来訪者
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躊躇いの沼地を越え、ようやく《誤りの森》の入り口が見えた。
目の前に広がるのは、濃密な緑に覆われた森。木々はねじれ、葉は湿って重たく、どこか幻想的な雰囲気を漂わせている。
「ついに着いたな……誤りの森」
俺が呟くと、隣でリーゼロッテが頷く。
「もう日が沈むね。今日は手前でキャンプして、明日の朝から森に入ろうか」
「賛成。さすがにこの森に夜中に入るのはごめんだ」
俺たちは近くの平地に野営の準備をした。最後の夜だ。ガルデの戦士たち、そして商人のカロンとも、ここでお別れだ。
焚き火を囲みながら、ベリルが笑いかけてくる。
「まさか、こんな形でまた会えるとはな。旅ってのは面白いもんだ」
「本当。今度また、どこかで鉢合わせる気がするよ」アリアも微笑む。
バッツが笑いながら言った。
「そのときは今度こそ、一緒に冒険でもしようぜ、鎧のアネさん」
リーゼロッテがグッと親指を立てる。
「ふふ、それは楽しみだね」
そして、カロンまでもがしんみりとした表情で口を開いた。
「お前らさ、最初はマジでやべえやつらかと思ってたけど……なんだかんだ、悪くなかったぜ。また、いつかな」
それぞれの健闘を祈り合い、夜は静かに更けていく。
皆が寝静まったころ、俺とリーゼロッテは交代で見張りをしていた。眠らない俺たちは、焚き火の近くで座りながら、無言の時間を過ごす。
……と、ふと。
「……あれ?」
気付けば、焚き火の明かりが消えている。
周囲を見回すが、誰の姿もない。
「おーい、ベリル? アリア……? リーゼロッテ……?」
返事は、ない。
辺り一面、真っ暗な闇だけが広がっていた。
そして、その闇の中──一人の男が、ゆっくりと歩いてくる。
「……誰だ?」
姿が見えてきた。
蔦を身体に巻きつけた、ほぼ全裸の美青年だった。
その美貌は、性別を超えてどこか神秘的で、神々しさすらある……が。
「変態が出たァァァァァ!!」
思わず叫んだ。
青年は胸に手を当て、優雅に一礼した。
「ようこそ、旅人よ。僕の名はアフロディオン。美の英雄にして、この《誤りの森》の守護者さ」
ミュージカル俳優かってくらい、キザで芝居がかった口調。
だが、どこか威厳のようなものも感じさせる。
「君たちがここに来るのを、ずっと待っていたよ」
「待ってたって……なんでこんな状況に? みんなはどこ行ったんだよ!」
問い詰める俺に、アフロディオンは微笑んで言った。
「安心して。皆、無事だよ。……まぁ、今はね? ただし、これから先は君の行動次第さ」
「……は?」
「この森の試練を乗り越え、中心にある《踊り子の泉》に辿り着いたとき──僕の加護を授けよう」
アフロディオンは、ひらりと一回転して指を天に掲げる。
「だが、一つだけ覚えておいて。君は独りで挑戦することになる。森の中のどこを探しても、仲間の姿は見つからないよ。頼れるのは己の力、そして……美しき真実を見抜く審美眼だけさ」
なんだよその試練、意味が分からない。
「……一人で、森に挑めってのか?」
アフロディオンはウィンクしてみせた。
「そう、さあ──美と知性と勇気の旅へ、いざ踏み出すんだ、トオル」
「……くそ、なんか調子狂うな……」
けれど、やるしかない。久しぶりのソロってことか。 俺は拳を握り、森の奥へ進む。
仲間と再び会える日を信じて。
──つづく──
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