もういくつ寝るとなんとやら
出発して何時間か経った頃
「うっぷ」
「あ、ヒロマサまたかー」
「これに…酔わない方が…おかしいって…」
「休憩だねー」
現在洋匡が猛烈に酔っていた
なぜかって?
そりゃもう
「ねぇ…もうちょっと揺れないように…してよ…」
「そんなこと言ってもねぇ、ブチ(久しぶり)も張り切ってるからねー」
「ぐぇ」
「あ、ヒロマサ倒れた」
現在進行形で馬車酔い?なのだ
まぁ馬車に慣れない洋匡からすると地獄であろう
「全くー、もうそろそろ慣れてほしいもんだけどなー…よし」
エフユーモーメントレイター
「ふっかーつ!」
「はぁ…酔いが治ったらすぐそれか」
「さぁ行くぞ!」
「その前にハイこれ」
「なんこれ?」
「酔い止め」
「なぜ先に渡さなかった」
「忘れてた」
キャハ⭐︎とルイ
洋匡は呆れたようにルイを見ていた
「…まぁいい、これで楽になるはず」
そう言って洋匡がルイから奪うように酔い止めをとってすぐに飲み込んだ
「…なんか辛くない?」
「そうか?」
「うん」
「ヒロマサの舌が狂ったんじゃないか?」
「そんなわけあるか!」
「まぁ、ヒロマサも元気になったことだし、早くいきましょう。12時に間に合わないよー」
そして二人は移動を再開した
そこからは特に問題なく進めた
強いて言うならルイが道間違えたぐらい
そしてあと少しで着くという頃
「…ヒロマサー、もうそろそろ着くぞー」
「…zzz…」
馬車の上で夜ご飯食べ終えて暇だったからぐっすり寝ている洋匡がそこにいた
「ヒロマサー?」
「zzz」
「ヒーローマーサー?」
「( 。- -。)zzZZ」
「…ルイパーンチ!」
「グウェフ!」
「あ、起きた」
「永眠させる気か!起こすつもりがさらに寝かせようとしてない!?」
「そんなこたねぇ」
「はぁ、で?着いたの?」
「あとちょっとだよー」
「ふーん…着いてから起こせばよかったくない?」
「…そだね」
そんなこんなで移動は続いた
まぁ、もう少しというところで洋匡を起こしたわけですぐ到着した
そして
「ついたぞー」
「ついた?」
「あぁ、なんとか12時には間に合ったぞ」
「…1ついいか?」
洋匡はぐるりと一周見渡した
目に映るのはよくありそうな神社
そしてTDL並みにいる人
特におかしなところはない
ある一点を除いて
それは
「…なんでなまはげがいて豆が飛び交ってんだよ!」
「…多分混ざったんだろうね」
なぜか知らないがなまはげみたいな格好をした人たちに神社に来ていた人たちが豆を投げているのだ
「なまはげならまだわかる!12月の31日にやるやつだからな!でも節分は2月だぞ!」
「これ見るとやっぱり俺ら以外にもこっちの世界に来た人がいそうだよね」
「いたとしたらどんな生活したらこんなに行事が混ざるんだよ!」
「さぁ?ナマハゲっていう行事がよくわからなくてとりあえず節分として広めたのかな?」
「しても今日大晦日だけどな」
「まぁ細かいことは気にすんなって」
「…まぁいちいち突っ込んでたらキリないわな、やめよ。ところであとどれぐらいで年越すの?」
「んーと…あと10分ぐらいだね」
「あと10分かー、何しよ」
「そば食べる?」
「え、あるの?」
「いえでちょっくら作ってきたやつあるよ」
「食べる食べる!」
「はい」
「いっただっきまーす…って冷た!」
「そりゃ温かいやつだと来るまでに冷めるし、だったら冷たくしよーかなって」
「今冬でっせ?」
「冬にアイス食べたくなるやん」
「…あー、そういうことね、ってそれとこれとは違うんよ」
「とりあえずはよ食べな、早くしないと年越しそばじゃなくて年越しちゃったよそばになるよ」
「そだね」
「ちなあと5分ぐらいやぞ」
「意外と時間ねぇ!」
そして洋匡は某星のピンクの悪魔みたく勢いよく食べ始めた
その効果が出たのかあと2分というところで食べ切った
「ふー、ごっさん」
「おー、よく食べ終えたね」
「年越しちゃったよそばはやだからね」
「ちなみに年越しちゃったよそば、もとい年明けそばって縁起的にダメらしいよ」
「へー」
そんな雑学的な話をしていたら周りがカウントダウンをしていた
「あー、こっちの世界もカウントダウンするんだ」
「なんかあっちとこっちそんなに変わらないね」
「圧倒的こっちの方が文明遅れてるけどな」
「あ、あと7秒だ!」
「よし俺は叫びながら飛ぶぞ」
「バカじゃないの?…あと…3!…2!…1!…」
「I can ふらーい!」
「あ、はい、あけましておめでとう」
「あ、おめでとう、じゃなくて!なんか突っ込んでよ!」
「いや、こんなバカに突っ込みたくないよ」
「はぁ…辛辣だな…それに俺はバカじゃねぇよ」
「いや、あなたはバカです」
「なんでだよ」
「来る道中酔い止めあげたじゃん」
「うん」
「あれコショウだよ」
「…は?」
「だーかーらー、あれはコショウです」
「コショウ、だと?」
「うん」
「だからあれ辛かったんか」
「うん、これぞいわゆるプラシーボ効果ってね」
「ダニィ!」
「いやー、あんなのに騙されるなんてね」
「ひっど!」
「さぁ怒ってないで、おみくじ引きますよ」
「よし!ここで大吉引いて鬱憤を晴らしてやる!」
そして二人はおみくじを引きに行った
結果といえばルイが大吉、洋匡が吉だった
おみくじでもギャフンと言わされ帰路ずっとしょんぼりしていた洋匡であった




