餅つき(前編)
「とっとこー、はしるよハムたろー、すみーっこー、はしるよハムたろー、だーいすきなのはー、おーさけとたばこー」
正月が終わり1月2日という時
洋匡は機嫌良く歌を歌っていた
…その内容が少しおかしいのは置いといて
「はー、やっぱり平和なのがいいねー」
「…………………!」
「今まではやること多すぎて大変だったけどー」
「…ぁぁぁぁぁぁ!」
「仕事に駆り出されないのはー、って、ん?」
「ぁぁぁあああああああ!」
「な!?」
「どぉーーーーけぇーーーーー!!」
「ぬぅわ!?」
いきなりルイが突っ込んできた
洋匡はそれを避けた
そしてちょっと言ったところで失速し止まった
「な、なんだ?」
「あ、ヒロマサ!」
「ヒロマサ!じゃねぇよ、なんで突っ込んできたんだよ!」
「あー、これこれ」
「ん?」
ルイが指差したのはよくある手押し車だった
荷車にブルーシートがかかっているだけで特におかしいところはない
「これがどうしたの?」
「あぁ、一応昨日正月だったわけじゃん」
「うん」
「そういやお餅食ってねーなー、と思ってさ」
「ふん」
「だから臼と杵持ってきた」
「ほんほん」
「で一応これ両方合わせて200キロぐらいあるわけなので、坂下ってる時にスピードついちゃって今に至るわけよ」
「なるほど、つまりバカというわけだな」
「全く話が通じてないようだけどいいや、そんなことよりヒロマサ、いいところにいたということでこれ運ぶの手伝え」
「嫌だ(即答)」
「ずべこべ言わずに手伝え」
「拒否」
「この杵でぶっ叩くぞ」
「シティーハンターの100トンハンマーみたいな使い方すな」
「叩かれたくなければ早よ運べ」
「だが断る」
「そうか…残念だな…」
「え、ちょ、まじでやるの」
「でりゃ!」
「グエ」
そうして洋匡はルイのハンマー(かなり重たい)を食らって倒れた
そのあと洋匡は臼と杵の乗っている手押し車に乗せられてドナドナされて行った
そして家に着き…
「…ハッ」
「あ、起きた」
「ここはどこ!」
「家」
「あー、はいはい、家ねー」
「こいつ…ハンマーで殴られたのにピンピンしてやがる」
「なんか言った?」
「何も」
「ふーん」
「はい、ヒロマサが起きたことだし餅つき始めますよー」
「お、やるのか」
「はい、まずここに準備しておいたもち米がございます」
「あー、これね」
「これを臼の中に入れます、ヒロマサ手伝え」
「りょ」
どっこいせ、と臼の中にもち米を入れたところでルイが説明を続けた
「えー、まずー、餅つきのやり方は〜、と言いたいけどヒロマサならやり方大体わかるよな」
「まぁね、ハンマーで餅殴ればいいんだろ」
「言葉が荒いけどまぁ大体そんな感じ」
「でもさ、確か餅つきってなんか手で餅混ぜる?人いるよね」
「あー、あれは合いの手って言うんだよ、それは俺がやるからええで」
「おけ」
「それじゃあやっていくか」
「おー」
話が終わったところでルイが杵を持ってきた
それをヒロマサが受け取り二人は臼の周りに立った
「それじゃあいくよー」
「おう」
「そりゃ」
ぺったんぺったんと餅を二人でついていく
しかし餅をつくだけなのでヒロマサも飽きてきたらしくあくびをしていた
「ふぁーあ、つまんねーな」
「ヒロマサ暇なのか」
「ハンマー振り下ろすだけだしなー」
「それじゃあ役割交代するか?
「やり方教えてくれたらね」
「ただ餅を外から中へ混ぜるだけだよー」
「ようわからんなー」
「まぁやってけばなれるさ」
「だね」
そうして二人は役割を変えた
ヒロマサは臼の横に座った
そしてルイが「いくぞー」と声をかけて餅つきを始めようとした
「えーっと、餅を外から内に…」
『ドゴォ!』
いきなりルイがヒロマサの手目掛けて杵を思いっきり振り下ろした
臼から煙が出てるんじゃね?ぐらい思いっきり
ちなみにヒロマサは間一髪避けれた
「え、ちょ、何やってんの?」
「いや、赤い餅つこうかなーって」
「血で餅を赤く染めようと」
「そういうこった」
「鬼か!」
「ははははは」
そこからは猛烈に早い餅つきだった
ヒロマサが餅に触るのと同時にルイが杵を振り下ろすのですぐさま手を引かなければいけない
なので効果音的には『スパパパパパパパパパパパパ』的な感じになるのである
そして餅つき(死闘)が終わったのは20分後だった
「はぁはぁはぁ」
「ヒロマサなんでそんなに疲れてんだよ」
「速いスピード&手を潰されかねないっていう二つのことが余計に疲れさせてんだよ!」
「ちょっと何言ってるかわからない」
「分かれよ」
「はい、それじゃあこのお餅を食べますか」
「何にするの?」
「ここはメジャーにみたらしで」
「お、いいね」
「ということでこのお餅をとりあえずキッチンまで運びますよー」
「おー」
そして二人はいつぞやのピ◯ミンみたいにお餅をキッチンまで運んで行った
ちなみにお餅は熱を持っていたので駆け足、というよりもダッシュで運んで行った




