第6話 秘策、大体諸刃の剣がち(デメリット多め)
高校も入学してからは早いもので1週間が経った。その間にあったことといえば委員会決め、部活動決め、最初の授業とかそんなものだ。朔夜や凪ともあまり緊張せずに喋れるようになった。慣れとは最強である。もちろん部活は帰宅部にした。家族との時間が減るのが嫌だからである。慶樹はサッカー部に入るようだが、朔夜はバイトをするため、凪は弟の迎えがあるということで俺と同じ帰宅部にするみたいだ。俺よりも立派な理由が少し羨ましい。
キーンコーンカーンコーン
やっと嫌いな数学の授業が終わった。日本語を話しているはずなのに日本語に聞こえないのは俺だけではないはず。
「学食行こうぜー!」
いつもの4人で学食に行く。栄成学園は割と設備がよく中でも学食がすごい。購買でパンも買えるし普通の食事もある。あととにかく安い。カレーがなんと250円、ラーメンは200円で食べることができる。俺はもちろん一番安いラーメンである。
「新、またラーメンなの?」
「いつか体壊す」
朔夜と凪に嗜められた、が美味いものは食べたくなるのが人間の性である。
「私のサラダあげる」
凪が俺にサラダをくれた。ありがとう、でも凪がサラダ苦手で体よく押しつけてるだけなのはわかってるからね。
「そういえばお前らテスト大丈夫か?」
慶樹の突然の問いに全員ポカーンとする。
「テスト?いつあるの?」
「大体2週間後、多分明日には範囲表が配られるぞ」
朔夜からの問いに慶樹が答える。サッカー部の顧問が教えてくれたらしい。
「赤点とったやつは部活動2週間禁止!って言われたからな、流石に勉強するわ。それよりもやばいのは...」
全員が息を呑む、一体何がやばいのだろうか。ためにためた慶樹が口を開く。
「赤点をとったやつは体育祭に出れないらしい」
「「「!?」」」
流石に驚きである。日程的にテストが2週間後なら5月の中旬、体育祭はその1ヶ月後である。流石に高校生活最初の行事に出れないのは嫌すぎる、まあ俺は入学式に出れてないのでいえたことじゃないが。
「俺と朔夜は大丈夫だと思うが...お前らはどうなんだ?」
慶樹と朔夜が俺と凪を見つめる。なんだその目は、まるで俺らが赤点取りそうと言いたげな目は。全然とりそうだぞこの野郎。
「大丈夫、私には秘策がある」
凪がポッケから何かを取り出す。もしかしてそれがあるだけでなんとかなるのか!?
テレレテッテレー
「カンニングペーパー」
「ダメだばかやろう」
慶樹が食い気味に突っ込んだ。確かになんとかはなりそうである、諸刃の剣すぎるが。
「新、お前は大丈夫なのか?見た感じ授業ほぼ寝てるみたいだが」
「...中学範囲が怪しいくらい」
「じゃあ今日からみんなで毎日勉強会だー!」
というわけで放課後に図書室で毎日勉強会をすることになった。
というわけでテスト編が始まります。体育祭が多分長くなる予定なのでそこまで長くはしないと思いますが1~5話みたいにガッツリ省いたりもないと思います。




