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運は天にあり②

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

アルゼの工房は、言っていたように狭かった。作業机には様々な素材が並び、机の中央だけポッカリと空間が開いている。


部屋の棚のあちこちに作業中なのか分解された様な魔道具が並べられている。


「実際、何を贈っていいのか迷っていたので、まだ決めかねていました」

アルゼは棚から箱を取り出した。


「こちらの魔導こてなどは、今王宮で流行っているのでいいかとも思うのですが、ソフィア様は髪が長くないことに思い至り、日常使いの物はお仕事で使っているでしょうから」

確かに、ソフィアへの贈り物は難しいかもしれない。


「通信の魔法はどうかしら?確か持っていなかったわ」

あると便利だし


「あ、盲点でした。お仕事の邪魔にならないようにネックレスにします」

アルゼは別の箱を出してきた。


「どのネックレスがお好みだと思いますか?」

様々なネックレスがある。その中に綺麗な深紅の石が台座にはめ込まれたシンプルなつくりの物があった。


「ソフィアなら、これを選ぶでしょうね・・・」

私の瞳の色だから


「いいですね。シュピネル様のお色見ですね」

アルゼは気付き微笑んだ。


「今、魔法陣を刻みますね?シュピネル様には学園が始まったので魔導メモを差し上げようかと思っていましたが、他の物が良いですか?」

魔導メモ!嬉しい!


「あの、幾らでも記入出来る便利なやつですか?だとしたらかなり助かります」

カテゴリー分類出来る優れ物だ


「良かった、表紙のデザインは私がさせて頂きました。気に入って頂けると良いのですが・・・」


アルゼは箱からB5サイズのタブレットの様な物を取り出した。ケースはごく淡いライラック色で片隅にライラックの花が可愛らしく描かれていた。


「まぁ、可愛い。何故私がライラックが好きなのを知っていたの?


「以前、今日ご一緒にお見えになったグランディエラ様がシュピネル様への贈り物の際にライラックのドレスが良く似合っていたと言っていたので、それで」


「さっきから、シュピネル様と呼ぶけど、ティトでいいわよ?同郷なんでしょ?」

固いわよ?


「私とはお立場が違いすぎて恐れ多いです」

アルゼは恐縮して断ってくる


「立場ね?じゃあ命令ティトと呼びなさい」

これならどうかしら?


「・・・ティト様で。これ以上は譲りません」

うーん、仲良くなりたいのに


「まあ、いいわ。アズ兄様が選んでくれた空間魔法のポーチも素敵だったわ。あの時に知ったのね?」

一瞬だったのに覚えて居たのね?


「で?本題だけど、アルゼも魂が日本人で転生者だって事?」

よく分かったわね?


「その件につきましては、後日お時間頂けませんか?このような場では誰に聞かれてもおかしくないので。ティト様の能力もあまり多様しない方が良いでしょう?」

確かに、ここでする話ではないわね


「余りにもいきなりだったので、ついお話を持ち掛けてしまったのです。実際直ぐにお話はしたいのですが、ここではゆっくり話が出来ないので今はそのご相談です」

うーんどうしようかしら?


「私は子供だから、度々外出は難しいから今日、帰宅した後屋敷を訪れて下さらない?商会で仲良くなって尋ねてもらった事にするわ!私から念話を飛ばすわ」

それなら大丈夫かしら?


「込み入った話をしたいのですが、大丈夫でしょうか?」

アルゼが真剣に尋ねてきた。


「私の部屋で話しましょう。ソフィアは何とかなります」

内容によっては、アズ兄様とヘルグ兄様には伝えよう。


「畏まりました。では、お礼の品もその時に持って行きますね?」

それは良いわ


「じゃあ、仲良くなった後に渡したい物があるからと言われてお招きした事にしましょうか、で、私がアルゼの悩みを聞くから部屋で2人で話す。ならおかしくないわよね?なんか私に相談するのにそれらしい悩みある?」

大人が子供に相談だものね?


「・・・わたしの・・・アウスヴェーク家での立場などいかがでしょう?」

アウスヴェーク家はこの商会の総支配人よね?


「ヴィント王国のアウスヴェーク家よね?そういえばアルゼはそう名乗っていたわね?内容は分からないけど良さそうね?」

名家じゃない。でもアルゼは貴族令嬢らしく無いわね?


「では、詳しい話は夜に。商談室に戻りましょうか」


アルゼが立ち上がり退室を促す。


私はこの後色々聞かれるなぁと思いながらアルゼについて2人がいる部屋に戻った。


ブックマークと反応ありがとうございます


この話は、他の作品とも世界がリンクしてます。


スマホで書いてるのでタッチミス、変換ミス、他作品と辻褄が合わない等見つけた時は、パラレルと三回唱えて忘れてください。



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