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商人グレました  作者: モロモロ
旅路
42/67

旅立ち

さあ!

朝ですよ!

夜が開けましたよ!

結局、寝れなかったわ・・・・旅先でのあれこれの計画考えたら寝れないわ。

遠足前の気分だよ。

オヤツ持ったかー?

下痢止め持ったかー?

弁当はいるのかー?


オテロクは隣でまだ寝てる。


オレのテンションは朝からマックスだ。

とりあえず、屈伸だ。


イチニイチニー!


発散させろ!オレのエナジー!


ガチャッ


「ルークさんおはようございます!」


ソマック登場だ。


「ああ、おはようございます」


「朝から運動ですか?」


「今日から遠征なので準備運動をと思いまして」


「流石ですね。ルークさんは旅慣れてるんですね」


「ええ、まぁ、そういう事です」


だんだん、会話からボロが出そうなので話題を変える。


「今日から、ソマックさんがしばらくの間店番ですね。モートさんからの伝達事項は、メルロさんが伝える事になっています。何か判断が必要な時はメルロさんへ伝えてください。場合によってはエイドリアさんへの伝達もお願いします。それと、お店の資金や給与に関しては、ソマックさんの銀行口座へ各都市から、モートさんが振り込むとの事でした」


オデロンからメルロ、メルロからソマック、ソマックからエイドリアと遠隔地からでも、情報をやりとり出来るというのはありがたい。


その他、様々なお店の事を話し合い、店の掃除や片付けをしていると、ついにやって来た。


「よぉ!待たせたか?!」


ラグが片手を挙げて店に入ってくる。

後ろからはシャルロット、アース、ラムラ、セシリア、アイラが続く。

これだけの人数が入ると、店が急に狭く感じる。


同時に、店中に得も言われぬ良い香りが溢れる。


なんかドキドキする・・・


「お待ちしておりました。道中よろしくお願いいたします」


「こちらこそ、よろしく頼む。それと、モートの居場所が分かる様なら、道中で会いたい」


なんだ?何の用事だ?まさか、何かバレたのか?


「そ、それは、、何故モートさんに?」


「実はな、先日親父にぶっ飛ばされたろ、その後も散々説教されちまってな。カタギの方に助けてもらって、しっかりと礼はしたのかい?金を返して終わりじゃないよ、受けた恩は倍返しで返すもんさ、ってな。だからアイツに会ってしっかりと礼を返したいのさ」


あああ、金は返してもらってないけど、魂もらってます・・・

実際に会ったら厄介なことになりそうだ。


「モートさんは、そんなこと望んでないと思いますよ」


「アイツはなんなんだ?今回の旅だってそうだし、自分の所の人員を割いて、大した商売にもならない俺達の因縁の解決に手を貸す。何のメリットがあって奴は行動してるんだ?」


ラグやエイドリアの因縁というより、後ろに控える美女軍団をだな・・・・


「私からも礼を言いたい。ラグとこうしていられるのも、モートのお陰だからな」

「そうだっちゃ、ウチらも奴隷になっちゃうかもしれなかったっちゃ」


シャルロットとラムラが更にオレへの感謝を表わす。

だから、しっかりとお礼に魂を頂いてます。


「モートさんは、一足先に帝都に向かっています。もし、タイミングが会えば帝都で会えるかもしれないですね」


「なら、早くいこうぜ!」

「出発シヨウ」


アースとセシリアが、もうドアに向かって歩き出す。


「よし、じゃぁ行くか!」

「行きましょう!」


もう旅に出発するようだ。

この店ともしばらくのお別れになるのか。

なんだか感慨深い。

ここで夜、鍛冶仕事をしている時が、一番心安らぐ時だからな。


「では、ソマックさんよろしくお願いしますね」

「気をつけて」


ソマックが朝からギラギラした目で握手をしてきた。


「おいー!オテを忘れてないかー!?」

奥から、ラグ一家の来訪で目覚めたのだろう、オテロクが飛んで来た。

そして、オレの肩の上に止まる。


さて、行こう!


振り返ると、ラグ一家がコチラを見て固まっている。


「ルークなんだそれは?」

「あ、あ、あ、あくま・・・」


全員驚愕の表情だ。


「オテはオテロクだぞ。悪魔じゃなく魔族だ」


全身真っ黒な身体に、真っ黒な羽、顔はサル顔、確かに悪魔らしい悪魔だな。

善なる存在には見えない。

全身黒尽くめのオレの肩に、黒い悪魔。

最悪のビジュアルだな。


「えっと、紹介します。先日のダークサイクロプスから生まれた使い魔、オテロクです。道中は戦闘には役立たないと思いますが、空が飛べて、闇属性も持っていて夜目も利くと思いますので、連れて行けばきっと役にたってくれるはずです」


「オテ、ルークの役にたつぞ。また褒めてもらうぞ」


昨晩の間に、変装中はルークと呼ぶように話しておいた。

しっかり、打ち合わせ通りルークと呼んでくれてホッとする。

ちょっと、オテロクの知能がどんなものか心配だったが、大丈夫のようだ。


「まぁ、見ようによっては可愛いんじゃないか!?」


アースがオテロクに顔を近づけてそう言ってくれた。

なにせ、オレの因子があるからな、そう言われると嬉しいもんだ。


「確かに、空を飛べて夜目が利くとは、道中の野営時には心強いですね」


アイラが微笑む。


「それじゃ、気を取り直して、出発しようぜ!」


ラグの掛け声と共に、俺達は店を出た。

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