第十五話
「それで本当にこんな所に、ヒヒイロカネとかがあるのか?」
エレシュキガルに連れてこられた、冥界にて村正はエレシュキガルに向かって質問した。
(こんなところって言うほどかな?)
そう、僕の眼前には少しばかり薄暗いが多くのランタンによって照らされている坑道のような場所が広がっていた。
「何よ、これでも結構良いところなんだから文句言われる筋合いなんてものはないわよ。ていうか掘らないと取り出せるわけがないじゃないの。」
「え〜本当に掘るの〜?正直言って泥とか石とかで服が汚れてしまうのは嫌なんだけど〜て言うかこう言うのってどっちかというとハンニバルの方がいいんじゃないの?あいつ地形操作できたでしょ?」
「ハンニバルは今留守番中だよ。どうやら少々建設しているものの基礎に少しばかり歪みがあったらしいからそこを治すために現場で指揮を取る予定らしいからしょうがないよ。」
「まあ雇い主の家となるとそれ相応のものが必要だろうし、当然ったあ当然の話だな。それでエレシュキガルお前さんどこにあんのか知ってんのか?」
「当然でしょう。もうすぐ着くわよ。」
すると、一際明るい場所に辿り着いた。
(すごい!まるでアクアマリンとルビーが中に入っているようなそんななんともいえない美しさだ。)
辿り着いた瞬間、僕の目に広がったものはまるでカリブの海のような、青みと炎のような赤みを宿したたくさんの原石だった。
「どう?これこそが冥界のヒヒイロカネよ!さあ、ガルラ霊達急いで発掘しなさい!」
エレシュキガルがそう命じると、たくさんの霊達が用意されていたたくさんのツルハシを手?のようなものに持って発掘を始めた。
「意外と面白いね。それに難しい。きちんとした鉱石を発掘するのは意外と難しそうだ。」
そう言う僕を一瞥するとエレシュキガルは村正やヴィヴィアンに向かって言った。
「ほら!あんたらも鋭とガルラ霊が頑張っているんだからどうにかしなさいよ!ヴィヴィアンあんたなら、妖精使ったり魔術を使用したりすることで大量に発掘することが出来るでしょ?ほら村正はツルハシ持ってほらキビキビ動く!」
主人である僕が頑張っている中で、サボるのは流石に罪悪感が湧いたのかヴィヴィアンは杖をもって詠唱を始め村正はツルハシを持って発掘を始めた。
「ねーえ!これ幾ら何でも難しすぎない!?私が得意とするのは幻術とかそう言ったサポート系統なんだからさあ!少しは手伝ってくれても良いんじゃないのエレシュキガル?」
「そう、だったら一つヒントを与えてあげるわ。ヒヒイロカネは熱を加えられると光る性質を持っているからそれを利用して場所を確認したら意外と楽に掘れるわよ。」
「おお、確かに楽に掘れるな。ところでエレシュキガル俺が頼んでおいた量に届きそうか?」
「いいえ、まだあと一時間はここで掘り続けないと無理だと思うわよ。」
「一時間!?そんなに必要なの?」
「ああ、なにせ俺も久し振りに鍛治をするからな。勘を取り戻すために色々と必要なんだよ。」
そうして、小一時間掘り続けてなんとか必要な個数へと到達した。
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