表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/47

ご飯の調達っ!!


チュンチュンと小鳥の囀ずりが聴こえる中で、メアは朝を迎えた。

カーテンの隙間から漏れる陽射しが優しく部屋を包み込んでいる。

年季の入った古びた建物の中だろうと、太陽の光は皆に平等に照らしてくれている。


「メア、おはよう」

「お母さん、おはよう」


あれから二度寝したメアは、その後の襲撃をホークさんたちに任せっきりにした。

おかげでグッスリ眠れたメアは、大好きなお母さんに包まれながら何事もなく目を覚ます。

自分がゆっくり眠れたという事は、あれから大した襲撃は起きてないという事だ。

もし何かあれば、私が起こされてるはずなのだから。


「メアちゃん、おはようっ!」

「おー、ようやく目が覚めたのか」

「王妃様、おはようございます」


なんか一名、堅苦しい人がいる。朝っぱらから突っ込むのはしんどいんだけど……

この3人、帰る気はないのだろうか? もう手遅れなのかな?

ホークさんやレッドさんは別にいいとして、マリーさんは受付嬢の仕事、どうするんだろう??


「マリーさん、ギルドの方には行かなくていいの?」

「ああ、暫く休暇を貰いますって言ってあるから、大丈夫ですよ!」


なんでも自分が今戻ればギルドに迷惑を掛けるのだとか。

まあもうマリーさんも領主からブラックリスト扱いされてるだろうからね。

なら此処に居た方が良いのか。


私はアイテムボックスの中からパンなどを取り出し、教会の中にいるみんなに配る。

一度、食糧を補給しに行かないといけないなぁ……

どうせなら布団とか、家具とか、服も買った方がいいよね?

お金ならいっぱい貰ってきたから、今ここで惜しまず使わないと!


「「「朝からご飯が食べられる! わーい!!」」」


この子供たちを飢え死にさせるわけにはいかない。

着ている服とかもボロボロだ、なんとかしてあげなきゃ。


「マリーさん、ご飯を食べ終わったら買い物に行くよ! 高い所は大丈夫?」

「買い物に行くの? 分かったわ! でも高い所って??」



「メアちゃん、高い高いっ! ちょっと~!!」

「あははっ、風が気持ちいいね、マリーさん!」


現在、お空の散歩中。横切る風を追い越して、青空を駆けて行く。

雲を抜けて、太陽の光を溢すことなく受けて、視界はどこまでも青く。

地上の方では町が小さく見えて、その全体像が絵のように浮かび上がっている。


「こうして見ると、この町も結構大きいんだね」


中心地の雑多な町並みに、そこから離れた場所には畑の一面、池や川なども流れている。

少し遠い場所には湖や、小山などもあって、そして雄大な自然が広がっている。

この景色を眺めていれば、小さな些細な事なんて吹き飛んでしまう気持ちになる。


「マリーさん、方角は合ってる?」

「はいっ、隣の領地の街まで、このまま真っ直ぐです!」


翼を広げて、マリーさんをお姫さま抱っこして、遥か高く遠い空を目指して飛翔して。

隣の領地にまで行けば食糧の調達は幾らでも出来る。

お金は沢山あるし、アイテムボックスは収納無限だ。

布団や服や日常品など必要な物は全部買って行くよ!


雲の下では街道が見えてて、門番が置かれてるのが分かる。

あれを宛にして、私達を外に逃さないつもりでいるなら非常に残念な事だ。

私は空を翔べるし、門番なんか関係ない。

その気になれば領地を脱出なんて何時でも出来るのだ。


きっと彼処の門番さんは、私達の姿などを逃すまいと必死に探している事だろう。

ご苦労な事だ。いっそ帰りは逆側の門番から入って、ただいまと言って驚かせるのもいいかもしれない。

そんなイタズラ心がつい芽生えてしまう。


「メアちゃん、隣の街が見えてきましたよ!」


隣の領地までは馬車で2、3日掛かるそうだ。

だけど航空飛行の旅なら、日帰りで往復が出来るよっ!

旅行会社を立ち上げられるね。運航は気まぐれで!


「マリーさん、少し離れた誰も居ない場所に降りるよ!」

「了解っ、メアちゃん。空の旅、とっても楽しかったわっ!」


教会にはホークさん達がいるし、子供たちも何だかんだ頼もしい。

お母さんを残して来たのが少し心配だけど、彼等ならきっと大丈夫だ。

私達は食糧を買い込む事に意識を向けていればいい。


地面に着地し、翼を畳んでアイテムボックスにそのまま収納する。

隣の領地に到着だ、目の前には大きな街がある。

お金は沢山あるから、いっぱい買い占めしよう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ