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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
踊り子の泉編

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さすがにこいつは…

ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!

 霧が立ち込める森の中、俺たちは四人で慎重に歩を進めていた。アフロディオンの幻影によって、誰もが裸の美青年の姿に見えるこのダンジョンでは、互いの識別が困難だ。


 とはいえ、さっきの戦闘でベリルとは意思疎通できた。アリアとバッツも合流し、ようやく心強い仲間がそろった気がする。あとは──


 目の前に、巨大な影が立ちはだかった。


「でけぇ……こいつはさすがにアフロディオンじゃないよな」


 全高は5メートルを超える。顔は相変わらずアフロディオンのものだが、肉体は筋骨隆々の巨人のそれだった。


「間違いねえ、あれはトロールだ」


 ベリルが構える。俺たちもすぐに戦闘態勢に入った。


 アフロディオンの顔をしているせいで妙にやりづらいが、気を抜いている暇はない。


 ベリルの剣が唸りを上げ、トロールの脇腹に斬りかかる。


――――――――――

【スキル発動:《ダイナミックスラッシュ》】

――――――――――


しかし──


「効いてねぇ!?」


 確かに斬撃は通っている。けれど、あの巨体は微動だにしない。


「固いっていうか、タフっていうか……いや、単にHPがバカみたいに多いだけだな」


 俺はすかさず距離を取り、魔法攻撃に切り替える。


――――――――――

【スキル発動:《ダークボール(Lv7)》×3】

【MP:93 → 84】

――――――――――


 三発のダークボールが連続してトロールに命中。爆発の煙が立ち込めた。


「やったか!?」


「……いや、まだだ」


 煙の中から、のっそりとトロールが姿を現す。


「ちくしょう、さすがに硬いな……けど、通じないわけじゃない!」


 アリアが呪文を唱え、氷の矢を放つ。


――――――――――

【スキル発動:《アイスバレット》】

――――――――――


 氷の矢がトロールの肩に突き刺さり、わずかに動きを鈍らせた。


「いける! 削りきれるぞ!」


 そのときだった。戦闘の最中、俺はふと違和感を覚えた。


(あれ?なんか……一人、多い?)


 斬りかかる剣の型、戦場の動き……俺の横を駆け抜けるそのアフロディオンの挙動に見覚えがあった。


(まさか……)


 俺はスキルを展開した。


――――――――――

【スキル発動:《鑑定》】

【MP:79 → 74】

――――――――――


 対象:アフロディオン(見た目)

 名前:リーゼロッテ

 種族:デュラハン

 HP:122/160 MP:38/40

 スキル:スタンインパクト/自動修復


「やっぱり、リーゼロッテか!」


 幻影の影響で見た目は完全にアフロディオンだが、戦い方と動きは間違いなく彼女のものだった。


「リーゼロッテ! 気づいてるか!? 俺だ、トオルだ!!」


 だが彼女──いや、アフロディオンの姿をした彼女は答えず、黙々とトロールに拳を叩きつけていた。


 それでもいい。今はそれで十分だ。


「さあ、あと一息だ!」


 俺は再び両手を構える。


――――――――――

【スキル発動:《鬼火(Lv3)》×2】

【MP:74 → 68】

――――――――――


 両手から放たれた炎が、トロールの体を包み込む。


 ベリルが切りかかり、アリアが火の魔法を叩き込み、バッツが素早く動いて脇腹を切り裂く。


 そして、リーゼロッテの拳が最後の一撃を打ち込んだ。


 トロールは咆哮を上げ、その巨体をゆっくりと崩しながら倒れた。


 残されたのは静寂。


「……終わった、な」


 ベリルが剣を収める。


 俺はリーゼロッテに向かって手を振る。彼女は反応しなかったが、ほんの少しだけ頷いた気がした。


「全員揃ったな。そろそろ最奥なんじゃないか?」


 俺たちは、再び霧の森の奥へと歩を進める。


 ──つづく──


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