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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
囁きの森編

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囁きの森

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挿絵(By みてみん)


 空気が変わった──。


 「……ここが、『囁きの森』か」


 死霊の寝床を後にし、地上に戻ってきたトオルが最初に目にしたのは、霧に包まれた鬱蒼とした森だった。木々の背は高く、枝葉が昼の日差しすら遮って、まるで常に夕暮れのような薄暗さを保っている。


 ふよふよと浮かびながら、森の入り口を見つめる。


 「じめじめしてるし、薄暗いし……雰囲気だけなら死霊の寝床より陰気だな」


 とはいえ、この森は世間的には「危険の少ない、空気の悪いだけの森」だとされている。森の奥には“静かの源泉”と呼ばれる清水が湧いているらしいが、それ以外は特に資源も名所もない。


 ──なのに、なぜか、胸がざわつく。


 「まあ、今の俺には、いろんな意味で“森”はありがたいけどな。動物系の魔物が多いなら、観察と祟りの実験にはうってつけだ」


 トオルは森に足を──いや、火の玉のまま身を──踏み入れた。



 森の中には一本道が通っていた。朽ちた看板には「東の森」と刻まれている。


 「なるほど、森の中を東西に分けて呼んでるのか。ここが東なら、西側もそのうち行くことになるんだろうな……」


 辺りは静かで、時折ピチピチという水音のようなものが聞こえる。それに混じって、草を踏むような、ザッというかすかな音も。


 ──何かいる。


 直感で、トオルは道の端の木陰に身を隠した。


 数秒後、ふわりと草をかき分けて現れたのは、全身が苔に覆われたような、小柄な植物の魔物だった。


 「……マタンゴ、か?」


 見た目はどう見てもダサ可愛いキノコだった。つぶらな瞳、ぷるぷると揺れる傘。おまけに動きがモタモタしている。


 「……え、これが魔物? なんか……思ってたのと違う」


 だが次の瞬間、マタンゴがぷしゅっと音を立てて胞子を噴出した。ぶわっと広がる紫の霧。


 《観察》を発動。


 ――――――――――

 【名前】マタンゴ

 【種族】植物系魔物

 【レベル】5

 【HP】22/22

 【スキル】毒胞子、しびれガス

 ――――――――――


 「ふむ……スキルはデバフ系か。けど、物理属性攻撃だから俺には効かないな」


 霧の中を突っ切って、鬼火をぶつけてみる。


 ボウッとマタンゴが軽く燃えた。


 「……ちょっとは効いてるっぽいけど、やっぱり火の通りが悪い。魔法耐性が高めなんだな、こいつ」


 マタンゴは炎に焦るような素振りも見せず、モタモタと逃げる素振りを見せている。見ていて、なんだか微笑ましい。


 「よし、これは……放っておいても良さそうだな」


 マタンゴを横目に、トオルは再び森の奥へと進んでいく。


 「この森、見た目以上にややこしいな。ルートも分かれてるし、迷いそうだ……」


 そう呟いたその時、背後から微かに獣の気配がした。


 耳を澄ます。低い唸り声。──フォレストウルフか。


 「さて……歓迎してくれるみたいだな」


 トオルは火の身体を回転させて、森の静寂に飛び込んだ。



 囁きの森。トオルにとって新たな戦いと成長の舞台。


 だが彼はまだ知らない。


 この森の最奥で、彼が奇妙な“巨木”と出会い、そして“人間”との新たな戦いに巻き込まれていくことになることを──。

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