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異世界で無双したいが内容が農業ゲーなんだが  作者: チャンポンサニーレタス
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アゲイン農業in the house

「…何これ」


ヒロマサは出された朝食に困惑していた

なんせりんご(カットされた奴)にナッツバターが塗ってあるのだ


「りんごに…ナッツ?」

「これが健康に良いらしいよ」

「どの辺が?」

「果物って時点で体にいいし、ナッツバターにはタンパク質と健康的な脂質が入ってるんだよー」

「でもなぜそれを合わせた?組み合わせが絶望的なんだが?初めて見たよ、身構えちゃう朝食」

「警戒しないでって、まぁ食べてみなよ、美味しいからさー」

「うっ…」


おそるおそるヒロマサが一切れ口に運ぶ

味は…悪くなかった

むしろ美味しいと思うぐらいだ


「あれ、案外…あう?」

「だろ」

「うん…不味くはないね」


二切れ…三切れと口に運ぶヒロマサ

それを見ながらニヤニヤするルイ

正直キモ、ゲフン


「それにしても美味しいは美味しいんだけど…量が少ない」

「それは思った、りんごだけだと足りない感じ?」

「そうだね」

「まぁ、頑張れ」

「量を増やせ!量を!」


りんごをカットしたやつだけじゃあヒロマサのお腹が膨れるわけなく…

昼食前にがっつりおやつを食べるというオチがつくのはまぁ、誰でもわかったであろう

朝食はちゃんと取りましょう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「なんか面白いことないかなー」


ヒロマサが絶賛暇していた

なんせ今日は農作業も特になくやることがないのだ


「ゲームとかこっちにあれば良いのになー、ま、そんなもんないけど」

「え?なになに?今暇してるって?」


そんな独り言に食いつかない人がいないわけなく…

いつも通りルイが飛んできた


「う、うん、暇だけど…」

「そんなあなたに!」


ルイが後ろに隠してたスコップをサッと取り出した

ついでに軍手も装着して


「家庭菜園はどうだい?」

「家庭菜園?こんな季節に?」


家庭菜園って夏にやるもんでしょ、とヒロマサが言うとチッチッチ、とルイが返す

人差し指を振る動作がうざい


「家庭菜園は冬が本番!冬の野菜は甘くなるからおすすめだよ」

「へー、でもこんな季節の野菜って何があるの?」

「この頃は小松菜がイイゾ」

「へー」

「で、種なんだけどー、もう準備してあります」

「え、もう準備してあるの!?」

「というか植えようとしてたやつがある」

「それ使って大丈夫なの?」

「種はだいたい2〜3年ぐらいは生きるから大丈夫だよ」

「へー、初耳ー」

「それじゃあ外いこか」

「わかった」


ヒロマサは夏に使ったプランターを押し入れから引っ張り出して外へ向かった

外にはルイが準備したのであろう、石やらなんやらが小分けして置いてあった


「よし、それじゃあやっていくか」

「おー」

「ではでは、まずはプランターに鉢底石を入れてください」

「どんくらい?」

「そこが見えなくなるぐらい」

「わかったー」


ヒロマサが鉢底石が小分けしてある袋を取った

プランターにザラザラと石が入れられていく


「あー、そんくらいで良いよ、そしたら野菜用培養土を入れて〜」

「これは?」

「縁まで2cmぐらい残しといて」


今度は野菜用培養土の入った袋を取っていれ始めた


「プランターいっぱいに入れるの大変だなー」

「入れすぎるなよ」

「わかってるって」


最初はスコップですくって入れてすくって入れてを繰り返していたがさすがはヒロマサ、袋をひっくり返して直接入れ始めた

そのあたりさすがとしか言えない…


「おー、さすがめんどくさがり屋」

「強行突破です」

「使い方間違ってる気がする…まぁいいや、そしたらー深さ1cmぐらいの溝を2列作って」

「種植えるところかな?」

「正解」

「え、列ってどのくらい離しとけば良い?」

「だいたい15cmぐらい空けとけば良いかなー」

「りょ」


溝を土をザーっと指でなぞって作る


「力が強すぎですね、どう見ても深さが2cmぐらいなんだけど」

「あれ、おかしいな」

「まぁ見とけって」


ルイがヒロマサのと同じように溝を作ってみせた

ちゃんと直線で深さも1cmぐらいだ


「これが経験の差ってヤツ!?」

「知らん、こんなん誰でもできるって」

「ここに私って言うできてない人がいるんですが」

「知りませんそんな人、ヒロマサの力が強いだけ」

「ヒドイ」

「はい次、種、まいてって」

「何粒ずつぐらい?」

「ザーってやっちゃって良いよ」

「適当でいい感じ?」

「うん」


言われた通りザーッとまいた

そりゃ一箇所に固まってるところがあったり全然ないところもあったり


「密度がおかしい、ちゃんとバラせって」

「文句が多いなー」

「育たなくなるからちゃんとまけって」

「えー、めんどいなー」


固まってる部分の種をいい感じにバラした

ヒロマサがやった割には上出来なぐらいに


「どうだ、完璧だろ」

「そうだね、そりゃクソがって思うくらい完璧だね」

「なんで俺が完璧にこなすとムキになるかなー」

「知らないです、そんなことより仕上げ、土被せて水やって」

「その流れは去年もやったね」

「それじゃあやって」

「ok」


そこからは特に何もなく…

種植えは無事終わった

そして家庭菜園なんだから家のベランダで育てるに決まってるでしょ、と言い張るヒロマサの意向で家のベランダにプランターは置かれた


「じゃあこれの世話頑張れよ」

「まっかせなさーい」

「…少し不安」


その予感が当たったのか2日目ぐらいから水やりをするのを忘れ始めていた

せめて3日ぐらいまでは続けろよ、三日坊主でもないじゃんとツッコミを入れるルイであった

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