第15話 解けた呪いと、驚愕のステータス
この度は数ある作品の中からこの作品を選んでいただきありがとうございます。
学校の課題を昼にやらないといけなくなってしまったので、連載小説は深夜に投稿しようと思います。何卒ご理解のほどよろしくお願いします。
光が収まり、目を開けると、そこはいつもの自室のベッドの上だった。
「ふぅ……びっくりしたね、フラン。でも、これで『病弱の呪い』は完全に消えたよ」
隣でピピが嬉しそうに羽をパタパタと揺らしている。
自分の手足を握ったり開いたりしてみると、今までは薄い膜が一枚かかっていたような体の重さが嘘のように消え去り、驚くほど体が軽い!
(すごい……! 呪いが消えただけで、こんなに力(筋力)が全身に湧いてくるなんて……!)
そんな感動に浸っていると、部屋のドアがコンコンと優しく叩かれた。
「ルミィ、入るよ。……体調は大丈夫かい? 儀式で疲れたでしょう」
ドアを開けて入ってきたのは、心配そうな顔をしたお兄様だった。後ろからはお父様とお母様も続いて入ってくる。
お兄様の手に握られているのは、洗礼式を終えた子供の魔力と数値を測定するための『ステータス鑑定の魔導鏡』だ。
「さあルミィ。さっきも言ったけれど、どんな数値が出ても気にしなくていいからね。我がアイゼンベルク家は、お前を一生守り抜くよ」
お父様が優しく微笑み、私の頭を撫でてくれる。お母様も涙ぐみながら深く頷いていた。
洗礼式の夜は、測定したステータスを家族でお披露目するのが貴族の決まりなのだ。本当なら「病弱で魔力も筋力も最低値」が出るはずだと、家族全員が私を庇う覚悟を決めてくれている。
(みんな、私をそんなに愛してくれて……! でもね、お父様、お兄様。もう心配はいらないよ!)
「はい、お兄様! 測定します!」
私が小さな手を魔導鏡にかざすと、鏡が眩い光を放ち、そこに私のステータスがくっきりと浮かび上がった。
【名 前】 フランシスカ・シャルロット・ルミナス・ド・アイゼンベルク(5歳)
【体 力】 9,999 / 9,999 (※一般的な大人:50)
【筋 力】 9,999 / 9,999 (※一般的な大人:40)
【魔 力】 測定不能(規格外)
【加 護】 美の女神アミリアの加護、肉体言語精霊の契約
【スキル】 『流麗なる白鳥』『声帯の美調』『美の食事効率』『無限収納』『ステータス鑑定』『至高の料理』
【特記事項】 状態異常・呪い完全無効。体幹強度:金剛石級
しーーーん。
豪華な自室に、恐ろしいほどの静寂が訪れた。
お父様は目を限界まで丸く見開き、お母様は手鏡を落としそうになり、そしてお兄様は――あまりの数値の異常さに、二度見どころか五度見くらい魔導鏡を凝視していた。
「……な、なんだい……この『体力9,999』『体幹強度:金剛石級』というのは……? 単位の間違いか……!?」
お父様がプルプルと震える声で呟く。
「ルミィ……? スプーン一杯を持ち上げるのも毒になるって、医師に言われていたよね……? なぜドラゴンを素手で殴り倒せそうな数値が出ているんだい……!?」
頭を抱えて混乱するお父様と、青ざめるお兄様。
私はニッコリと天使のような満面の笑みを浮かべ、二人の手をぎゅっと握りしめた。
「お父様、お兄様! 私、とっても健康になりました! もう病弱じゃありません!」
「「(健康の次元を超えているーーーーーっ!?)」」
家族の叫びが部屋中に響き渡る中、私は心の中でニヤリと微笑んだ。
これで病弱の弱みは完全に消えた。
迫りくる不本意な婚約契約も、この圧倒的なステータスと覚悟で、家族と一緒に跳ね返して見せる!
無敵の能力を手に入れた私の、スカッと無双な日々がいよいよ幕を開けるのだった――!
ご視聴いただきありがとうございました。本作の原作にあたる作品も、ぜひあわせてお読みいただけますと幸いです。
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