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異世界で無双したいが内容が農業ゲーなんだが  作者: チャンポンサニーレタス
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報連相…違う、ほうれん草

「んー、前よりはあったかいけどまだ寒いなー」

「まだ2月だぞ、そんなに早くはあったかくならん」

「そうだよね」


野原で寝転んで寝るのにはちょっと寒いような日

毎度毎度同じく朝から畑にいた


「畑にいるってことは…」

「うん、今日はほうれん草を植えるよ」

「ほうれん草かー、ほうれん草って6月とか8月とか夏に植えるイメージあるんだけど」

「夏は夏で植える物多いから春まきにするかーって」

「めんどくさがるな」

「で、前準備なんだけど、もう畝立てておいたから、もう種撒いてけるよ」

「その手際の良さを別のところで活かして欲しいわ」

「いつも手際いいでしょ、俺」

「ほんとかなぁ?」

「ほんとだよ」

「まぁそんなことより、早速種を植えていこうと思うんだけどー、まず畝見て」

「うん?」


畝をよーく見ると何やら溝が入ってる

これはいわゆるまき溝という者で、すじまき、という植え方をするのに必要なものである

まぁ簡単に言うと一直線に植える目印みたいな物である


「これに種を植えてくの」

「へー、めんどくさそう」

「ちなみにすじまきの他にばらまきっていうものもあるけど、なんかどっかの記憶でほうれん草はすじまきで植えてた記憶があるからこっちにしたわ」

「なんの記憶だよ」

「知らん、前世かな」

「んなわけあるか」

「まぁ、ないわな…よーし、それじゃあやっていくかー」


ルイが大きな背伸びをしながら言った

それに続けてヒロマサが「おー」と言う

何度見たんだこの光景…


それはそうとして、ルイが倉庫の方から種を持ってきた

毎度同じく袋いっぱいである

しかも2個


「なぜに2袋」

「植える分を二つに分けておいた」

「なるほど」

「よし、じゃあ植えていきますが、今回は少し多めに植えます」

「なんで?」

「ほうれん草の間引きは2回あるからね、まぁ多くなくても良いけど多かったらダメというのも無いし」

「ふーん、要するに仕事が増えたと」

「ザッツライト、それじゃあ植え方を…と言いたいけれどー、まぁなんだ、普通に植えていけば良いのでー、何もないですはい終了行ってこい!」

「何も頭に入って来なかったけど行ってくるわ」


とりあえず種が入っている袋がルイから手渡されたので、それを受け取って種を植え始めた

気をつけることやコツなどなどは一切ないのでただ淡々と植えていくだけのなっている

…つまらん

まぁ、そんな私念は置いといて

細かいことが苦手で有名なヒロマサだが今現在は


「あれ、なんかヒロマサ植えるスピード早くなってね?」

「いやー、やっぱ慣れってすごいねー、もうすぐで終わりそうだわー」


なんか手つきがプロになっていた

そりゃ仕事をめっちゃしていたら上達はするだろうけど

なんかヒロマサがテキパキしていたらなんか違和感がある

…わからなくもない

だってあのヒロマサだし、いつもポカやらかすヒロマサだし

そんなヒロマサがうまくやってると…ね?

隠キャのオフが陽キャみたいな?

クラスのデブがドラムめちゃうまい的な?

…多分たとえが全く違うと思うが

とにかくヒロマサがうまくやってると違和感がすごい

…というルイの考えなど通じるわけがなく


そんな話をしているうちにもうヒロマサが種植えを終えたらしくルイの元に走ってきた

経過時間たったの1時間


「おわたよ」

「うん…こんなに早く終わったのはテキトーなのか上達してるのかわからないけどお疲れ」

「多分上達だと思います…絶対適当にはやってないよ」

「説得力皆無」

「ヒドっ、てかそっちはできたの?」

「うん?あー、種植え?」

「うん、そこから動いてなくない?」

「いや、もう終わってるよ、てかこっちの袋には種入ってない。入ってるのは藁です」

「へ?」

「つまるところ俺がヒロマサに渡した袋に今日植える分の種が入ってたの。ヒロマサが全部植えたってわけだな、お陰でサボれたからありがとさん」

「…つまり騙したと」

「そゆこと」

「素晴らしい性格ですね」

「お褒めに預かり光栄です」

「褒めてない」

「あはは、ってヒロマサさん?なんか額に青筋浮かべて近づいてきてない?」

「歯食い縛れよー?」

「ちょ、タンマ、ストップ、ストーップ!」


このあとたっぷりヒロマサからお仕置き(主に暴力)お受けたルイ

多分今後はこういうおふざけの行為は減る…ハズ

まぁ、減るわけないか

「次やったら許さんからな」

「えー、ひどーi(殴)」

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