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異世界で無双したいが内容が農業ゲーなんだが  作者: チャンポンサニーレタス
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レモン消費大作戦

「うーーーん」

「何頭抱えてるの?」


昼ごはんを食べてまったりとした時間を過ごしていた頃

郵便物が家に届いた

そしてルイがその中身を見て頭を抱えているのだ


「何が届いたの?」

「ん?あぁ、これだよこれ」

「?」


ヒロマサは箱の中を覗き込んだ

そこには綺麗な黄色のレモンが入っていた


「わー、レモンじゃーん」

「あれ、ヒロマサレモン食えるのか」

「はちみつレモンの飲み物とかよく飲むよ」

「ならいつもよりは楽になるか」

「でもなんで頭抱えて唸ってんのよ」

「これ見りゃわかるだろこれを!」


ルイがレモンが入っている箱をひっくり返した

もちろんレモンが転がっていく

…だがその数がやばい


「え、これ何個入ってんの?」

「ざっと42個ぐらいだな」

「多くね!?なんでそんなに…てかこれ何?頼んだの?」

「いやこれいわゆる仕送り的な奴、こっちは全然困ってないんだけどあっちが聞かずにこうやって送ってくるわけ」

「でもなんでレモン…」

「うちの親レモン農家なのよ」

「あー、だからレモンの詰め合わせなのね」

「毎年この時期になるとこうやって送ってくんの、でこの処理に毎年困るわけ」

「なるほど…ねー」

「去年は全部ジャムにしたけど今年はなー」


うーん、とルイが考える

その時不意にヒロマサのお腹が鳴った


「…さっき昼飯食ったばっかなんだが?」

「ごめん、もうそろそろおやつの時間だなー、と思って」


時計を見ると2時半ぐらいだ

これを好機と見たのかルイがレモンを一つ手に取った


「よし、ならレモン使ってなんかおやつ作ろうか」

「え、良いの?」

「レモンが減ってくれて助かるしね」

「おー、で、何作るの?」

「レモンジャムはおやつに入らないしなー、クッキー…はめんどいし…」

「カップケーキとかは?」

「ベーキングパウダーねぇわ」

「うー…じゃ、じゃあチーズケーキとかは?レモンのやつとか食べたことあるし」

「チーズケーキねぇ、材料あるかちょっと見てくる」


そう言ってルイは足早でキッチンの方に行った

そしてしばらくすると材料を色々抱えて戻ってきた

そしてそれをよっこいせ、と机の上に置いた


「材料あったし作ってみるか」

「お、チーズケーキにするのね」

「聞いたら食べたくなってきちゃった」

「あるあるだね」

「で、材料はここにあるけど、いつものアレに登場してもらいます」

「表君ね」

「それ、で材料は…」


・クリームチーズ 200g

・ヨーグルト 200g

・卵 2個

・砂糖 45g

・薄力粉 30g

・レモン 1個

・はちみつ 大さじ1

・ビスケット 60g

・溶かしたバター 30g


「…以上」

「やっぱケーキを作るからか材料が多いね」

「じゃ、早速作ってみようか」

「おー」


よし、作ろうと言ってヒロマサはキッチンの方に向か…おうとした

しかしルイに肩を掴まれて止められた


「何?」

「キッチンの方でやろうとしても狭いからこの机の上でやるぞ」

「あ、わかった、けど道具は?」

「…持ってくるか」


ルイはまた足早にキッチンに向かいまな板やらなんやらを持ってきた

もちろん包丁などはもう一往復して安全に運んだ


「よし始めるぞ、まずはビスケットをポリ袋に入れた後、めん棒とかで砕いて、溶かしたバター加えて混ぜといて」

「わかった」

「その間に俺はレモンを切っとくぜ」


ヒロマサはビスケットを砕き始めた

力作業は得意なヒロマサ、少し硬いビスケットも苦も無く砕いていく

一方のルイといえば力が少し弱いのでレモンを切るのは楽だったが次の工程であるレモンを絞るのに苦戦している


「ふん!」

「大丈夫か」

「大丈夫だ問題ない」

「大丈夫かなぁ、こっちは終わったぞ」

「ぐぐぐ…」

「なんでレモンを握って絞ろうとしてんだよ」

「うちレモン絞るアレないのよ」

「作れよ」

「めんどくさい」

「ヲイ」

「ぐぐ…はぁはぁ、こんなもんでいいでしょ」

「まぁ良いんじゃね?知らんけど」

「よし、で、ヒロマサの方はできたのか?」

「できてるよ」

「そしたらなぜか家にあったケーキ用の型に流し込んで」

「なんであったことが知らないんだよ」

「知らないよ」

「で、流し込んだら?」

「冷やす」

「わかった」

「そうしたらさっき半分に切って絞ってない方のレモンがここにあるけどこれをいちょう切りにしていきます」

「包丁なら任せてください」

「お、できるのか?」

「包丁は得意だからね」

「じゃあ任せようかな、それじゃあ俺はその間に俺は次の作業をしますかね」


そう言ってルイは材料の中からクリームチーズと砂糖、ヨーグルトを取り出す

そしてボウルを持ってきてクリームチーズ、砂糖を入れ泡立て器で混ぜ始めた


『カカカカカカ』


室内に泡立て器で混ぜる音が鳴り響く


「わ、混ぜるの早」

「今までにどれくらい泡立て器を使ったと思ってるんだい?こんなの朝飯前だよ」

「もう昼飯食いましたけど」

「じゃあ晩飯前か、で、そっちは終わった?」

「終わったで。こんなんか?」

「こんなんこんなん、そしたら鍋そこにあるからレモン入れて、はちみつも入れようか。中火にかけて沸騰するまで待って」

「おけ」


ヒロマサは鍋を取り出して水を入れる

そして火にかけ少し適当だがレモン(いちょう切りにしたやつ)を投げ入れ、はちみつも少し乱暴に入れた

性格が出ている…

そして中火にし、鍋の前に椅子を持ってきて注視してる

そこまでしなくて良いのに…と思うルイであった

その頃、ルイは先ほどまで混ぜていたものにヨーグルトを加えて皿さらに混ぜていた

しかし流石の農業従事者といえど疲れてきたらしくさっきよりもスピードが落ちてきた


「はぁ、疲れたな…ヒロマサ、混ぜるの変わってくれないか?」

「ん?別に良いけど…疲れたんか」

「電動のやつがあれば便利なんだけどねー、あいにくないんだよ」

「レモン絞るやつと同様に作れば良いじゃん」

「構造わかんねーし作れねーよ」

「そっか…まぁ良いや、変わるよ」

「よろしく」


そう言ってヒロマサはルイからボウルと泡立て器を受け取るや否や勢いよく混ぜ始めた

ルイには混ぜるスピードは劣るがそれでも結構早い


「おー、ヒロマサもなかなか早いなー」

「技術なんていらない、こういうのは!全部!力任せで良いんだよ!」

「わー、すごい脳筋な発想ー、こぼすなよー」

「大丈夫、そんなヘマはしないよ」

「と言って前回ヘマをやらかしたのは誰でしょうねー」

「だ、誰だろうなー、あはは」

「ヘマだけはするなよ…おっと、危ない、沸騰してるし弱火にしてっと、そしたら…卵でも溶いとくか」


ルイは今使ってるのと別のボウルを引っ張り出してそこに卵×2を入れた

そして菜箸を手に取り卵を溶いていく…

ちょうどその頃ヒロマサも混ぜ終わったらしく手を止めていた


「ん?できたのか?」

「うん、こんな感じじゃない?」

「どれどれ…うん、そんな感じでいいよ、そしたらちょっと待ってね」


ルイが卵を溶くスピードを上げた

まぁ、卵を溶くだけなのですぐに終わる


「そしたらこの溶き卵を半分入れるのでさらにそれを泡立て器で混ぜてください」

「わかった」


そう言ってルイは手に持ってる溶き卵をボウルの半分入れた

ヒロマサは入れ切ったことを確認してまた混ぜ始めた

しばらく泡立て器で混ぜたあと、ルイはまた卵を入れた

そして混ぜまくり


「うん、ヒロマサ、その辺でいいよ」

「こんなんで良いの?まだ混ぜ足りないんだけど」

「混ぜ足りないって何!?もう良いから次のステップに行くよ」

「ほーい」

「そんなテンション低めで言わないで!次も混ぜる作業だから!」

「え、次も混ぜるの?やったー」

「えーっと、たーしーか薄力粉とレモン汁を入れるんだっけな」

「これ?」


ヒロマサがレモン汁が入っている器を持って見せた


「そうそれ、あとは薄力粉は…これか、これとそれを入れて混ぜる!」

「よし行くぜ」


ルイが薄力粉とレモン汁を入れた直後、ヒロマサが泡立て器で勢いよく混ぜ始めた


「うわ、ちょっと急に混ぜ始めんなよ」

「いやぁ、混ぜたい衝動に駆られて…」

「混ぜたい衝動ってなんだよ…ってハッ、鍋忘れてた!」


ルイが急いで鍋の火を止めに行った

ヒロマサはそんなルイの背中を何やってんあだあいつ、というような目で見ていた


「ふー、危ない危ない、危うく焦げるところだった」

「焦げてんじゃないの?」

「いや、見た感じ焦げてなかったからセーフ」

「忘れてたからアウトだろ」

「良いんですー、でヒロマサ、混ぜれたか?」

「こんなんで良いやろ」

「うんok、そしたらもうそろそろ完成やぞ」

「お、いよいよか」

「そしたらさっき冷やした型あるじゃん」

「あー、アレね」

「それにこの混ぜてた奴をさらに入れてオーブン180℃20分で焼く」

「おっけー、入れてくるわー」


入れてきた

〜20分後〜


『チーン』

「お、鳴ったな、そしたら持ってきてって、ヒロマサ?」

「持ってきたよ」

「なった瞬間撮ってきたのか…早いなぁ、そしたらさっき焦げそうだったいちょう切りにしたレモンを乗せてさらに180℃15分でまた焼く」

「また焼くのか…」

「というわけでもう一回入れてきて」

「おけ」


入れてきた

〜15分後〜


『チーン』

「鳴ったな」

「持ってきたで」

「さっきもこの流れだったしもう慣れたわ。…焼き上がったら冷やしてこい」

「どんくらい?」

「2時間」

「長っ!これおやつの時間に食べれんやん」

「まぁまぁ、夕食後のデザートで食べよ」

「でもなー、おやつ無いのはなー」

「我慢だ我慢、おやつ食べてたら痩せれないぞー」

「うぬぬ」

「とりあえず冷やしてきて」

「…はーい」


その後、このチーズケーキは夕食後、美味しくいただかれた(主にヒロマサによって)

レモンの消費が捗るなー、とルイは少し嬉しそうだった

ちなみにレモンの残機は、あと、41個

こりゃ大変だと改めて感じたルイであった

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