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剣ヶ峰龍雅の欲望/Life.of.Predetermined:GreedDragon  作者: 六月不二
第3章《体育大会編~Best Friend Reunion~》
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第玖拾玖話《大会前日の最後の会議》

 「で? 何を話すんだったけ?」


 龍雅は、そう言って席に座り、自分の席にコーラとジョッキを出し、そしてジョッキにコーラを注ぎ飲む。


 「ここでジョッキ飲みか…まぁ、いい…最終確認と会議だ。さて、始めよう。まずは、各自自分のチームの能力を再確認してくれ。」


 紗里弥は、そう言って資料をサイコキネシスで渡す。

 龍雅は資料を受け取り、資料を見る。


 「なるほど、これで自分達の能力を確認し、チームを結束をか…」

 「まぁ、そういう意味でもあるが、別の意味もある。それは、コピー系能力や自分に似た能力者への対応と言ってもいい。チームメンバーの攻略法を知ればチームメンバーの持つ能力に似たような力を持った人間と相対しても対処できるというもんだ。」

 「なるほどな。理解した。だが、相手さんもそうしているだろうな。」

 「まぁな。だからこれから今大会に出場する選手のデータを纏めた資料を渡す。各自、見ていてくれ。これで虎太郎は振るえる力が増えるな。」

 「よかったな虎太郎。」

 「俺としては強くなろうとなかろうとどうでもいいんだが、それに力を付けると普通の生活を送れないじゃないか。」

 「ハッ! 俺が解決しようとした事件に首ツッコんできた時点でお前は、普通の生活は送れねえんだよ。まぁ、表向きでは普通の生活を送れると思うぞ? もっとも争いが起きればまた巻き込まれる羽目になるがな。」

 「畜生め…」

 

 「龍雅は、ベンチの方にも妨害をかけてくれ。精神攻撃は可能だろう?」

 「あぁ、可能だ。気付かれないようにできる。だが、MPを感知できる存在が敵にいたならまた別だけどな」

 「MPを感知するか…まぁ、確かにな。MPを使うと技の形跡が残るもんだ。MPを使う者はMPを感じ取る事が出来る。」

 「そうだな。」

 「後、直接はいかん…間接的に頼むぞ。」

 「間接的…OK…では、どうするか…そうだな…圧倒的な力で恐怖させようか…」

 「それもいいだろう。チーム最弱と謳っているという事は、後に続く存在はもっと強いとプレッシャーをかける事が出来る。だが、その場合、最強であらねばならない。プレッシャーによる精神攻撃は勝てないという絶望を与える事になる…その場合、後に続く者の強さを悟られてはならない。」

 「まぁな。」

 「俺達を甘く見られては困るぜ。龍雅よォ…」

 「確かに先輩方は強い…だが、剛司先輩以外は、俺を倒す事は出来ない。能力無効か能力を持っていない。まぁ、その気になれば剛司先輩だって倒せるんですけどね。まぁ、門番としての役割は任せてくださいや。」

 「なるほどな…エースとキングが存在するという事か…」

 「あちらのチームはエースとジョーカーが存在するがな。」

 「梨奈が?」

 「あぁ、梨奈はエースだ。優秀な能力を持っている。触れるだけで相手にダメージを与えられ、そして自分が受けたダメージを二倍にして相手に返し、回復する。それに許容量を超えると自動的にダメージを返す力を持っている。梨奈に絶対的な一撃を与えようものならすぐに返される。能力を無効化しない限り倒す事は出来ない。」

 「強いじゃねえか…先鋒と主将だけでいいんじゃねえか?」

 「おっと、それは貴様らと私への侮辱とみなすぞ? 私は、剛司と同等に戦える力を持っている。だから宮弥に頼らずとも勝つ…そして貴様らのチームには虎太郎という存在がいる。虎太郎は、梨奈の力をも取り込んでいる為、油断ならぬ。それも力を制御できるようになった能力をな。それだけではない…龍雅と宮弥以外の全員の能力を取り込んでいると言ってもよい…それに貴様らは、創造と破壊を操る力、土と水を操る力、穿つ矛と弾く盾、そして四つの力を操る能力…決して弱いわけではない。そしてその全てが役割を持っている。貴様らは役割を果たせばよい。決して先鋒と主将だけで良いと口にするな。いいな?」

 「へい…」

 「よろしい。では、宮弥…手加減をしろよ? 能力者とは言えども相手は所詮人間だ。神に勝てるわけがない。」

 「わかりました…まぁ、遊んであげますよ。死なない程度にね。さて、この大会でのバリアの強度はいかがなさいますか? 銀河系崩壊級に設定いたしましょうか?」

 「そうだな。それでいい。万が一のことを考えればな。その方が龍雅も暴れやすいだろう。さて、龍雅…」

 「何だ?」

 「お前、戦闘後は腹が減るのだろう? MPを大量に使うからな。」

 「まぁな…というか前にも言ったけど。」

 「では、一試合後の食事を用意するから欲しいものがあれば言ってくれ。」

 「そうか、なら大量のジャンクフードを頼む。」

 「栄養バランスが悪いぞ。龍雅…」


 剛司はそう言って龍雅の食事を窘めるが…


 「大丈夫だって俺強さが一定以上に言っているから胃に入った物質は、エネルギーへと分解され、全質量がカロリーに行くから…まぁ、栄養不足ならば、エネルギーが結合し、素粒子となり、素粒子が結合し、不足している栄養分へと変化し、不足を補うから、どんなものを食っても栄養になる。だが、美味い方がいい。美味い方が俺の体が回復する。剛司先輩も一定の強さを超えているから何を食っても栄養になるでしょう?」

 「まぁな。だが、健康的な食事を摂るのも大事だ。余分なエネルギーが脂肪に行く人間と違って使っていないカロリーが戦闘力に行く俺達能力者とはいえな。」


 能力者は、鍛えるだけではなくカロリー摂取するだけでも強くなれるのだ。

 わざと太るような超高カロリーの食事をする事で、戦闘力が増す。

 筋肉の重みが増していく。

 だが、それでも一番いいのは体を動かして戦闘力を高める事だ。

 その方が効率のいい。

 能力者は、強欲でもあり暴食の化身でもあるのだ。

 太る時間に食っても問題はないのだ。


 「わかりました。だが、一度決めた事は曲げない主義でしてね…ジャンクフード食わせていただきますよ。」

 「大会だけそうするといい。だが、普段の生活に戻った時、ジャンクフードばかり食うなよ。」

 「了解…」

 「まぁ、ジャンクフードのほかにフレンチをいくつか用意しよう。これなら問題あるまい?」

 「いいだろう。さて、龍雅の食事についてはこれで終わりにして次は、そうだな。虎太郎…お前は、出場する選手の能力者のデータを全て見たか?」

 「いえ、見てませんが、過去に出場した選手なら全て見ました。」

 「なら、結構…過去のデータを見たという事は、ほぼすべての能力者の能力を使えるという事…今の虎太郎は、このチームの要でもあるな。」

 「そうですね。俺の親友虎太郎は、天才ですから…自分では凡人と思っているようですが、虎太郎は、俺に並ぶ天才だ。まぁ、俺の方が優れているんだがな。」

 「そういうとこだぞ。龍雅…それに今の龍雅は、俺には勝てないんだぜ?」

 「まぁな、虎太郎は既に覚醒している。第二覚醒にな。隠していてもわかるんだぜ…全く努力もせず見るだけで戦闘力が上昇し、覚醒してしまうとはな…まぁ、チート主人公として妥当な能力だろう。」

 「いつの間に覚醒していたのか!? まさか、さっきの戦闘の時、本気を出さなかったな!?」

 「あぁ…、面倒だからな…」

 「そういえば虎太郎の戦いは早期に決着がついていた。アームズ人と龍雅との戦いの際は全て負けていた。」

 「そうだな…まぁ、それでもいいさ。大会が始まったら本気でやれよ? 虎太郎。」

 「あぁ、わかっている。まぁ、龍雅が終わらせてくれれば俺としてはありがたんだけどな。」

 「そう簡単に終わるもんじゃねえな…まぁ、その怠惰の欲望、認めよう。お前もまた能力者だ。」

 「でも、龍雅君は絶対に勝つと信じているよ。私は…」

 

 奈々は、そう言って龍雅の腕に絡みつく。


 「奈々先輩、ずるいです。私も…」


 梨奈も龍雅の腕に絡みつく。


 「まったく貴様ら…確認の途中だぞ…えぇい! 貴様ら離れろ!」

 「「はーい」」


 紗里弥の一声で、二人は龍雅から離れた。

 

 「いつもあんな感じなんですか? 会長。」


 友恵は、紗里弥に問う。


 「まぁな。全く…私の龍雅を…」

 「ほう? 貴方の龍雅ですと? それは間違った情報です。俺の兄さんですよ。」

 「なるほど、宮弥先輩は独占欲が強いと…」

 「俺に刃向かうつもりですか? 梨奈…貴方の部屋を作ったのは俺ですよ。俺ならいつでも貴女の部屋を壊す、いえ消滅させる事が出来ます。」

 「お前らやめろ…そんな話で後でしろ…」

 「ハハハ…挨拶のようにやってるな。お前ら、というか今会議の途中だからまた後でしろよ。さて、紗里弥。香苗を倒す算段は考えたのか?」

 「そうだな。香苗は、最強クラスの力を持つ。空間を支配する能力…これを攻略するには…私が全力で挑むしかない。そう、私が戦闘力を上昇させ、能力を無効化する結界を張り、無効化する。どう考えても私にしかできない事だ。まぁ、もしかしたら梨奈が倒せるかもしれないがな。」

 「私ですか?」

 「そうだ。お前は気絶級のダメージを受けると、無意識的に跳ね返すだろう? ダメージをな。」

 「まぁ、そうですけど…」

 「長期戦になるが、返す力を以てして勝利しろ。出来なければ私がやる。」

 「わかりました。」

 「待ってください。会長! 私だって出来る筈です!」

 「友恵先輩、貴様の能力は確かに強い…だが、香苗の能力はそれ以上に強いのだ。甘く見るな。」

 「甘く見ていないのは重々承知しています。ですが…」

 「まぁ、待て…お前ら…予選も一回戦も通過していないのにもう東京大会の決勝戦に行ったチーム気取りか? 慢心するなよ。」


 正彦は、そう言って全員に注意をする。


 「そうだったわね。遠くにあるものを考えずまず目先の事を考えないと…」

 「そうだ。決勝戦にまで立ちふさがる壁を油断してはならねぇ…空見上げて歩いていては足もと掬われるぜ? 一樹もそう思うだろ。」

 「俺に振るのかよ。まぁな…というか、予選の内容確認していなかったよな。」

 「そうだったな。予選の内容は…なるほどバトルロワイアルで、生き残った8チームがトーナメントに行けるってさ。」


 正彦は、そう言って予選の内容を話す


 「なるほど…先輩方に聞きたいのですが、別に俺と例の敵選手を含めた2チームだけ残してトーナメントに行っても構いませんよね?」


 龍雅は、そう言ってニヤリと笑う。


 「まぁ、前例として6チームしか揃わなかった大会もあったからいいのではないのか? だが、しかし四ブロックに分かれてバトルロワイアルをするので、6チーム全員を落とすというのは不可能だ。」


 剛司は、龍雅の問いに答える。


 「なるほどな…まぁいいさ。虎太郎。試合を短く終わらせたければ、全力でやれ。」

 「わかったよ。」

 「俺は早く例の奴と戦いてぇからな。」

 「兄さんが決勝に進むはずだった一つのチームを蹴落とすというのなら、俺もそうしましょう。」

 「剛司先輩はどうします?」

 「俺もやれるだけ全力でやろう。」

 「よし、では纏まったな。後は各自、情報を確認し、そして必要があればギリギリまでトレーニングをする事いいな?」

 「「「了解!!!」」」


 「やっと終わった…あっ、そうだ。障害物リレーの奴に連絡しなければ…」

 

 龍雅は、障害物リレーのリーダー隼人にメールを送った。

 すぐに返信が来た。


 「何々…では、治させていただこう。だが、もしこの中で脱する者がいたらすぐに駆け付けてほしいか…わかった。治させていただこう。」


 龍雅は隼人の場所に移動する。


 「よう、じゃあ足を治させていただくぜ。」

 「ありがたい…」


 龍雅は緑の光を当て、隼人の傷を治す。


 「これで治ったぜ。」

 

 隼人は、包帯を取り、手足を動かす。


 「おお…動くぞ…よし、ありがとな。」

 「どういたしまして…では登録し直してきな。まぁ、俺は補欠という事で」

 「おう。席が空いたら呼ぶぜ」

 「頼んだ。」


 龍雅は、そう言ってその場から立ち去っていった。

 

 「待たせたな。紗里弥、奈々、梨奈、宮弥…」


 龍雅は、水泳用の服装で浜辺に現れた。


 「待ってたぜ。」


 紗里弥は、そう言ってニッと笑う。

 

 紗里弥の水着姿は、スク水だった。


 「やはり高校生の間だけにしかできない格好がいいよな。」

 「まぁな。」

 「龍雅君は水着を持ってきていないの?」

 「いや、これが水着だ。これなら水陸何処へでも行ける。」

 「なるほど…」

 「でも、配慮したんじゃないんですか? 兄さんは…他の男性へのだって兄さん。中性的だから上半身裸だとまるで無乳の少女みたいじゃないですか」

 「ハハハハハ! まぁな! まぁ、俺が女体化すると巨乳の女になるんだけどな!」

 「龍雅君? それってどういう意味?」


 奈々は、怖い笑顔で、龍雅を見る。


 「ん? あれが女体化するって意味か? まぁ、レベルアップの過程で、肉体変化できるようになってな。まぁ、これで女性しか入れない店にも入れるって訳だ! やったぜ!」

 「ふ~ん。じゃあ、今女体化して」

 「何故だ?」

 「どれくらいでかいか、見せてくれないとね。」

 「嫉妬する必要はないだろう。奈々は十分にでかいんだからさ。」

 「それって先輩、私や紗里弥先輩そして宮弥先輩への」

 「あっ…」


 紗里弥は、胸を抑え、自分の胸を確認してから龍雅を見てから両手に氷の刃を生成する。


 「龍雅…この場では女体化するな。したら一回殺す。」

 「わかった。だからその物騒なモンは消してくれ。」


 龍雅は、手を挙げながらそう言った。


 「フン…その代わり…その…後で私の前だけでその姿を見せてくれ。」

 「わかったぜ。」

 「紗里弥様、バーベキューの用意が出来ました。」

 

 水着姿の緋香里は、大量の串と食材とバーベキューセットを用意した


 「うむ、では始めるとしようか…」

 「なるほど、海遊びの前に腹ごしらえか…いいね。」


 龍雅達は、バーベキューを楽しんだ後、深夜になるまで海で遊んだ。 

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