真の霊廟
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リッチを打倒した静けさが、ダンジョンの第五層《霊廟》に広がっていた。
「にしてもアンタが俺っ子美少女だったとはねぇ。アタシは私はてっきり男の子だと思ってたんだけど。」
リーゼロッテがこちらを見ている。頭はないが、確実にニヤニヤしながら舐めるように見ている。
「いやぁ、俺も男だっ…た、と思うんだけどな…」
俺はそっと浮かびながら、自分の手元を見下ろす。 白く発光する腕、細く、しなやかで、どこか女性的だ…というか、胸元を見下ろす。慎ましくもしっかりとある、その…胸が。なんか、何だろう…自分の体なのにドキドキする。
(……これが、俺の新しい姿)
ステータス画面をそっと開いてみる。
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【名前】執念深きトオル
【種族】スペクター
【レベル】11
【HP】24 → 37【MP】63 → 83
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(スペクターって……やっぱレイスじゃない。)
男として生きてきた記憶と、今の体との乖離。
鏡があれば確認できたんだろうけど、この姿が“元の俺”とまるで違うことだけはわかった。
(いや、まあ霊体だし、性別なんて曖昧なもんかもしれないけど……)
「ふぅ。ひとまずこれで全部、終わったわけだ」
鎧の軋む音と共に、リーゼロッテが振り返る。
俺もふわりと彼女の隣へ移動した。
「ま、ダンジョンのボスは倒したし……俺の修行目的も、一応達成ってことで──」
その言葉に、リーゼロッテがふっと微笑む。
「……アンタ、ほんとにそれで満足?」
「え?」
「私がこのダンジョンに入ったのは、別の目的があったからなんだよね」
彼女は静かに、けれど確かにそう言った。
「……目的?」
「うん。第五層まで攻略すれば終わりだと思ってたでしょ? でもね、本当の目的地は、第四層の奥──ダンジョンスイーパーの向こうにある“真の霊廟”。」
「真の……」
「《アーレイスの霊廟》。私が墓参りに行かなきゃいけない、大事な場所なんだ」
俺は一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
「ちょ、ちょっと待て、じゃあ、俺たち……まだ終わってないってことか?」
「そういうこと。武者修行はここで終わりでも、アンタ、付き合ってくれるよね?」
そう言って、どこか悪戯っぽく笑う。顔なんて無いのに。
「ま、まあ……ここまで来たんだし、行くしかないよな」
頷きながらも、俺の中では別のざわめきが生まれていた。
“墓参り”──そして“アーレイス”という名前。
なぜだろう、妙に引っかかる。
(アーレイス……何か知ってるような、でも思い出せない……)
二人は霊廟を後にし、一度降りた階段を再び上がろうとしていた。
──つづく──
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