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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
踊り子の泉編

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躊躇いの沼地

すみません仕事が忙しくて

連続で更新お休みしてました!


必要だなぁ!早め早めの行動!何にでも!

挿絵(By みてみん)


 アセノポリスから続く街道を馬車で走り抜け、俺たちは沼に差し掛かっていた。

 躊躇いの沼地──それは広大な湿地帯で、通行をためらうほどに足場が悪いことで名高い。

 底なしの泥が広がり、水面には腐った草が浮き、カエルの鳴き声と虫の羽音が不気味に響いている。

 ところどころから泡がぼこぼこと浮かび上がり、悪臭を伴った湿気が肌にまとわりつく。

 人間の足では進むたびに膝まで沈み、馬車など到底通れるはずもない。


 けれど、俺たちの馬車は進んでいた。

 ぬかるみを蹴り、泥をはね上げながら、それでも力強く──確かに、前へと。


「すっげ……本当に走れてる……」


「カロンさんの加護のおかげだね。旅人の加護、だっけ?」


 俺の隣でリーゼロッテが頷く。


 御者席から振り返るカロンが、得意げに鼻を鳴らした。


「そーだとも! オレはな、英雄エルメシア様から直々に加護を受けてるんでね。どんな悪路でも馬は走る、って寸法よ」


 なるほど。これがなきゃ、誤りの森まで何ヶ月も歩かにゃならんところだった。ありがてえ話だ。


 それを聞いたリーゼロッテが感心する。


「いやぁ、まさか本当だったとは。エルメシアが…そうかぁ…意外だなぁ…。」


 しかし、沼地の真ん中に差し掛かったとき──


「……止まれ! 何かいる!」


 ベリルの叫びとともに、馬車が急停止する。


 前方。ドロドロの泥の中から、ぬぅ……っと黒く巨大な影が立ち上がった。


「な、なんだあれは……!」


「スワンプゴーレム……だね」


 リーゼロッテが呟いた。全身が沼のヘドロで構成された泥人形。


「くそっ、やるしかねえ!」


 ベリルが剣を抜き、真っ直ぐに斬りかかる。


 だが──


「……効いてねえ!?」


 泥を切っても、傷一つつかない。


「どいてっ! 今度は私が!」


 リーゼロッテが拳を叩き込むも、ぐにゃりと拳がめり込むだけで手応えはない。


「ダメだ……物理が効かない……!」


「じゃあ、これなら……《アイスバレット》!」


 アリアの放った氷の魔弾がスワンプゴーレムの左腕に命中。


 バキィィンと音を立てて、腕が砕け落ちた。


「効いた!? 氷属性なら……」


「いや!再生してる! 周囲のヘドロを取り込んで……!」


 砕けた左腕は、すぐに近くの泥を吸い上げて復活する。


(この感じ……思い出す……)


 以前のスライムドラゴン戦を思い出す。

 そして、あの魔族ゴール。


 そうだ……こいつも、どこかに核がある。


「……よし、《ソウルタッチ》発動!」


――――――――――

【スキル発動:《ソウルタッチ》】

【MP:93 → 73】

――――――――――


 白いオーラを纏った右手を翳すと、スワンプゴーレムの中──頭部の奥に、白い炎のような光が見えた。


「いた……!」


 俺は空中に浮かび上がる。


「《影移動》発動!」


――――――――――

【スキル発動:《影移動》】

【MP:73 → 65】

――――――――――


 一瞬でスワンプゴーレムの背後へと回り込む。


 そして、その白炎を鷲掴みにする!


 ドロォ……っと、ゴーレムの身体が崩れかける。


「トオル!」


「まだだ……まだ、壊しきれてない……!」


 そのとき──


「任せろ!」


 バッツが叫び、俺の手元を狙ってナイフを鋭く投げた。


 パキィィィン!!


 ナイフが核に命中し、スワンプゴーレムの身体がドロドロに崩れ落ちる。


「やったか……!」


 沼地に沈んでいく泥の残骸を見下ろしながら、全員が肩で息をつく。


「ふう……厄介なヤツだったね」


「けど、無事撃破だ」


――――――――――

【レベルアップ!】

【Lv:16 → 17】

【最大HP:42 → 43】

【最大MP:93 → 95】

――――――――――


「よしっ……先を急ごう。誤りの森はもうすぐだ」


 再び馬車に乗り込み、俺たちはぬかるんだ地を走り抜ける。

 暗い湿地の奥に、静かに新たな試練が待ち受けていることも知らずに──


ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!

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