…今日は、何故か私達の都合の良く精力が付くものが多い料理だ。大量に食え夜に備える為にな。」

 「わかった。」


 二人は、そう言って極星院邸の食堂へと向かった。


 「ここも広いな…」


 龍雅は、食堂の大きさに余り驚かなかったというよりも当然かという顔で、食堂を見渡している。

 体育館のコート一つ分の大きさで、その食堂には、一つの巨大な食卓が設置されており、全体的に洋風の装いで、まるで、中世ヨーロッパの王様の城を彷彿させるようだ。

 一番奥には、他の席とは違う種類の七つの席が置かれており、恐らく家吉、家吉の妻、紗里弥、麗弥、紗里弥専属の使用人緋香里、麗弥専属の執事、そして紗里弥の客人である龍雅の七人の席だろう。


 「いやまあ派手な事だ…」

 「私は毎日ここで食うのは、気が引けるモンだよ…パーティでもないのにさ…」

 「あら、貴方は、紗里弥が言っていた…」


 龍雅の後ろからお淑やかな女性の声が聞こえた。

 龍雅が後ろを振り向くと、如何にも高級そうな着物を着た金髪の美女がそこに立っていた。


 「あぁ、こいつが私の最優先結婚候補者剣ヶ峰龍雅だ。」

 「どうも、剣ヶ峰龍雅です。」

 

 龍雅はそう言ってゆっくりと頭を下げ礼をする。


 「フフッ…私は、極星院弥生です。以後お見知りおきを」


 弥生は、そう自己紹介をして言ってお辞儀をする。

 「またお会いしましたわね。」


 気品のあるドレスを着た金髪の美少女麗弥は、龍雅にカーテシーでお辞儀をした。


 ――カーテシーか…ふざけているのか? いや、そうではないな。


 「あんたか、最下層クラスのG組の奴が止まりに来ている事を許せよ。」

 「貴方は、G組の素晴らしい価値をわかっていないですね。」

 「どういう事ですか? 弥生夫人」

 「それはG組は――」

 「おい、お袋…ネタバレは止せ。」

 「いいじゃない…紗里弥…別に後先困る事ではないでしょう?」

 「いいや…それでは私が面白くない。それにその情報は、国家機密の情報な筈だ。我が結婚候補者とは言えどもそう簡単にバラす訳にはいかねえだろ。」

 「じゃあ、紗里弥は、この人の事を信用していないの?」

 「そういう訳ではないが、口が滑った時はどうするのさ」

 「その時は俺が金でも払って口封じするさ。場合によってはそいつを永眠させるぜ。」


 龍雅は、そう言って原子を集め、ルーン文字が刻まれた三本の剣とアサルトライフルを生成し、剣と銃を天に掲げ、その後、紗里弥に「いるか?」と聞き、紗里弥は「いらん」と言い、龍雅は剣と銃を原子へと解体した。


 「わかった…じゃあいずれ教えよう。まぁ、気付いているかもしれないがな…」

 「いいや、まだ俺は気付いていない…」

 「お前は、鈍感かよ…それだとお前はお前の夢を叶えられないぞ…」

 「案外鈍感の方が出来たりするんだよなぁ~多分…」

 「おいおい、それはフィクションだけの話であって…現実は…」

 「わかってるって」

 「本当に分かってんのかよ…」


 紗里弥は、龍雅の発言に頭を抱え、龍雅は紗里弥の頭を撫でた。


 「撫でるのはいいが、何故今撫でるし…」

 「頭を抱える紗里弥も可愛いからだよ。」

 「気持ちの悪いくらい仲睦まじいのは、いいのですが…いずれ説明するという事でいいのね?」

 「あぁ、龍雅には時が来たら説明する。」

 「なるほど、わかりましたわ。では、候補者さん。わたくしはこの辺で…」


 そう言って弥生は龍雅に一礼し、弥生と麗弥は、自分の特等席に座った。


 「それにしても、俺達の家族とお前の家族って髪色って似ているよな。何か関係があったりするのか?」

 「そうだな。我が家系図に、お前達の一族がかなり遠い他人のような親戚…7親等として入っていたからそれの影響かもしれんな。私とお前の両親と兄弟は…お前の母は、極星院家の7親等で、私の母は、剣ヶ峰家の7親等と書かれてある。」

 「マジかよ。また新たな設定が出てきやがった。今日どれだけ新しい設定がバンバン出てくるんだよ。ここは、設定公開所かよ。」

 「まぁ、よいではないか…それに私たちが結婚しても遺伝子的には何の問題はない。まぁ、気楽に行こうぜ。私は何であれお前の正妻だ。まぁ席に着こうぜ。」


 紗里弥は、そう言って龍雅の手を引き、龍雅を席へと案内し、左から二番目の席を軽く叩いた


 「ここだ。お前の席は、そこは通常緋香里が座る位置で、そして通常の客人ならば、使用人たちと同じ席何だが、お前は特別だ。さぁ、座ると良い。」

 「ありがとよ。」


 龍雅は椅子を引いて席に座り、紗里弥は、龍雅の隣に右の席に座った。


 「テーブルマナーは?」

 「一応全てこなしている。」

 「ならば、後で煩い事にはならないな。」

 「確かに、作法に煩そうな雰囲気がこの家から滲み出ているからな。」

 「ふむ、確かに…そう考えるとさっきの私の言った気楽に行くという言葉は取り消さなければいけないな…」


 紗里弥は、小さい声で、そう呟いた。


 「何か言ったか?」

 「いや、何でもない。そろそろ飯が運ばれてくる時間だ。お喋りは、いただきますをしてからだ。」


 紗里弥がそういうと、龍雅はいつの間にか家吉が座っている事に気付き、龍雅は姿勢を正した。


 「あぁ…」


 料理を積んだキッチンワゴンを運ぶ使用人達が食堂の左右の扉から現れ、使用人達はテーブルの上に料理を乗せていく。使用人の食事の量は、一般成人と同等の量で、料理の質も高いと見受けられる。

極星院一家と龍雅と緋香里の食事は、緋香里と麗弥の側にいた執事が運んでおり、その皿の上に乗せられた食事の量は、通常の使用人達よりも多く。戦闘を行っていた三人の食事量は、それよりも多い。

 

 『――――』

 

 ――早く喰いてえな…


 執事が、料理説明しているが、龍雅の耳には入っていない。龍雅は、平然を装っているが、龍雅の心情は、食欲それだけだ。


 『では、皆さま…お召し上がりください。』


 執事がそう言うと、使用人と極星院家そして龍雅がいただきますと言って食事を始める。

 龍雅と紗里弥は、美しく、そして作法通り料理を食べており、文句のつけようのない食べ方だ。そしてかなりの速さで、皿の上の料理は龍雅の口へと消えていく。


 ――なるほど、これは、少し果実の味がする…そしてこれは…ワインだな。美味い…


 龍雅は、料理の中に隠された味を心の中で言い、食べながら頷いた。


 「龍雅…包帯蒸れるだろ外したらどうだ?」

 「良いのさ…これがなければ、厨二病患者の礼装は完成に至らぬ。食は、栄養を蓄えるだけではなく命を頂き感謝する儀でもある。儀に礼装を身に着けるのは必然ではないが、一応な。」

 「なるほど…ならば、必要だな。お前は、Mr.AZよ。」

 「AZ? 何故、AZ?」

 「まぁ、YSと同じくして神の名を借りた名前だ。その組立と解体で今思いついた。お前の好みで思いついた。」

 「なるほど、アザトースか…今の俺の力は、それほどまでに強いとは思えないが…」

 「フッ…いつかお前は、アザトースと呼んでもいい位に強くなるから安心しろ。」

 「そうだったな。」


 龍雅は、そう言い、二人は、自分の皿に乗ってある最後に残ったステーキの一切れを同時のタイミングで食べ、ご馳走様でしたと言ってお辞儀をする。


 「というか、お前も俺と同じ厨二病ではないか?」

 「まぁ、確かにそうかもしれないが、私って幼子おさなごのような見た目故、我が極星院の娘と言ってもこれでは、どうも威厳が薄れてしまう。だから、こういう古風な口調で、この私の威厳を水増し程度で増やしていると前にも言った筈だが?」

 「忘れていた。」


 (お前は、やはりAZに相応しいな。すぐ忘れる白痴…そして欲望には盲目…)


 「なぁ、食い終わったらもう行ってもいいのか?」

 「あぁ、では行こうか…」


 紗里弥は、ポケットから口臭を消す薬を二つカプセルから取り出し、二人は、それを噛んで飲み込み、席を立ち、食堂から去っていった。




 「監視カメラが付いているけど、バレるかな…」


 龍雅は、紗里弥の部屋に泊まっている。

 紗里弥の部屋は、まるで全盛期の徳川将軍家の寝室を思わせるような豪華な和室で、右斜め端の天井に監視カメラが備え付けられている。


 「いいや、大丈夫だ。この部屋の監視カメラの映像を偽の映像に変えてある」

 「だが、バレたら?」

 「そんな事もあろうかと、この部屋を見る為のロックを何重にも仕掛けてある。それに、もしロックが解除されたとしても監視カメラには第二の偽の映像が映るだけだ。」

 「なるほど、念には念か…しかし、偽の映像がバレた場合は?」

 「その時は、お前も道連れだ。」

 「やはりな。じゃあバレない間に今の内に…」


 そういうと、龍雅は上半身の服を脱ぎ、何処となく人を狂わせるような色気を放ち始め、紗里弥を布団へと押し倒した。


 「私が攻める筈なのに…そんな色気で押し倒されては…」

 「お前が誘ったんだろ? だったら、是非も無いよな。」

 

 龍雅がそう言うと、紗里弥に強引なキスをし、紗里弥の胸を揉み始める。


 「やめ…」

 「俺をあれだけ誘っておいてそれはないぜ。そして他の婚約者の事を考えられなくように滅茶苦茶にしてやる。」


 龍雅が、そう言って紗里弥の服を脱がそうとすると――


 「そうではない。お前が私を誘ったのだ。だから、お前が私にされる側だ。そしてお前は、敗者だ。お前が私を滅茶苦茶にするのではない。私がお前を滅茶苦茶にするのだ。」


 紗里弥はそう言って、龍雅の上半身を押し、紗里弥は、龍雅の体にのしかかった。


 「ハハハ…そう言えばそうだったな…いいぜ。俺を滅茶苦茶にして見ろよ。」

 「後悔するなよ。」


 紗里弥は、龍雅の両手を引き、自分の胸に当て、龍雅は再び胸を揉み始め、二人は、再びキスをし、始めた。

 そのキスは、深くそして甘美なるもので、紗里弥の顔は、恍惚とした顔で、龍雅の口の中を貪るように、二人の舌が絡み合わせる。


 「んはぁ…そろそろ…」

 「あぁ…」


 紗里弥が、龍雅のズボンに手をかけようとすると――


 「お・じょ・う・さ・ま? りょ・う・が・さ・ん? 何をしていらっしゃるんですか?」


 龍雅と紗里弥、二人の頭に鈍い痛みが襲い掛かる。


 「「痛ッ!」」

 

 二人が頭を上げると、そこには壁にもたれかかって頬が赤くなり、怒りの表情で腕を組む緋香里の姿があった。

 二人は、立ち上がって頭を抱えた。


 「何すんだよ! 今から良い所だったのに…」

 「そうだよ! 俺と紗里弥の一線を超える関係になりたいというのに、なんで邪魔すんだよ!」

 「バカじゃないですか!? お嬢様! ご主人様に婚約するまで純潔を保つように昔から言われているでしょう!? それをお忘れですか!?」

 「あぁ!? こいつは、私の夫! そして私は、こいつの正妻! 問題でもあんのかゴラァ!?」

 「大ありですよ! 龍雅さんは、飽く迄結婚候補者の筈ですよ!? ていうか、なんですか!? 正妻って…ハーレムですか!?」


 緋香里は、我を忘れて紗里弥と口喧嘩を始める。


 「あぁ、そうだよ! 私は、こいつにとってのナンヴァーワンの女だ! ちなみにこれ言ったら、てめぇ…どうなるかわかっているだろうなァ!? おい!」

 「わかりました! オフレコでいいですけど! 龍雅さん! 貴方は、気持ち悪いですよ。ロリコンだなんて…正直引きますよ!?」

 「あ? ロリコンの何が悪いってんだ。じゃあてめえ…長身巨乳美少女も好きになれってんのか? あぁ、長身巨乳の美人なお姉さんも好きだよ。だからてめえも揉ませろ。」

 「は? なんでそうなるんですか? どうしようも変態ですね。」

 「おい、てめぇそれは俺に対する誉め言葉だぞ。美少女から罵倒は俺にとっての褒美だと知れ。」

 「知りませんよ。というか、知ってたまるかって話ですよ。」

 「つーかなんでここに来たし…お前は、まだほかに仕事があった筈だろうが…」

 「監視カメラの映像が変だったからここに来たまでです。その程度で、誤魔化そうだなんてお嬢様もまだ甘いですね。」

 「好き勝手言いやがって…龍雅…緋香里をな…」


 紗里弥は、龍雅の耳元で何かを囁き、龍雅はニヤリと不吉な笑みを浮かべた。


 「了解した。」


 龍雅がそう言うと、緋香里の後ろの壁をドンと押し、緋香里はそれに怯み、龍雅は緋香里が怯んだ隙に、緋香里の唇にキスをした。


 「なっ!?」

 「やったぜ。龍雅、よくやった。」

 「フッ、良いって事よ。」


 緋香里は、龍雅にキスされた事に顔を恥で赤らめ、龍雅の頬を強く叩いた。


 「何をするんですか!? 貴方は!?」

 「いやいや、紗里弥お嬢様から言われたからなァ…そうだよな。お嬢様?」

 「あぁ、そうとも…喜べ…我が夫の二人目のキスはお前だ。」


 紗里弥がそう言うと、龍雅は、緋香里の顎を触り、緋香里の顔を上げ、龍雅は緋香里の顔に近付き、緋香里の頬を触った。


 「お前は、美しい。どうだ? お前の主人に続いてお前を俺のハーレムに加えたいのだ。拒否権は、勿論お前にある。お前は、男がお前に触れる事に恐れる程の美しさと強さを持っている。ならば、俺がお前を手に入れたいと願うのは、必然だ。もう一度言う俺のハーレムに入らないか?」

 「緋香里…ハーレムに入れ、入れば、私はもう結婚するまであんな事もしないし、今回邪魔した事や私への不敬も許そう。まぁ、私以外が抜け駆けするのは許さぬがな。」


 紗里弥がそう言うと、緋香里は龍雅から離れ、龍雅にキスをされた自身の口をハンカチで拭いた。


 「ちょっ、待ってください。人の人生を勝手に決めないでください。」

 「ほう、お前は贅沢を言うか…お前には想い人がいない筈だ。それに、これ程までにいい男がこの世に数えるほどしかいないぞ? 私の龍雅は…」

 「それは、そうですけど…想い人はいませんし、龍雅さんは、確かにこの世に並ぶこの事のない美少年だという事は分かっています。」

 「まぁ、良い…だったら私は、龍雅と見せつけでやってやるから」


 紗里弥は、そう言って龍雅の腕に抱き着き、小さな胸を龍雅の胸に当て、そして龍雅の手を紗里弥の股に当て、龍雅を誘惑する。


 「…わかりました。では、ご主人様に言いつけます。」

 「やめておくか…」

 「そうだな。」


 緋香里が、親に報告と言う最強の手段を使い、龍雅は、服を着て、紗里弥は、龍雅から離れた。


 「貴方のような眉目秀麗を極めたような殿方に、私の初めてのキスを奪われるなんて卑怯ですよ…」


 緋香里は、照れながら顔を俯き小声でそう言った。


 ――卑怯か…ならば、ならばここは敢えて難聴で聞き取れなかった事にしてやろうか…


 「すまん…お前と紗里弥が俺を取り合う妄想をしていて聞き取れなかった。んで、何て言ったんだ?」

「何も言ってません!」

 「ハハハッ! 出たな! ハーレム主人公の権能…難聴がな!」

 「難聴ね…全くやなモンだぜ。美少女の本音を上手く聞き取れないなんてさ…」

 「ははッ! 難聴鈍感とか、貴様はラノベ主人公そのものだな!」

 「るせえよ! いや、俺が妄想してなかったらちゃんと聞き取れてたし! 俺難聴ちげーし!」

「どうだか…」

「ホントだぜ!」

「まぁ、そういう事にしておきましょう。お嬢様、龍雅さん…今回の事は誰にも話しませんが、監視カメラに映っていた場合、その時は、ご主人様にご報告させていただきます。」

 「わかった。好きにしろ。」

 「では、私はこれにて…あっ、それと後で監視カメラの映像を治しておいてくださいね?」


 緋香里は、少し怖い笑顔でそう言い、一礼をして寝室を去っていった。


 「やっべ、監視カメラ直さなきゃ…じゃあ龍雅。今から監視カメラ直しに行くからじゃあまた後でな!」


 そう言い、紗里弥は、急いで監視カメラを治す為に寝室から去っていった。


龍雅は、荷物も持ってきているし、仕方がないので、極星院邸に泊まり、監視カメラで監視されながら一夜を過ごしたとか…

 今回は、自律神経の乱れによる体調不良と期末テストのテスト勉強機関の連続で、投稿が遅れ、そして質も落ちてしまいました。

 申し訳ございません。


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