続・同人誌即売会
俺はただただ無心にスマホを見ながら長蛇の列に並んでいた。
(さすが都心の同人即売会は規模が違うな。なかなか会場に入れない。)
今日は都心の同人即売会に来ていた。
有名作家が多いらしく、始まる前の列が前回の比ではない。
ただ、俺は他の人達と違って有名作家に興味はない。
遅れて来ても問題ないのだが、全体をゆっくり見ているだけで時間が無くなってしまう。
特に大きいイベントだとサークル数も多いのでなおさらである。
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それから1時間ほどかけて、なんとか入場する事が出来た。
(さすがに広いな、とにかくざっと見て回るか。)
大きいイベントだけあって、同人誌は多種多様である。
さらにコスプレイヤーの撮影会などもやっている。
コスプレは最近はかなりクオリティが高く、プロのような人も多数いるらしい。
(コスプレイヤーか。凄いとは思うが正直あまり好きじゃない。ただ作品が好きだから、キャラを愛しているから・・・ではなく、商売や自身の欲求承認を満たす道具としている人もいるからな・・・。)
もちろんそれを否定するつもりはない。
好きではなくても、好きな人から望まれているなら価値があるからだ。
(俺は嫌いな仕事をして、誰からも望まれてないな・・・世の中、そういう人が大半だろうが・・・)
今仕事の愚痴を言っても仕方ない。
(とにかく何か面白い物がないか探すか・・・)
俺がまずやる事は、他とは毛色の変わった挑戦的な物を探してみる事である。
基本的に変わった物は売れていない場合が多い・・・逆にぶっ飛んでいる人は売れていたりするが。
探してみると色々とあった・・・聖地巡礼集、鎧コスプレ集、造形指南書、あみぐるみや紙細工、既存ゲームの自称リメイクなど。
変わってはいるが、面白そうではある。
クオリティが高ければ売れそうな気もするのだが・・・それなりの出来で、手作り感がある。
だから応援したくなる気持ちが出てくるのだ。
(この辺は買いだな・・・しかし、今回は鎧コスプレや覆面マスクで販売している人とかいて楽しめたな。)
キャラのコスプレならともかく、独自の世界観だとただの不審者である。
正直言って、ちょっと周りから引かれており、集客するどころか失敗していた。
ただ・・・俺はそういう変なアピールしている人が結構好きで、つい購入してしまう。
「ありがとうございます!」
感謝の言葉を聞き、優越感を感じながら最後の場所へと向かう。
もちろん推しの同人作家のサークルである。
(さて彼のサークルはどんな感じかな?確かこの辺のはずだが・・・)




