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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
詩人の湖畔・狩人の水面編

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表情

いつも読んでいただきありがとうございます。

ブックマーク・応援・感想、全部作者の栄養になっています。よろしければぽちっとしていただけると泣いて喜びます。それではお楽しみください!


ダンジョンを出ると、外の空気が肌に触れた。

昼の光が眩しい。石畳の冷たさとは違う、草と土の匂いがする。

三人で、しばらく黙って歩いた。

リーゼロッテが先頭を歩いている。ズンズンと、さっきと同じ歩幅で。鎧の軋みだけが規則正しく聞こえる。

俺はその背中を見ながら、ずっと気になっていたことを口にした。

「なあ、リズ」

「なに」

「セイクリッドフレアって……何なんだ。あんなに怒るくらいだから、ただのスキルじゃないだろ」

リーゼロッテは歩みを止めなかった。

少しの間があって。

「自爆技だよ」

明るい声だった。いつものリズの声だった。

「トオルにとってはね」

「……は?」

「内なる魔力を全て聖なる光に変換する神聖魔法。術者の魔力が尽きるまで、止まらない」

俺は足を止めた。

「…………」

「なんてもんよこすんだあのバカ女ァ!!」

鳥が飛び立つ音がした。

「声でかい」

「でかくもなるわ!!」

リーゼロッテが、振り返った。

「使わないでね、絶対に」

声は、いつもの調子だった。

だけど——

今ほどリーゼロッテがどんな表情をしているのか、気になったことはなかった。

首から上のない鎧が、こちらを見ている。

風が吹いた。

「……ああ」

俺は短く答えた。

リーゼロッテが前を向いて、また歩き出す。

俺とニッグが続く。

草と土の匂いの中を、三人で歩いた。


──つづく──

最後まで読んでいただきありがとうございました。

感想やコメントをいただけると、続きを書く力になります。ブックマーク・応援もとても励みになっていますので、よろしければぜひ。また次回お会いしましょう!

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