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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
囁きの森編

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森のマタンゴ

ブックマーク、高評価をしてくれたそこの君!

ありがとう!今僕は君のために頑張っているよ!

まだしてない君たち!いつまでも、待ってるぞ!!

挿絵(By みてみん)


じめじめした森の空気が、今日も肺──いや、霊体のどこかにまとわりつく。


「東の森、って言うんだったな。どうにも落ち着かねぇ……」


薄暗い木立の間をふよふよと進んでいると、かすかに“ぷしゅっ”という音が聞こえた。


──来たな。


ふらりと姿を現したのは、かつて見たあの存在。赤紫の傘をかぶった、ぶつぶつ模様のキノコ型魔物。


「……マタンゴ、再び」


相変わらずモタモタとした足取りで歩いてくる。情けないほど短い手をちょこちょこ動かしながら、顔に浮かぶのは何ともいえない「やる気なさそうな表情」。


《観察》


――――――――――

【名前:マタンゴ】

【レベル:5】

【HP:32/32】

【スキル:毒胞子、しびれガス】

――――――――――


「やっぱお前か。変わってねぇな……」


マタンゴは“ぷしゅう”と毒の胞子を撒き始める。視覚的にはえげつない濃紫の霧が広がるが──


スカッ。


「効かねぇのよなあ、これが」


さらに“ぷはーっ”としびれガスも撒いてくるが、それも空振り。物理干渉のデバフ攻撃は霊体のトオルには通用しない。


「けどまあ、せっかくだし試させてもらうぞ……!」


トオルはゆらりと前に出る。


手をかざすと、そこにふわりと青い炎が灯る。


「鬼火ハンド、発動」


進化してから気づいた、俺の“手”は鬼火そのもの。手を燃やし、相手に触れてダメージを与える──それが《鬼火》の新しいかたち。


ぺちっ。


マタンゴのぶよぶよした身体に軽く触れる。じゅう、と焼ける音がして、少しだけ焦げたような煙が上がった。


【ダメージ:2】


「……やっぱかてぇな、お前。魔法防御が高いのか」


そう、鬼火のダメージは魔法攻撃扱い。だから、マタンゴのように魔法防御が高い相手には効きが悪い。


「よし、次。《ダークボール》だ」


ぽうん、と黒い球体をその場に設置。


マタンゴはふらふらと歩いて──そのまま突っ込んできた。


ドシュッ。


球体が炸裂。少しだけ吹き飛ぶマタンゴ。


【ダメージ:1】


「……なんで笑ってんだお前、ってくらい動じてねぇな」


視線をそらすと、マタンゴはまたも“ぷしゅう”と毒を撒きながら、もたもたと歩き始めていた。


「ダサ可愛い……というか……むしろ、癒されるわ……」


もはや戦闘というより“日常の風景”レベル。


「……まあいいや、放っておこう。お前は、森のゆるキャラ枠で採用だ」


トオルはマタンゴの横をすり抜けて、森の奥へと戻っていった。


背後では、マタンゴがよろよろと立ち上がり、無言で自分のしびれガスに包まれていた。


「……自分で当たってどうすんだよ……」


──その姿に、トオルはほんの少しだけ笑ってしまった。


ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!

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