・・・ガチギレ。
草木も眠る丑三つ時、、
あれからマリーさん達とも別れ、借金取り共も適当にその辺に捨ててきた。
明日になれば大金が入るんだから、それを手に入れてから今後の事を考えよう。
そういう結論を出して、その日は解散した。
とりあえず今夜は寝よう、対策はまた明日になってからだ。
そう、何を隠そう私たちは実は結構疲れていたのだ。
さっきまでは、ダンジョン帰りの疲れた身体でささやかな祝勝会を開いていたに過ぎない。
1日中、朝からずっと戦い通してようやく地上に帰ってきた所なのだ。
それが今から不眠不休の徹夜見張りなど、到底無理な話。
それがまさか、本当にこんな結果になるなんて……
私も今日は、この世界に来て初めての変身をしてみたり、モンスターと戦ってみたりもした。
そうでなくても、私の身体は幼女なのだ。真夜中の睡魔に抗う事は難しい。
狭い布団の中で、ギューッとお母さんに抱き付きながら夢の世界に旅立つ。
「──メア、起きてっ! メアっ!!」
「うにゅぅ~……? もう、朝ごはんのお時間?」
なんだかお母さんに起こされて目を開けてみると、まだ外は真っ暗な夜中の時間だった。
だけど、何か燃えてるような明るさがチカチカと視界に入ってくる。
それに、なんだか煙くさい……??
────ッ、まさかッ!?
途端に一気に脳が覚醒した私は、周りの状況を分析する。
やられたッ!! まさか本当に、こんな夜中に襲撃を仕掛けてくるなんて……
領主の目的はお母さんのはず、なのにこんな危険な真似をしてくるなんて、正気じゃない!!
慌ててお母さんと一緒に外に出てみると、我が家が燃やされていた。
そして周りを囲うように軍隊のような兵士達が武器を持って待ち構えていた。
なんだコレ…… こんな、母子2人に対する仕打ちにする事じゃないだろっ!!
「お前らは完全に包囲されているッ!! 大人しく我々に従って付いて来いッ!!」
なんか偉そうな格好をした人が偉そうな事を言ってくる。
ああ、そう、分かったよ…… ちょっと久々に頭に血が上るような光景だよ。
お母さんが何したって言うんだ…… ただ静かに、ここで暮らしていただけじゃないかっ!
「メア…… ゴメンなさい。こんな事に、なってしまって……」
「お母さん、謝らないでっ!! 悪いのは全部コイツらなんだから!!」
それにこんな奴等、私の敵じゃない。
数だけ揃えて、蟻のように群がっているだけ。
でも、今の私はこの目の前の事に、かなり頭に来ている。
もう今回ばかりは本当に許さない。
魔法少女の真髄は、世の中の理不尽な悪を討ち倒す事。
私は絶対に、理不尽な悪には負けたりなどしないッ!!
「メタモルフォーゼ──殲滅モード」
遊びじゃない、本気の魔法少女の力。お前らに見せてあげるよっ!!




