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レジスタンス結成!!?


ギルドでお金を受け取り、私たちは外に出た。

協力してくれるとは言っても、直接的な迷惑は掛けられない。

本当にどうしようも無くなった時は頼るから、表向きはそのままでいいよと言っておいた。


表向きは平然と、裏では私たちに協力……

その方が動きやすいし、なんとなくカッコ良くないかな?

とりあえず、表立って全面抗争ってのは無しの方向でいくつもりだよ!


なんかレジスタンスだ!とか騒いでた人もいたけど、大袈裟すぎるよね?

マリーさん達とか「私の家に泊まればいい」「いや、私の家に」「いやいや私の家に!」とか激しく言い争っていたし。

あの受付嬢の3人って仲が良いのか悪いのかよく分かんないよ。



私たちはまず、宿屋を訪れてみた。

お金はいっぱい貰ったから、もしかしたら値段交渉でいけるかもしれない。


「すみませーん、宿泊したいのですけど」

「おやおや、お嬢ちゃん達は…… すまないねぇ、領主様からお二人を泊めるなっていう御触れが来ててねぇ」


やっぱりこの町全体がそうなのだろう。本当に嫌らしい領主だ。

お婆ちゃんは済まなさそうに頭を下げてくる。

べつにお婆ちゃんが悪いわけじゃない、逆らうと営業が出来なくなるからだろう。


「宿泊代は10倍払う、それでどうかな?」

「すまないけど、宿屋で宿泊させるってのはすぐ足下がバレちまうもんなんだよ。だから心苦しいが、泊める事は出来ないよ」


むぅ……、交渉は決裂かぁ。

“逆らったら税金倍増しだ!”とかのパターンなら大量のお金でゴリ押せるかもしれないと思ったけど。

どうやら逆らったら問答無用でしょっぴかれるパターンらしい。ダメだろうな、これは。


「お婆ちゃん、無理言ってゴメンね。他を当たるよ」

「お嬢ちゃん、私も領主様のやり方には思う所があるんよ…… だけど、逆らったら店が潰れてしまうからねぇ」


潰れるって、どっちの意味なんだろうか? まさか物理的に?

私たちの家は物理的に潰されちゃったんだよね……

あっ、そうだ。忘れるところだった。


「お婆ちゃん、腰を痛めてるよね? 治しておくから!」


パーフェクト・ヒールを掛けてお婆ちゃんを治しておく。

まだまだお婆ちゃんには元気に長生きしてもらわないとね!

さっきまで曲がってた腰がピンと真っ直ぐになって、とっても健康的な姿勢になったよ!


「ほわぁ、お嬢ちゃんは聖女様でしたか! ありがたやありがたや……」


なんだか拝み倒して来たので、恥ずかしくなって店を後にした。

お母さんが私の頭を撫でて、誇らしげに褒めてくれる。

「メアは優しくて、とっても凄いのねっ!」だって。えへへー!



私たちは次に不動産屋に尋ねてみた。

どこでも良いから家を1つ、譲って貰えないかと思って。

ぶっちゃけ、最初から裏取引をする気マンマンで臨んでいるよ!


「生憎と、お嬢さん達にお売り出来る物件は御座いませんなぁ……」


デブっちょの腹黒そうな顔立ちをしたオッサンが揉み手をしながらそんな事を言ってくる。

この人なら賄賂とか喜んで受け取りそうな雰囲気をしてるし、イケると思ったんだけどなぁ。

見た目で人を判断してはダメなパターンなのだろうか?


「まず、お売りした所で木造なら夜襲により焼かれるのが目に見えております。更に近所迷惑を踏まえた場合、離れた立地でないとお隣さんに飛び火します。それから……」


……なんだかめっちゃ真剣に検討しちゃってるよ、この人!?

領主の御触れがどうのこうのとか関係なく、私たちの目線で物件を吟味してる。

この人、領主が恐くないのだろうか?


「──以上の事を踏まえた上で、条件的には石造建築の家、更に離れた立地というのが必須かと。しかし、この町にそれに見合う物件は御座いませんので……」


なるほど。御達しとかそういうのに関係なく、今の私たちに渡せる物件が単純に無いようだ。

これは困ったぞ…… 家が無いなら、住める場所がなくなる。

いっそ、他の町にまで逃げた方がいいのかな?


「ちなみに、この町の門番は24時間体制で出入りをチェックしておりますので。他所に行くならば、どこか抜け道を探す事をオススメしますな!」


「……オジさんは、どうしてそんなに私たちに肩入れをしてくれるの?」


なんだか腹黒そうな見た目をしてて、これ見よがしに揉み手もしているくせに。

領主そっちのけで私たちの肩入れをしているように思える。

なにか理由があったりするのだろうか?


「いやはや、領主の野郎には私共も散々と煮え湯を飲まされ続けておりましてな。それに、其方のお方は……」


チラッとお母さんを見るオジさん。これ、絶対にバレてるよね?


「……ともかく、私も情報収集には目敏い方でして。今回の場合、どちらを味方すべきなのかは情報を持ってる方、或いは聡い方なら一目瞭然なので御座いますよ」


情報、かぁ……。私があの兵士達を一方的に返り討ちにした事とか、かな?

それとも、ギルドが私の味方だったり、ダンジョンをクリアした事なのかな?

まさか私が聖女だとかいう、そんな話が広まってるなんて事ないよね?


「オジさん、どうもありがとう! もう少し色々回ってみるよ!」



私たちは広場に行き、昼食を取る事にした。

アイテムボックスの中にはマリーさんが用意してくれた食糧があるので困る事はない。

これ多分、時間停止とかしちゃってるタイプだよね?


だって異世界特典のアイテムボックスで時間経過するタイプとか、逆に聞いた事もないし。

むしろこれで時間経過してたらそれこそビックリだよ!

そんな事になってたら女神様に質疑しに行かなくちゃいけない案件だよ。


「メアは凄いのね、収納魔法まで使えちゃうなんて」

「お母さん、私のアイテムボックスは多分時間経過しないから、食糧の保存は心配しなくていいからね!」


広場では他にも昼食を食べてる人たち等がいる。

私たちの事は遠巻きに見ているようだ、関わりたくはないのだろう。

だけどその視線に嫌悪感はなく、どちらかと言えば不憫な者を憐れむ感じだった。


領主のやり方にはこの町の住民たちも、おそらく納得してはいないのだろう。

だけど逆らうと何をされるのか分からない、だからみんな渋々と従っている。

ならいっその事、住民全員で反旗を翻せばいいんじゃないのかな?

それはそれで問題とか出てくるのだろうか?


「ねえ、お母さんはこの町を脱出した方がいいと思う?」

「そうねぇ、このままメアと一緒にどこかへ旅をするのも魅力的だと思うわ。だけど、メアはこの町にお友達が出来たんじゃないの?」


そうだね、私にはマリーさんやギルドのみんな、他にもいっぱいお友達がいる。

今日だけでもお友達になれそうな人は沢山いたよ。

その人たちを見捨てて他の町に行くのは、ちょっと考えたくはないなぁ。


どこかへ行くにしても、領主を何とかしてからじゃないと心残りがある。

でも実際住む家が無いんじゃ、どうしようもない。

マリーさんの家に住めば、マリーさんの家が焼かれてしまいそうだ。


石造りの建物で、周りに迷惑の掛からない離れた立地……

もし遠くから火矢とか飛ばされて嫌がらせでもされたらそれこそキリが無さそうだもんなぁ。

襲撃に気付きさえすれば、返り討ちには出来るんだけど。


「例えば、いきなり領主を叩き潰したとした場合、どれくらいの混乱が起きると思う?」

「統治者がいないと、町は町として機能しなくなるわ。実行するなら、よくよく考えた上で準備してからでないと……」


そう、領主を叩き潰す事自体は簡単なのだ。

ただそれをしてしまうと、その後の統治がどうなるんだって話だ。

後の事をよくよく考えてからでないと、実行には移せない。


それまでの時間稼ぎ…… 拠点が欲しい。

最悪の場合、ギルドの建物で寝泊まりする事になるかもしれない。

でもそれをすると、ギルドと領主の全面抗争が一気に始まってしまいそうな気がする。

それは嫌だなぁ。


広場を見てみると、お腹を空かせたと思わしき子供たちがチラホラと見受けられる。

ここの領主の悪政振りが妙実に現れているようで、なんだか腹が立ってくる。

やっぱり早い所、領主はブチのめさないといけないようだ。

骨組みに3時間

修正に3時間

微調整に2時間

最終調整に1時間


これで納得度70%の仕上がりがこちらになります……

スピード重視とは何だったのか

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