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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
賢者の書房編

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爆走、アセノポリス。

ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!

挿絵(By みてみん)


 白い光が弾けて、俺とリーゼロッテの体が転送魔法陣の上に現れる。


 眩しさが消えた瞬間、俺たちはアセノポリスの街に戻ってきていた。


「……ふぅ。無事戻ってこれたな」


 俺がそう呟くと、リーゼロッテも頷く。


「うん。ところで、次の目的地ってどこにあるんだ?」


「“踊り子の泉”は、この街から北にある“誤りの森”という場所にあるんだよ。地図上で見るとそう遠くはないように見えるけど、あの森の入り口まで徒歩で向かうとなると、何ヶ月もかかるって言われてる」


「え、何ヶ月!? マジでそんな遠いのかよ……」


「でも、まあ地道に進むしかないね。急ぎすぎても道はひらけないものさ」


 そんな話をしながら、俺たちは知恵の塔の出入り口へと向かって歩いていった。


 その時──


「ひ、ひいぃっ! で、出たぁああああああああっ!!」


 突然、悲鳴が響いた。


 振り返ると、そこには守衛が立ち尽くしていた。目をむき、指を震わせながら俺たちを指差している。


「おいおい……あれって……」


 俺が言いかけた時、リーゼロッテが周囲を見回して言った。


「トオル、朝だ。もう夜が明けてるよ!」


「うわっ、マジかよ! もう朝か!」


「ど、ど、どうしよう……!」


「いや、もうここに用はないだろ! 強行突破でアセノポリスを脱出するぞ!」


「が、がってん! それが一番得意だ!!」


 俺たちは目を合わせると、全速力で走り出した。守衛の叫び声が後方から響く。


「な、何なんだあいつらァァァァ!!」


 リーゼロッテは先頭を切って駆け、ショルダータックルで守衛を弾き飛ばす。


「ぎゃあっ!」


「……本当、こういう力技だけは得意だな、コイツ……」


 俺が呆れながらもついていく。


 朝日が差し込む中、アセノポリスの街は徐々に活気を帯びていた。だが、首のない全身鎧と白い美少女幽霊が街中を爆走する光景に、市民たちは騒然とする。


「ぎゃあああっ!? な、何あれ!!」


「ひぃぃっ、化け物だあああ!!」


「く、くそっ……あまりにも居た堪れねえよ!」


「我慢して! もうすぐ門だよ!」


 ようやく門が視界に入り、俺たちは全力で駆け抜ける。


「で、出たああああ!! ほら! 昨晩知恵の塔に出てきたお化けだよ!!」


 門の前にいた守衛たちの中に、あの昨晩の守衛の姿もあった。


「う、うわっ……マジでごめん、おっさん……」


 俺が申し訳なさを感じる中、リーゼロッテが叫んだ。


「スタン……インパクトォ!!」


 拳を地面に叩きつけ、衝撃波が広がる。


 ――――――――――

 【スキル発動:《スタンインパクト》】

 【MP:38 → 28】

 ――――――――――


 衝撃波を受け、守衛たちが一斉に硬直する。


「お勤めご苦労様!!」


 その隙を縫って、リーゼロッテが守衛の間を突っ切る。


「本当にすまん……大人しく出てくから、追いかけないでくれよ……」


 俺は申し訳なさそうに頭を下げながら、守衛たちをすり抜けていった。


 こうして俺たちは、ほとんど逃走のような形でアセノポリスを後にした。


 しばらくして街が遠ざかり、舗装された街道に出る。


「たしかに…俺たちには人の目を欺くスキルが必要だよな…。」


 そう言いながら俺は一息つく、いや…ついたのはため息だな。


「一刻も早く、踊り子の泉に向かわないとね。北は…あっちだよ。」


 俺たちは、北を向いて歩き出した。


「ああ、次の目的地は“踊り子の泉”……だな」


「うん。“誤りの森”を抜けて、踊り子の泉、そしてアフロディオンの霊廟へ──だね」


 空はすっかり明るくなっていた。


 こうして、俺たちの新たな旅が始まったのだった。



つづく



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