第二話
クラウスさんが消えた直後、僕の目の前に黒い鎧を着て黒いカンテラを手に持った一人の少女が立っていた。
「鋭、久しぶり!元気そうで何よりよ!それにしてもあの男ほんっと最悪!鋭を今まで傷つけてきただけでも許し難いのにまさか私たちを傷つけて鋭を悲しませるだなんて!もう大丈夫だからね鋭これからは私たちが守り抜くから」
そう言い終わるのが後か、彼女は僕に抱きついてきた。
「うわっあ、あのすみません僕あまり覚えてないんですが・・・」
「あ、そうだよね。ごめんね急に抱きついたりしちゃって。びっくりしたよね。改めて私の名前は『エレシュキガル』メソポタミアの冥界の女主人であり君の配下でもある、クイーンだよ。以後よろしくね。まずは周囲の安全を優先した方がいいね。」
そう言い終えるのがはやいか彼女はカンテラを掲げ、言葉を紡いでいた。
『我冥界の女主人エレシュキガルが我が配下たる悪霊たちに命じます。我が主月影鋭の脅威となるであろうものたちを一人残らず疫病にかけよ。
『我は全ての疫病を司るもの』
その一言をエレシュキガルが言い終えたその瞬間、彼女が掲げていたカンテラの中からペストマスクを被った黒い男たちが姿を表した。
「行きなさい。」
その一言で彼らは頷き、周囲にいた怪物たちを触れただけで倒していく。
「あの、エレシュキガルこれって一体どういう仕組みで?」
「簡単だよ。ナルタルっていうのはメソポタミアの方で急死を司るとされている悪霊なの。だから、彼らが悪意を持って触れた奴らは基本的に急速において死んでしまうの。経過する時間は触れている時間×100年って言ったところよ。」
そう言いながら、彼女は再びカンテラを掲げた。
『我冥界の女主人エレシュキガルが我が配下たるエディンム達に命ずる。この場はメソポタミアにあらず。されど!我は全ての死せる命を束ねるものゆえに!くるべき冥界に落とせ!『全ての死せる魂を掴み取るもの』』
その瞬間、彼女の持っていたカンテラの中に先ほどナルタルたちが殺した怪物たちの死体が急速に吸い込まれていく。そして彼女は振り返っていった。
「どう?すごいでしょ!」
「ああ、本当にすごいな!」
僕が素直に褒めると、彼女は焦った表情で言った。
「え、ちょっとそんなの褒められたら照れちゃうっていうか・・・ああもう!本当負けよ負け。貴方には本当に敵わないわね!」
そうなぜじゃ怒りながら、言った。
「鋭、貴方にもこの11年間で守りたいものができたんでしょう?だったらそいつらを守るために強くなりなさい。そしてそいつらを安心させるための、国を作りましょう。そうね、それがいいわ。ちょうどこのダンジョンはこの世界で一番巨大みたいだし。」
「確かに、それがいいかもしれないね。僕も校長先生やクラスのみんなには傷ついてほしくない。」
「決まりね。だったらまずは、僧正を呼びましょう。あいつらは基本的に、一人の例外を除いたらまともな奴らばかりだからね。」
そういうとエレシュキガルは、駒を取り出し僕に渡した。
「呼び出す言葉は『召喚』よ一度に出現できるのは今の貴方じゃ限りがあるから、気をつけてね。」
「わかった。『召喚!』」
僕がそういうと、周囲に石が降ってきた。
「あらあらあらお久しゅうございます主様。久しぶりに貴方様に会えてこのヴィヴィアンまさに幸福の極みでございます。」
その瞬間、エレシュキガルはとてつもなく嫌そうな顔をした。
「うっわ最悪。鋭残念だけどものすごい運がなかったようね私たち、よりにもよって最悪の相手よ。こいつの名前はヴィヴィアン。世界一の売女よ。」
鋭が修正力で殺されかけるハメになったのは、まあお察しの通りなんですがメソポタミアの最高神の系譜につながる女神とかそれと並び立つような偉業を成し遂げちまった女とかそこらへんに並び立つクラスのバケモンが全部で三十二人もいるからなんですよね。(ちなみにヴィヴィアンの強さは下から数えて二番目単独の強さでいえばもう一人のクイーンの方が圧倒的。エレシュキガルは、制圧とかに適しているんです。)
それと、キングはキングで少々特殊でして人物ではないんですよね。強いていうのならば、某光の巨人の命の固形化みたいなもんだと思ってくだされば。(時間経過で復活しますが・・・)
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