白昼堂々の領主ブチ潰す宣言っ!!
女神様からのお話を聞き終えてから。
その余韻に浸るようにみんなが騒ぎ続けている。
「メアちゃんは、何者ですか?」
そんな中で、私に対して質問が飛び交ってくる。
えーと、なんて答えたら良いんだろう?
隠し事は無いけれど、意外と答え方に困る質問だよね。
「私は生まれる前に神様に会っていて、神様に言われてこの世界にやって来たというか……」
「つまり、天からの使いで生まれて来たって事?」
「ええーと、まあそういう事になるのかな?」
やっぱり天使だー!!とか騒ぎ出す周囲のみんな。
あれ? いま私、自分で天使だとか名乗ってしまった??
隠し事は無いけど、でも天使は事実と少し違う気がするんだけど。
まあ神様と会話してみたり、空飛んでみたり。
天使でもそうじゃなくても、もはや大差ないような気もする。
だったら別に、無理に否定に拘らなくてもいいかな?
天使じゃなくても実質天使とやってる事変わらないし。
その後、私がステータスで種族:天使!に正式に認定されてる事を知るのは、それからもう少し後の事であった……
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私たちは小さな机を挟んで再び作戦会議を開いていた。
女神様から有難いアドバイスを貰ってきたはずなのに、具体的な作戦は何も決まってない不思議!
「もう俺ら領主に目を付けられてるんだからさ、コソコソとするのがそもそも間違いなんじゃねえの?」
「堂々と町に出て、正面から宣戦布告をする。それで自分たちの状況が今と変わるかといえば、別に変わらないだろうな。もう既に襲撃を散々受けている身なんだから」
「変わるのは周りの認知でしょうね。私たちが領主を打ち倒す事を宣言して、そしていつまでも町で堂々とし続けていれば、本当にそれが可能なのだと周りも思い始めるはずよ」
なんだか前と違って、やけに積極的な方策を言い始める3人。
どうやら女神様からの後ろ楯を得られて、気が強くなっているようだ。
それなら私にも案があるよ? 聖女として自覚しろみたいな事も言われたからねっ!
「町で怪我を負ってたり、身体が不自由な人々を治して行けば、私たちの支持率も伸びるんじゃないかな?」
「それなら私も、メアと一緒に行きます! 私も、新しく領主となる覚悟を決めましたからっ!」
お母さんは元々高位の御令嬢で、また王妃様で、そして下町暮らしの平民生活で。
お日様みたいなぽかぽか温かく緩い性格をしているけど、今まで中々波乱万丈な人生を送って来ている。
実は私たちの中で政治に関する内容に対しては、お母さんが一番よく分かっているのだ。
領主になった時の経営の仕方とか、具体的にちゃんと分かってるのはこの中でお母さんだけだろう。
それに貴族も王族も平民生活も経験しているお母さんなら、誰よりも上手くその領地統治をやってくれるはずだ。
もちろん、私も全力でそれを支えていくけどね?
「よし、じゃあそれで行くか…… って言いたい所だが、この教会を完全に留守にするわけには行かないな」
「誰かが残らねばなるまい。最低でも2人か?」
「メアちゃんは治療のために行くのでしょ? なら私たちの中から最低2人がここで常に拠点を守ってるわね」
うん、大丈夫だ。この3人は私の強さを知っているから私の心配はしてない。
それよりも留守中の教会の守りの方について気に掛けている。
私もそっちの方が心配だからね。
とりあえず手始めに私とお母さんの2人だけで町に行く事にした。
町のみんなに、これから私たちが領主をブチのめす事をお知らせしに行くのだ!
そして新しい統治者はこのお母さんだって事を見てもらうためにね!
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再び町の広場にやって来た私たち。
何処と無く町の人たちが遠慮がちに私達に視線を送ってくる。
私はそんな注目に臆する事なく、今度は堂々と胸を張って町のみんなに向かって宣言をした。
「私達は、この町の領主を近い内にブチのめす事を決めましたっ!」
「今の領主を倒した後は、私が代わってこの場所を統治します。皆がより良い生活を送れるように、幸せな生活を送れるように統治していく事を、此処にお約束しますっ!」
白昼の中、広場のド真ん中で堂々と領主をブチ潰す宣言をする私達。
一気に注目を浴びて、一斉に大きくざわめく周囲の人々。
こんな町中の真っ昼間で、堂々と反逆の宣言をすれば驚きもするだろう。
反応は様々だけど、批判的な声や罵倒などは一切ない。
やっぱりみんな、今の領主に対して思う所があるんだろうな。
ただそれを、白昼堂々と声高らかに言ってしまうのかという、戸惑いの方が大きいみたいだ。
やがて騒ぎが広まり、遠くから駆け付けてくる者達が現れた。
「居たぞっ! 金貨300枚の捕獲対象だ!」
「うひょー!! 教会が難関だって聞いていたのに、あいつら町中に自分からノコノコとやって来てるぜっ!」
「今なら幼女と捕獲対象だけだっ! 美味しすぎる現場だな!」
「待てっ、確か幼女には注意しろとの情報があったはずだが……」
騒ぎを聞き付けて、ゾロゾロと集まり始めた兵士たち。
こんな町中で反逆だと騒げば、そりゃ集まっても来るよね。
真っ昼間からの私達を狙った襲撃、まあ返り討ちにするだけだけど。
町中の人々が注目する中、私は魔法のステッキを取り出す。
さーて、久々の大衆注目が集まる中でのショータイムだ。
魔法少女の華麗なる戦い、みんなもその目にじっくりと納めていってね!
「行くよっ、お母さんは下がってて!」
「うん、メア。分かったわっ!」
メタモルフォーゼ──魔法少女変身っ!!
頑張って書く事は大切な事だと思います!(キリッ




