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Karakorau war ー舞台準備ー

こんばんは、spread cakeです。

手違いで1日遅れての投稿になってしまいました……。そのうち、口ばっかりでごめんなさい。

それはそうと今回は番外編です。

七馬くんの妄想のお話です。一応解説も含めてるますが、解説になってない気もしますね。

ビビンッ!ガッ!

旧日本国 北海道道 丈の低い植物しか生えないこの高原にはかつての姿はない。代わりに2体の人の形を持ちながらたが人とは比べ物にならない大きな人型兵器……

カラクル《ヘイガ》は手に掴んだ棒状の何かを振る。その先には《ヘイガ》とは別のカラクル。当然、目の前のカラクルは後ろに少し下り躱す。棒状の何かはかすりもしない。と、思いきやカラクルの右足関節部に傷が生まれた。《ヘイガ》の一撃は命中していた。目の前のカラクルを叩き切ったのである。つまり、棒状の何かは剣である。剣と言っても刀のような切れ味はない。細く、浅い傷を負わせるだけのボンクラだ。

しかし《ヘイガ》にはその細く、浅い傷を負わせるだけの切れ味だけで充分だった。

《ヘイガ》は目の前の自分とは姿形さえ似つかないカラクルを見つめた。動きがぎこちないようだ。先ほどのような軽い身のこなしからは考えられないほどに。

このカラクルの有様こそが《ヘイガ》が切れ味の悪い剣で充分な理由である。

敵を殺す必要はない。それが《ヘイガ》を操る者の考え方だからだ。



敵を殺す必要はない。と考えるものがいるのならば本来ならば敵を殺さなくてはならないということである。そう、ここは戦場である。

戦いの主役は『カラクル』と呼ばれる兵器。『カラクル』とは新たなエネルギーの発見やとんでもない新発明によって考案された兵器ではない。人が考え、使っていくうちに生まれたアイディアを従来の兵器に取り入れた兵器の総称である。ようは現場の人間の工夫である。ローカルチックといえばいいのか、工夫する人間によって異なっており、それをする人間の数種類があったと言っても過言ではなかった。

この『カラクル』という兵器は何故戦いの主役にまでなったか。本来、こんな兵器は戦いの主役にはならないだろう。新しい兵器の補給が来るまでのつなぎのようなものであるこんなものが。

理由は全てこの戦いのことを知ればわかるはずだ。

この戦いは長い戦いだ。100か200かそれぐらいのはずだ。ちなみに単位は『年』である。

こんな長い戦いをするということは戦っている両軍はとてつもない力をもっているということだ。軍が残っていれば。

そう、もう軍なんて組織は遠の昔になくなった。本部が落ちても残党がいる。残党が敵の本部を落とし安堵し疲弊しているもう一方の本部を落とす。当然また残党が生まれる。その2つの残党を潰すために他の軍までが動くがまたまた残党に軍本部を落とされ残党が生まれるということを繰り返して今にいたっている。

今では人間は他の動物が獲物を狩るために戦うように戦うのが当たり前の動物になってしまっている。

戦いに目的はない。戦って殺す。それが当たり前なのだ。

つまり、この戦争とは呼べない殺戮行為が広がる世界では本来ならば《ヘイガ》のような考え方を持つものはいない。なぜ《ヘイガ》があのような考えを持ったのかだれも知らない。だが、《ヘイガ》のやりたいこと、夢みる世界はわかる。《ヘイガ》は殺戮行為を無くしたい、人の死なない世界がほしいのだ。


だから、《ヘイガ》……いや、人型カラクル《ヘイガ》に乗る青年シマは殺さない戦いを始めた。




青年シマは少しこの世界のことを考えていた。そして目の前の相手に視線を戻す。

「こいつは……昔のアメリカ所属でいいのか?」

しかし、それは野良カラクルも同然、所属などあって無いに等しい。《ヘイガ》も所属なんてないのだが。

「アメリカ産なら頭だなッ!」

《ヘイガ》の前には死体は生まれない。それゆえ《ヘイガ》の戦い方には偏りがある。今回青年シマが選んだ戦い方は中の人間の入っているコクピットと呼ばれる部分を吹っ飛ばしてからゆっくり敵カラクルを破壊するという戦い方だ。

「アメリカ産はパワーがあっても動きが遅い。だから機体はいつも突っ込んでってダメになる。逃げるためにコクピットは頭にある!」

カラクルは大方改造されているが大きく機体の使い方が変わることは少ない。そんなことは改造に時間がかかるからだ。

《ヘイガ》はコクピットの場所がわかるとすぐに棒状の剣、『エウト』を振る!コクピットめがけて!

ギン!ギン!

命中!しかし簡単には吹っ飛ばせない。

それでも青年シマは焦らない。これが彼の狙い通りだからだ。

なぜか相手のカラクルの動きが止まった。

その隙に《ヘイガ》はコクピットのある頭を叩きまくる。

「よいしょ!よいしょ!よっこらせっと!」

そしてついに吹っ飛ばした!

そこからの作業は時間がかからない。

頭のなくなった敵カラクルに向かって《ヘイガ》は全力で剣を振る!何度も!何度も!

ガッ!ガッ!ドッ!ドガーーーン!

ついに敵カラクルは爆発四散した!

それはそうと突然敵カラクルが停止した理由はなんだったのだろうか?それは吹っ飛んだ敵カラクルの頭部を見ればわかる。コクピットの中の人間は逃げる機会はいくらでもあったはずなのに逃げていない。逃げられないのだ。気を失っているからだ。つまりあれは中の人間を気絶させるだけというお粗末なものだったのだ。普通はありえないのだが、敵カラクルの衝撃吸収能力の低さと《ヘイガ》の馬鹿力はそれを可能にした。

「っと。こんなことしてる場合じゃないな。急いでるんだった」

敵を回収もできないほど青年シマは急いでいた。

彼はこれから何をするのか。それは青年シマにとって最後の戦いになるかもしれない戦いに向かうことだ。

彼の戦いはもうすぐ終わる……。


彼が向かう場所は北海道の北東にある樺太である。そこにはある軍組織がある。規模こそ国家ほどではないにしろ現在では地球で最も大きい規模である。それゆえ『最後の軍隊』とも呼ばれる。

この軍隊をどうにか説得して、平和のために動いてもらえば、たった一人で戦うよりもずっと早く戦いを終わらせられる。力のある集団がバックにつけば戦わなくても相手は投降を申し出るかもしれない。

設定が甘いのは許してください。まだまだ若い子供の考えた設定という設定なんです!(作者が頭悪いわけではない…はず)

2部構成です。続きもあります。

読んでもらえると嬉しいです。

最後に、読んでくださってありがとうごさいました。

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