怒りの矛先
「クソっ!」
獅織たちが取り込まれて数十分後・・・
到着した龍崎達の前には、結界が張られ、中の様子がうかがえない状態だった。
もちろん、屋敷の中にも入る事は出来ない…
弼は、バズーカで打ち抜こうとするが、ヒビすら入らない頑丈なものであった…。
「そこまでしていただかなくても、こちらからお呼びするのに…」
澪の声が響くと同時に、龍崎達は、飛ばされて行く…。
(弼)
「司・・・獅織さん・・・」
弼の視界に入ってきたのは、意識のない獅織と司の姿だった。
蜘蛛の巣で動けなくなっている獲物のように、白い糸の渦の中で眠っている・・・。
「あっ、この前の死神さんだ。」
煉瓦の壁の前で楓がこどものような無邪気な笑顔で見つめている。
しかし、目は笑っていない。
「僕のオモチャ壊したうえに持って帰っちゃったでしょ…返して・・・返せよ!僕の作ったオモチャ!」
楓は、いきなりたすくに襲いかかって来た。
手から繰り出される無数の白い糸が弼を拘束する…
首も絞められ、息することすら出来なくなっていく・・・
「僕のおもちゃを横取りした罰だよ。じっくり苦しんで死んでね。」
そういいながら、楓は笑っていた。
「おもちゃ・・・ふざけんな!」
そういうと弼を縛っていた糸が次々と地面に落ちていく。
「すごいね。この糸切れる奴めったにいないのに。もしかして、それ?僕ほしいな、それ。」
楓は、笑いながら弼の腕を指差す。
弼の両腕には、氷のように透き通った鎌状の刃がついていた。
「お前、マジで狂ってんな、頭。虫にでも食われてんのか?死んだ奴らを改造しておもちゃとか言って・・・俺は、てめぇみたいな奴が一番むかつくんだよ!」
そういうと弼は、楓に刃を向けながら走り出した。




